リアクション
ニルヴァーナの戦い 2
ニルヴァーナ儀式場の防衛を行う、
長曽禰 広明(ながそね・ひろあき)の下に、
モンスターの群れが迫る。
「まったく、
新婚への配慮ってものがないのかよ!」
広明と部下たちの攻撃で、
モンスターたちは吹き飛ばされていく。
「長曽禰中佐……、いえ、あなた!」
「長曽禰中佐! 大丈夫ですか!?
支援致します!」
長曽禰 ジェライザ・ローズ(ながそね・じぇらいざろーず)と
冬月 学人(ふゆつき・がくと)がかけつけ、
手早く味方に治療の魔法を使っていく。
「横で戦わせてください、ダメだと言われても帰りませんからね。
私は守られることを望んであなたと結婚したんじゃない、
あなたを支えるために妻になったんです!」
「きっと来ると思ってたさ。
ああ、ともに戦おう。
だが、俺は、生きて帰るため、けして無理はしない。
だから、おまえもそうしてくれ」
ローズに、広明がうなずいた。
「妹を未亡人にさせる訳にもいかないので僕も頑張ります。
さきほども、新婚だと叫んでいらした通り、
お気持ち的にはあまり心配いらないのかなとは思いますが」
学人の言葉に、
広明が、困ったような笑みを浮かべる。
「なんだよ、聞こえてたのかよ」
「あ、はい。
けっこう大きな声だったので……。
でも、私も、うれしかったです」
ローズが、顔を赤らめうなずいた。
「よし。必ず、帰ろうな。
そして、祝杯をあげよう」
「はいっ!」
広明の言葉に、ローズがうなずいた。
そして、一行は、お互いを信頼して、戦い続ける。