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リアクション
◆ 特殊講堂 3 ◆
「…全く……」
 ラルク・クローディス(らるく・くろーでぃす)は小さく舌打ちした。
「本物の幽霊なんていやしねえだろ? うじうじ怖がってるのも性に合わねぇしな。確かめるべく、寝ずの番で見回りでもしてやるか」
 噂か真実か……どちらにしても白黒つけねぇと気がすまねぇんだよ。
 ラルクは乱暴に頭を掻いた。
──恐怖に顔を引きつらせた連中が、続々と講堂の中へと集まっていく。
「けっ、馬鹿馬鹿しい。怯えてるだけじゃあ何にも解決しねぇよ!」
 とりあえず、特殊講堂の周辺や中を見回りするぜ。
 ラルクは講堂の外へ出た。
「俺が見回って噂が白なのか黒なのか確かめてやる」
 すでに日は翳り、辺りは闇色へと変わろうとしていた。
 木々のざわめきが、異界の者達の声に聞えてくる。
「や、やっぱり……中に入ろう、かな。寒くなるし」
 まるで言い訳のようにラルクは言った。
 だが確かに、この寒空の下に一日いるのは無謀に近い。中に戻って正解だ。
 講堂の入り口に差し掛かったその時……
 真口 悠希(まぐち・ゆき)が出たばかりの影の薄い月に向かって、何かを語りかけていた。
「桜井 静香(さくらい・しずか)さまのナイトとして、今度こそ完全に解決させてみせますね」
 また、あの少女の霊が出てきてしまったとは……何が原因なんでしょう。
 怖い話はそんなに苦手じゃないので、なる話を聞いても、そんな事あるわけないとボクは平気ですっ。
 でも、他の方が怖がる気持ちも分かります……
「あ……」
 ふいに。
 悠希は思い出したかのように微笑んだ。
 それにしても、ボクの大好きな静香さまは怖い話が苦手そうですね。怖がる所を想像するとボクドキドキしちゃうイケナイ子です。
 もし、静香さまがこの場にいて、ボクと二人きりになったら……
『悠希さん、僕怖いな……(手を握って)側にいてくれる?』
「い、いけません静香さま! こんな暗くて狭い所でそんなにくっついたら……あんっ」
(……な、何をやっているんだろう?)
 身悶えている悠希を見て、ラルクは慌てて背を向けた。
 いけないものを、見てしまったようだ。
 百合園の女生徒さんのあんなシーン……ゆ、許してくれっ!
 ラルクは頭を振って、講堂内に駆け込んでいった。
「……──はっ、いけない、いけない! 妄想を繰り広げてしまいました!」
 悠希は照れた笑みを浮かべて、もう一度月を仰ぎ見た。
 見られていたことも知らずに……
「あの子がまた現れたっちゅうてはりましたが……神道に成仏という概念はありまへん。せやから消えたはずの少女の霊を成仏させようとは考えていまへんわ」
 橘 柚子(たちばな・ゆず)が隣を歩くエース・ラグランツ(えーす・らぐらんつ)に声をかける。
 途中の廊下で偶然一緒になり、共にあの用具室へと向かっていた。
「皆さんがどういうお考えか、分かりまへんが……」
「なるほどね」
「ねぇねぇエース、どういうこと?」
「ん? あぁ……まぁなんだ、信仰には色々あるってこと」
「ふぅん?」
 面倒臭そうに言ったエースの言葉に、後ろを歩いていたパートナー、クマラ カールッティケーヤ(くまら・かーるってぃけーや)が、不思議そうな声を出す。
「出来ることなら、少女の霊を学院を守護する存在になってもらえたらと思うてはります」
「あぁ……それいいかも。一応俺はマドンナ・リリー(白い百合)を用意してきたんだけど……要は本人の…いや、幽霊自身? の問題だしな」
「ゆ、幽霊って言葉、出さないでよ! オイラ、オカルト話は不得手だって知ってるよね」
「あぁ、悪い悪い」
「でも本当に少女の霊はいてはりますよ? 私も、他の皆はんも見てはりますから」
「ううううぅわぁああ! 違う違う! 何か見えるのはプラズマのせいだよ」
 頭を抱えて必死に否定するクマラ。
 この調子では、これから本物と出会った時にどうなってしまうのか。
 柚子とエースは苦笑しあった。
「ありがとう、メイベルおねぇちゃん……」
 電灯の明かりがついているとは言え、なんとなく薄暗く感じる特殊講堂の廊下。
 ヴァーナー・ヴォネガット(う゛ぁーなー・う゛ぉねがっと)は、メイベル・ポーター(めいべる・ぽーたー)の腕を掴ませてもらいながら、歩いていた。
 腰が明らかに引けている。
 少女の霊の想いを聞き、復活したいなら契約して復活させ、成仏したいなら自分の体を貸して、想い残した事を果たさせようとヴァーナーは考えた。
 一人でいるのは可哀想。
 もしかして、パラミタ人なら契約さえすれば生き返るんじゃないだろうか?
(オバケはコワいからオバケじゃなくしたいです。特殊講堂で一人っきりもかわいそう。何も出来ないままはイヤ!)
 怯える心を叱咤しながら、前へと進む。
 そんなヴァーナーを見ながら、メイベルは優しく微笑んだ。
「出てくるかな? あの子……」
 メイベルのパートナー、セシリア・ライト(せしりあ・らいと)が、ぼんやりとした声で呟いた。
「あの時はあんまり話が出来なかったけど、今度はもっと話したいよ」
「そうですよねぇ。私ももっと仲良くなりたかったですぅ」
「ボクも、お友達になりたかったです!」
 三人、各々の思いを打ち明けあっている後ろで。
 もう一人のメイベルのパートナーのフィリッパ・アヴェーヌ(ふぃりっぱ・あべーぬ)が、隠しきれない色気を振りまきながらおっとりした口調で尋ねてきた。
「あらあら、そんなに素敵な子だったの? わたくしも会ってみたいですわ」
 なんだかフィリッパが言うと怪しく聞えてしまうのだが。
「きっと会えるですぅ。一人ぼっちなんて、寂しすぎるから……」
「絶対会えると思います!」
 素直で無邪気な子達は、素直に受け取る。
「──急ごう!」
 セシリアの言葉に、みんな大きく頷いた。
……夜の帳がすっかり下りてしまった。
 特殊講堂へ向かう道のりは、まるで地獄へと続いているように思える。
 清良川 エリス(きよらかわ・えりす)は、内心の怯えを気取られないように、必死に平静を装っていた。
「エリス……もしかして、怖がったりしています?」
「ふぇ? そ、そんなこと無いどすぇ?」
 パートナーのティア・イエーガー(てぃあ・いえーがー)に図星を指されて、エリスの心臓が跳ね上がる。
 ティアにだけはバレちゃいけない!
「全然、大丈夫どす」
「そう……」
 全く隠しきれていないエリスの怯えた表情を見ながら、ティアは一瞬だけ悪魔の笑みを作った。
 エリスや壱与様は少女の霊をどうにかしてあげたいようだが、知った事じゃない。
 エリスだけでなく、怖がっている子達を更に怖がらせて、ゾクゾクして、楽しみたい!
 獲物があの建物の中に蠢いているのを想像すると……恍惚の眩暈を思わず起こしそうになる。
「怖い話の件ですが……わたくしの方が大得意でございますよ? なんなら今話しましょうか? 古代倭国より今に至るまで伝わりし七万通り一月ぶっ続けでお話しできます」
 もう一人のパートナー、邪馬壹之 壹與比売(やまとの・ゐよひめ)はそう言うと、カバンの中から松明を取り出し火をつけようとした。
 これから何を始める気だ!?
 怖い話? 本格的に?? 古代倭国より今に至るまでって……どんだけ長いんだ! 
「──壱与様!! ……あの、け、結構どす、また、またまたいつの日かお願いしますぇ……?」
「いつの日かきっと堪能させていただきますわ」
「そう、ですか」
 壹與比売は、少しだけ残念そうな顔を見せた。
 百合園の校舎の中に初めて入った泉 椿(いずみ・つばき)は、物珍しそうに色々な箇所を見て回った。
 キレーな学食があっていいよなあ……
 歩きながらぼんやり思う。
……違う。
 今日はそんなことのために来たんじゃない。百合園校舎が綺麗だから何だって言うんだ!
 少女の霊を天界へ昇らせるためにやって来たんだ。
 みんなに怖がられるより、母ちゃんのとこへ行ったほうがいいだろ。
 椿は、夜の森を特殊講堂に向かって歩いていた。
 森──……そう、百合園の敷地内であるかもしれないが、森と言っても過言ではないほど、広い。
「あ、あれ?」
 行けども行けども、建物の影すら見えない。
「道に迷った? 遭難!?」
 森の中から不気味な鳥の鳴き声が聞えてくる。
 波羅蜜多実業高等学校の生徒である椿にとって、道に迷うことや夜の森など他愛も無いことなのだが、如何せん今日は軽装で来てしまった。
 少し百合園を軽く見ていた……か…?
「──おーい? どうしました〜?」
 暗闇……といっても視界はもう慣れ、月や星明りで姿はなんとなく見えた。
 二人?
 同じ学校のガートルード・ハーレック(がーとるーど・はーれっく)とパートナーのシルヴェスター・ウィッカー(しるう゛ぇすたー・うぃっかー)が、ゆったりとした足取りで近付いてきた。
「あぁ……いや、その……ちょっと、道から外れてしまったようで……」
「そうじゃのう、こっちは講堂からすこ〜しばかり離れちょるわい。ありゃ? 講堂に行くつもりだったんじゃろ?」
「はぁ」
「良ければ一緒に行きませんか? 私達は前にやって来たことがあるので、道なら分かりますよ」
「ありがとう」
「もしかして……少女の霊に会いにきたんかのう? わしらもじゃ。歌が苦手なハーレックに代わってわしが経を唱えるっちゅうがじゃよ」
「……そんな苦手じゃないですよ」
 ハーレックが、憮然とした声を出した。
[じゃあ講堂に着くまで、何でもいいからBGM代わりじゃ。歌ってみてくれ」
「…………」
 ハーレックが歌い始めてから、ものの数分。
 気持ちの良い山場に差し掛かる手前で止められ……
 三人の足音だけが、静かに響いた……
「これを着て! ……今日は朝までいることになるかもしれないんだからっ」
 講堂に入ろうとしていた高月 芳樹(たかつき・よしき)を捕まえ、パートナーのアメリア・ストークス(あめりあ・すとーくす)が、どこかで調達してきた百合園の制服を、芳樹の目の前に差し出していた。
「え……こ、これを僕が?」
「最終的にバレちゃったらしょうがないけど、せめてスカートだけでも履いて誤魔化さなきゃ! この暗がりでどうにかなるかもしれないし」
「だけど……」
「天下の百合園よ? そこに一日いれるのよ? 夜中に男が混じってるなんて知れたらどんな目にあうか想像できるでしょ?」
「ま、まぁ」
「だったら、ハイ!」
「う……」
 芳樹は目を泳がせた。
「えっと…あーアーア…あ……!」
 目の前を通り過ぎようとする二人連れ。
 あれは!
「君達! イルミンスールの生徒だよな?」
「…………」
「…そう、ですけど?」
「僕も僕も! 偶然〜。いやぁ、こんな所で会えるとは思わなかったよ」
 芳樹は、複雑そうな顔をしているミレイユ・グリシャム(みれいゆ・ぐりしゃむ)とシェイド・クレイン(しぇいど・くれいん)の間に割って入り、シェイドの肩を馴れ馴れしく叩いた。
「な、なんですか?」
「僕は芳樹。よろしく!」
「あ、私は……シェイドです」
「そっか、シェイドかぁ〜…。時にシェイド。君はその格好で中に入るのかい? 入るんだな。よしっ! 仲間だ。──全くアメリアの奴が心配しすぎてさぁ〜」
「……心配……そうだ、シェイド。やっぱり着た方がいいよ。せっかく借りてきたんだし。バレるのも怖いし」
 ミレイユは、シェイドのバッグを指差した。
 中にはカモフラージュ用の、百合園の制服が入っている。
「そう、ですね。仕方ありません──着ることにします」
「うぇ!? 着るの!?」
「はい」
「…………」
「無駄な足掻きは見苦しいよ。さっさと着る!」
 アメリアが有無を言わさず勧めてる。
 ミレイユは、そんな二人のやり取りを見て、可笑しそうに笑った。
 さて、と。
 前に会った女の子の幽霊に会いに行く──まだ、ちゃんと成仏できてないみたいだ。
 何があったか聞きにいってみよう。
(図書館で浄霊に必要な物を調べて用意してきた。これを持って、会いに行くよ!)
「急がなきゃっ、急がなきゃっ!」
 アリア・セレスティ(ありあ・せれすてぃ)は、暗い森の中を駆けていた。
 幼い少女をいつまでも彷徨わせるのは可哀想だ。私が行って、何か出来ることがあれば……!
 最近、幼いパートナーと契約を結んだこともあり、同じような子供がいつまでも彷徨っていることが、アリスには我慢出来なかった。
「よく考えてみると、ゴーストもアンデッドも、別の依頼で戦ってるのよね……パラミタじゃ魔法は日常だし……」
 だから、怖がるようなことではないのだけれど。
「でも日本の怪談って凄いわね……雰囲気だけで実物より怖いもの……、──っ!?」
 木の影から人が現れた。
 お互いびっくりしすぎて、声も出ない。
「……大丈夫ー?」
 比島 真紀(ひしま・まき)のパートナーサイモン・アームストロング(さいもん・あーむすとろんぐ)が、横から顔を覗かせた。
 金縛りの術が解けたかのように、真紀は話し始めた。
「び……びっくりしたであります! 危うくぶつかるところでした…あっ、大丈夫でありますか?」
「大丈夫……びっくりしたね」
「はい」
 アリアと真紀は、お互い照れながら、小さく笑った。そして──何故か大爆笑。
「え? えぇ? ちょ、ちょっと。やっぱりどこかぶつけたんじゃないの? 二人とも」
 サイモンが慌てた声を出す。
「問題ないです! さぁ、行きましょう──少女の霊を助けなければ! 貴殿も一緒に!」
「うん!」
 駆け出す二人の姿を、サイモンは呆然と見送った。
「なんだったんだろう、一体……って、あ、あぁ! ちょっと待ってよ〜!!」
 はっとすると、サイモンは慌てて追いかけた。
「なぁ、もう……帰らないか?」
 リリィ・マグダレン(りりぃ・まぐだれん)のパートナーであるジョヴァンニイ・ロード(じょばんにい・ろーど)が、出来るだけ普段と変わらぬ声や仕草、表情を保ちながら、リリィに尋ねてきた。
 暗い所や幽霊が大の苦手なジョヴァンニイ。
 リリィに無理矢理少女の霊を成仏させるために連れてこられた。
 一分一秒でも早くこんな所立ち去りたい。
 だが、男のプライドにかけて、そんなことは口が裂けても言えない。
「はぁ? 帰るわけないじゃん! 少女の霊を成仏させてあげるために来たんだから」
「あっ…そう……」
「……」
 リリィは顔を俯かせるジョヴァンニイを横目で見て、ほくそ笑んだ。
 あえて少女の霊を成仏させる事に念を押して強制的に参加させる。
 ジョヴァンニイをとことんまで怯えさせてやる! 逃がしてたまるか!
(た〜〜〜〜の〜〜〜〜し〜〜〜〜み〜〜〜〜!!!)
「皆もう中だよね? 何が起こるかなぁ」
「……ははっ、そ、そうだな……」
 ジョヴァンニイの怯えや考えていることなど、とっくにお見通しのリリィだった。
 朱宮 満夜(あけみや・まよ)は、用具室の扉に手をかけていた。
 特殊講堂に現れた融通のきかない少女の霊の正体を探って、様子を見ようと思っていた。
 人騒がせなピアスさんのことだから、少女の霊と「なる話」がリング、もといリンクしてる……かも?
「この扉の向こうに、もしかして……もう、存在してたり……」
 知らず、鼓動が早くなる。
「人の気配がしない……一番乗り? まさかそんな……」
 扉を開けることが、ためらわれる。
 いまだ現れるということは、何か未練があるんじゃないだろうか?
 原因を手っ取り早く解決させるには、ピアスが戻ってくるタイミングで調査するのが一番じゃないかと思われたが。
「でも、もう夜です……誰も報告に来ないということは…ピアスさん、戻ってきてはいないようですね……」
 満夜は唇を噛んだ。
 少女の霊に危険が無かったら、ついでに友達になっちゃえばいい。
 頻繁に現れるというのなら、いっそ百合園の名物として残してもいいんじゃないかと。
「……それでは、参ります」
 満夜は目を瞑りながら、勢いよく扉を開けた──
「えっ……!?」
 中ではなんと、国頭 武尊(くにがみ・たける)が、少女が大切にしている鞠を使って、平安貴族的サッカーをして遊んでいた。
「ななななんてことを……」
 二の句が告げなくなった満夜に気付いて、武尊のパートナー、シーリル・ハーマン(しーりる・はーまん)が近寄ってきた。
「あ、あれ…あれ……!」
 満夜は指差して、同じ言葉を繰り返した。
「特殊講堂に現われた少女の霊が、和装姿だった事から考えれば仏式の作法で経文を唱えれば姿を現してくれると思ったんだけど……仏式の作法には詳しくないし宗派も多すぎてどの経文を唱えれば良いのか分かんなかった。だから、香でも焚いて両手を合わせて「幽霊さん出てきてください」って唱えようとしたんだけど──……」
 視線の先には、額から爽やかな汗を流して遊んでいる武尊の姿が。
 二人は止めることも出来ず、その一生懸命さを、ただただ目で追っていた。
「…っ、……っ、あ」
 満夜に気付いて武尊は動きを止めた。
「おう! まだ誰も来てないぞ。まぁ玄関近くで何人かとすれ違ったから、そろそろ来ると思うが」
「そ、そうですか……」
「あの時に現れた少女の霊だろ? 一人でいるの可哀想じゃん。これやってたら激怒して出てくるんじゃないかと思ってさ。一緒にやるか?」
 満夜はぶんぶんと首を横に振った。
「そっかぁ? シーリルもやらないって言うんだよなー」
 シーリルは引きつった笑みを浮かべた。
「さってと。それじゃあもう少しやってみるかな──…へっ?」
 ドゴッ!! っと。
 武尊は、壁に吹っ飛ばされた。
「──武尊!?」
 慌てて駆け寄るシーリル。
 その横には──
 この世のものとは思えない程の怒りの形相をした、少女の霊が、いた。
 
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