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プロローグ

 今日の授業が全て終わり、教員用の教科書を片すアルテッツァ・ゾディアック(あるてっつぁ・ぞでぃあっく)。帰りの挨拶をする生徒達に笑顔を返した。
 天御柱学院の生徒は優秀だ。幾らかの生徒のそれが人為的に作り出された優秀さで有ったとしても、彼らの理解力が授業を円滑にしてくれている。とアルテツァは考える。実に有用だ。
 しかし、その有用性の幅も今は実に問題だった。強化人間の有用性は授業以外の有用性をもたらしていた。
「ゾディアック先生。緊急職員会議に招集がかかっています」
 と、戦闘指導の教員がアルテツァに呼びかけた。校内放送で一斉に招集をかければいいものをと思うかもしれないが、事が事なので口伝ての招集を取っている。もしくは校長コリマ・ユカギール(こりま・ゆかぎーる)からの直接《精神感応》で呼びかけられている教員もいるだろう。
「わかりました。鬼崎先生。ヴェルにも伝えておきます」
 同僚にそう答える。音楽の非常勤講師であるヴェルディー作曲 レクイエム(う゛ぇるでぃさっきょく・れくいえむ)も呼びに行かないと思う。
「やれ、またうちの生徒が被害に会いましたか……」
 職員会議は今日も“強化人間狩り”の議題で盛り上がりそうだ。