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■□■2■□■ そのころ、迷子センター

一方、迷子センターでは。

リアトリス・ブルーウォーター(りあとりす・ぶるーうぉーたー)と、
スプリングロンド・ヨシュア(すぷりんぐろんど・よしゅあ)が、
ボランティアとして参加していた。

超感覚で大きな犬耳と尻尾の生えたリアトリスは、
子どもたちから慕われている。
「おねえちゃん、フラメンコ教えてー」
「うん、じゃあ、一緒に踊ろうか」
リアトリスは、小さな子どもでも一緒に踊れるよう、
足踏みと手拍子だけの簡単なものを教える。

「わーい、わんわんだー!」
一方、スプリングロンドは、
狼の姿で、しゃべらないようにしながら、子どもたちの相手をしていた。
なでられたり、お馬さんごっこをつきあったりして、
スプリングロンドは人気者になっている。
(ちょ、おいおい)
顔をなでられまくり、スプリングロンドは変な顔になる。

「やっと見つけた!」
「……何してるの?」
和輝やセレンフィリティは、
リアトリスと一緒に踊るアスコルド大帝を発見した。

「気づいたらここに保護されていたッス!」
「みんな、上手だね」
少しずつテンポを速めたり遅くしたりしながら、
リアトリスと子どもたちが踊る。
アスコルド大帝も、慌ててダンスに戻った。

「おめめのゆる族さんがいちばんへたっぴだよー」
「す、すまないッス」
子どもたちは、アスコルド大帝をゆる族と勘違いして、仲良くしているのだった。

あっけにとられた
和輝やセレンフィリティたちだったが、
無事でほっとするのだった。