波羅蜜多実業高等学校へ

葦原明倫館

校長室

空京大学へ

終身名誉魔法少女豊美ちゃん! 3『こんな時こそお祭り、だよ!』

リアクション公開中!

終身名誉魔法少女豊美ちゃん! 3『こんな時こそお祭り、だよ!』
終身名誉魔法少女豊美ちゃん! 3『こんな時こそお祭り、だよ!』 終身名誉魔法少女豊美ちゃん! 3『こんな時こそお祭り、だよ!』

リアクション



『事件の結末……の前に、新たな事件の始まり』

(どうしよう……ルイ姉の所にも戻りにくいし、フィル君にはとても会えないし……)
 照明の光も差し込まない暗い路地で、フレデリカが一人、膝を抱えてしゃがみ込んでいた。

「あぁ、よかった。まだ帰ってなかった」

 聞こえてきた声、それだけで誰か分かったフレデリカが、でも顔を上げられない。
 なんて顔をしていいか、分からない。
「えっと……ありがとうございます。僕のことを心配してくれたんですよね」
 降ってきた声に、フレデリカは改めて思い知る。フィル君は優しくて、格好良くて、そして……こんなにも私の心を揺り動かす。
「フィル君……」
 顔を上げたフレデリカへ、フィリップの手が伸びる。伸ばしたフレデリカの手が、ようやくのことでフィリップの手に触れようとした瞬間――。

『――――――――』

 それは決して、好ましくない感覚。胸の中をかき回されるような気持ちの悪い感覚を覚え、二人が警戒感を露わにする。
「一体何が――」
 呟くフィリップ、答えは『イナテミス精魔塔』から全体放送で呼びかけられた声が教えてくれた。

『イルミンスール上空に、浮遊都市と思しき物体が出現! 同時に大量の魔族が、イルミンスールを包囲している!!』


『就寝名誉魔法少女豊美ちゃん! 3』完

担当マスターより

▼担当マスター

猫宮烈

▼マスターコメント

猫宮です。
『終身名誉魔法少女豊美ちゃん! 3』、いかがでしたでしょうか。

結構、1回で書き切れなくて「次に続く!」的な描写が多くなりました(汗
それだけ皆さんのアクションが魅力的だったからだと思います。

さて、『終身名誉魔法少女豊美ちゃん!』シリーズも、次でラスト。
最大のピンチに、豊美ちゃんと魔法少女は街の平和を守るため、飛び立つ――。
……な、展開になると思います(ぉ

それでは、次の機会にまた、どうぞよろしくお願いいたします(ぺこり