リアクション
終幕
「いや〜昨日の幽霊のお嬢さん可愛いかったな〜」
紅葉祭の翌日。仁科耀助は龍杜那由他と共に本部の片づけを手伝っていた。
「まさか幽霊があんなにいるとは思わなかったわ……でもあの子、無事にお仲間と合流できて良かったわね」
那由他も嬉しそうな顔である。
昨日、というよりも本日だろうか。深夜になって二人は妖怪の山へと入っていた。噂の幽霊に会う為である。
反対する那由他を何とか説得して踏み入った山中で見たのは、仲間とはぐれて泣いている幽霊の少女だった。
その後二人は少女の仲間を探してあげることにした。同じくはぐれた少女を探していた幽霊の一団に出会い、少女はお礼を言ってお仲間と共に夜の紅葉散策に戻っていったのだった。
「妖怪の山には幽霊やら宇宙人やら色んな者が住んでいるとは聞いてましたけど、まさか幽霊が集団で元気に生活? してるとは思いませんでしたわ」
「本当にね〜。他にも綺麗な女性の幽霊とかもいたし、また今度会いに行ってみるとするかな!」
一方その頃、妖怪の山深部。
祭で騒動を引き起こした化け狐達は、お仲間に昨日あった出来事を自慢げに話していた。
宴に参加した多くの化け狐も加わり、子狐達の話は大いに盛り上がっていた。
子狐達は「楽しかった」「またやりたいね」と口々にそう言っていた。
中には自分達で祭をやってみよう、と言い出す者もいたが、丁度近くを通りかかった九尾の長に話を聞かれ、こっ酷く叱られてしまった。
この後、狐の長は子狐達に再び振り回されることになるのだが、それはまた別のお話。
こんにちは、ゲームマスターのREDです。
ご参加頂いたプレイヤーの皆さん、真にありがとうございます!
『紅葉祭といたずら狐』、いかがだったでしょうか?
妖怪の山の設定を読んだときから、一度ここを舞台にしたシナリオを作ってみたいと思っていました。
今回それが実現できたわけですが、皆さんも楽しめるリアクションになっていれば幸いです。
それでは、また機会がありましたらよろしくお願いいたします。