リアクション
同日 某時刻 シャンバラ教導団保有施設
とある施設の格納庫。
そこを訪れた金 鋭峰(じん・るいふぉん)はそこに保管されている機体を見上げた。
感じられる印象は鋼竜を思わせる。
ただし、そのシルエットは似ても似つかない。
鋼竜とは比べ物にならないほどマッシブなシルエット。
それを作り出しているのは、全身取り付けられた規格外の重装甲だ。
鎧のような重装甲に覆われた姿は、まさに『頑強』というテーマで作られた芸術作品のようにも思える。
「これが四機目か」
鋭峰は隣に立つ技術者に問いかける。
禽竜、剣竜、そして盾竜の整備に関わり、その度に鋭峰と行動を共にしてきたその技術者は大きく頷いた。
そして、彼はこの機体の名前を告げる。
「はい。九校連の新たな“竜”――鎧竜です」