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第2回新ジェイダス杯

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第2回新ジェイダス杯

リアクション

 

第6ターン

 
 
『レースは、クオーターを過ぎ、第6ターンに突入しました。
 トップは、相変わらず小鳥遊美羽選手です。すばらしいスピードで、すでにコース半ばを過ぎようとしています。
 
 2番手は、なんと南鮪選手です。何か、ゴールに対しての強烈な煩悩を感じます。これは、今大会のダークホースか!?
 
 3番手には、イコナ・ユア・クックブックが上がってきています。
 
 4番手には、フォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手、エリシア・ボック選手、ジャジラッド・ボゴル選手がならんでいます。
 
 続く佐々木弥十郎選手、写真エリアに突入しました』
 
「こ、これは、ジェイダス様のムフフ写真……おおっと……」
 
『ああ、身を乗り出して写真に手をのばした佐々木弥十郎選手、バランスを崩してサンタの箒から落箒! リタイアです。
 
 これによって、秋月葵選手が7番手をキープしました。
 
 8番手には、緋桜ケイ選手、雪国ベア選手、ノーン・クリスタリア選手がならんでいます。
 
「ベアか。もう追いついてきたのか」
「ああ、また御主人を抜かしてきたぜ。カナタがいなくて少々張り合いがねえが、ここからはぶっちぎらせてもらうぜ!」
「そうはいくか」
 顔見知りの戦いということもあって、緋桜ケイと雪国ベアが抜きつ抜かれつで進んで行く。
 
『さあ、11番手は、ティー・ティー選手、12番手は、ペルセポネ・エレウシス選手、13番手はソア・ウェンボリス選手となっております。おや、ソア・ウェンボリス選手、急に速度を落とした。どうしたのでしょうか』
 
「なんだろう、この空間、ちょっと変な気がします」
 ソア・ウェンボリスが、キョロキョロと周囲を見回してみたが、別段変わったところは何もない。
 
「どうしたんですか。マグネティックフィールドが効果ありません!」
「だから、もう消えてしまっています」
 驚くペルセポネ・エレウシスにヘスティア・ウルカヌスが突っ込んだ。
 
『14番手は、ベアトリーチェ・アイブリンガー選手ですが、クリームパイエリアに突入です。おおっと、食べています。ワイルドペガサス・グランツが、立ちはだかるクリームパイを食べ散らかして、乗り手であるベアトリーチェ・アイブリンガー選手を守りました。これは、飼い主への愛の成せる技か、それともただお腹が空いていただけか? とにかく、ワイルドです。
 
 15番手には、天城一輝選手がいます。これは、力を溜めているのでしょうか。それとも、他の選手の自滅待ちか。
 
 続く16番手には、クリストファー・モーガン選手と、御神楽舞花選手がブービーを競っています。
 
 さあ、最下位は真名美・西園寺選手……、おおっと、もう一つ浮かんでいたゆる族の抜け殻に突っ込んだ』
 
「こ、この抜け殻は、雪国ベアグッズの中でも激レアな……。し、しまったあ!」
 
『真名美・西園寺選手、ついつい商品価値に目がくらんでしまいました。着ぐるみに巻きつかれて落下、リタイアです』
 
 
    ★    ★    ★
 
 
『さあ、第6ターンも終了しました。選手も半分にまで数が減っています。
 それでは、現在の順位です』
 
 
1番手 小鳥遊美羽
2   南鮪
3   イコナ・ユア・クックブック
4   フォン・ユンツト著『無名祭祀書』
    エリシア・ボック
    ジャジラッド・ボゴル
7   秋月葵
8   緋桜ケイ
    雪国ベア
    ノーン・クリスタリア
11  ティー・ティー
12  ペルセポネ・エレウシス&ヘスティア・ウルカヌス
13  ソア・ウェンボリス
14  ベアトリーチェ・アイブリンガー
15  天城一輝
16  クリストファー・モーガン
    御神楽舞花
 
 
リタイア    佐々木弥十郎
        真名美・西園寺