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アーリー・サマー・ニルヴァーナ

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アーリー・サマー・ニルヴァーナ

リアクション

8)


空京 たいむちゃん(くうきょう・たいむちゃん)(ラクシュミ・ディーヴァ)に、
バレンタインに告白した、セリティア クリューネル(せりてぃあ・くりゅーねる)は、
お互いをよく知るためにも、
中継基地の巨大テーマパーク、ニルヴァーサル・スタジオに誘った。

「おぬしもいろいろと忙しいじゃろうから、
たまには息抜きをしてもらえればと思ってのう」
照れ隠しのため、そんな理由付けをして、ラクシュミを誘ったセリティアだが。
「ありがとう、今日は思いっきり楽しもうね!」
ラクシュミは、言葉通りに受け取ったようだった。

「よし、じゃあ、まずはあれから乗るとしよう」
「え、いきなり絶叫マシン!?」
「ふふ、怖いのか?」
「そんなことないけど……」
セリティアに手を引かれ、ラクシュミはジェットコースターに乗る。

「きゃああああああああああああああああああああああああ!?」

「ふふふ、なかなかいい悲鳴だったぞ」
「セリティアちゃん、全然平気なんだね」
「さて、もう一回乗るとしようか」
「え、また!?」

こうして、ジェットコースターに3回乗った2人だが。

「……」
「私、なんだかクラクラするよ……ちょっと休まない?」
「……」
「あれ、セリティアちゃん!?」
「……」
セリティアは、気絶していた。



そんなこともあって、ドタバタしつつ、
いろいろなアトラクションを1日楽しんだ後、
最後は大観覧車に乗り、
セリティアは、今日、来てくれたことの礼を言う。
「どうもありがとう。
本当は、おぬしとお互いのことをよく知ることができればと思っての。
……それに、先日の告白の返事、
あれがどのようなものになるにせよ、今日はデートとして、思い出を作りたかったのじゃ」
「そうだったんだね」
ラクシュミは、セリティアの瞳を見て、うなずいた。

「もちろん、告白の返事はニルヴァーナでの出来事が落ち着いてからでかまわんよ。
そして、それはいつになってもかまわぬからな」
ラクシュミは、黙って、真剣な面持ちのセリティアの話を聞いていたが、
ふっと、微笑を浮かべ、答えた。
「ありがとう。今日はとっても楽しかったよ。
うん、まだいつになるかわからないけど、気持ちがはっきりしたら伝えるね」

「そうか、ありがとう」
セリティアも礼を言い、
そっと、たいむちゃんの頬にキスをした。

一瞬驚くが、ラクシュミは、顔を赤らめ微笑を浮かべた。

2人は、夜景の見える観覧車の中で、くすくすと笑った。