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リアクション
第4章 ヴァイシャリー スラム
■□■1■□■ 現在 シャンバラ教導団
時空は変わり、2020年、現在のシャンバラ教導団にて。
一条 アリーセ(いちじょう・ありーせ)は、未来には行かず、
小ラズィーヤの言動を教導団上層部に報告していた。
「ヴァイシャリー以外全部沈没」に備えて、
高所での栽培に向いた作物等をまとめたデータや、
備えておくべき武器、物資、小型船舶の候補なども
資料として提出したアリーセだが、
アリーセ本人が予想した通り、
教導団上層部はまともに取り合ってはくれなかった。
(やっぱり。
「未来からやって来た女の子の話によれば〜」って時点で、なんというか、ですよね?
採用されたらかえって驚くくらいでしたけれど)
アリーセが帰ろうとしたところ、後ろから声をかけられる。
関羽・雲長(かんう・うんちょう)であった。
「十嬢侍……アルバ・フレスカと言ったな。何か胸騒ぎがする」
関羽は、アリーセに言う。
(そういえば、似た名前の宦官集団が三国志に出てきましたよね。
関羽さん、何か感じるものがあるのでしょうか)
アリーセは考える。
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