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【おとこのこうちょう!】しずかのじゅせいらん! 後編

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【おとこのこうちょう!】しずかのじゅせいらん! 後編

リアクション

過去の新百合ヶ丘で、僕の家の借金による、財政破綻の事件は、
現在と過去の皆のおかげで、解決することができた。

だけど、過去の歴史改変の黒幕は、
エリート宦官集団「十嬢侍(じゅうじょうじ)」のリーダー、
アルバ・フレスカ(あるば・ふれすか)さんだったんだ。

アルバ・フレスカさんは、アリスのフリをしていたけど、
本当は、三国志時代の宦官の英霊、張譲(ちょうじょう)さんだった。

アルバ・フレスカさんの目的は、僕……桜井 静香(さくらい・しずか)を宦官にすること、
そして、僕とシャンバラ女王の血を引くラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)さん、
強力な契約者の三者による魔導授精で、最強の契約者を生み出すこと。

そのために、僕のことを狙うのを、まだあきらめてくれていない。

アルバ・フレスカさんのパートナーの佐藤 花子(さとう・はなこ)さんも、
何か企んでるみたいで……。

★☆★


一方、僕とラズィーヤさんの娘の
小ラズィーヤ・ヴァイシャリー(しょうらずぃーや・う゛ぁいしゃりー)さんは、
自分が未来の世界でプロフェッサー・ポシブルさんになると言い、
そして、未来の世界の少子化を解決するために、
魔導授精に協力してほしいと言った。

ラズィーヤさんは快諾。

「だって、ポシブルさんが、
未来の世界で少子化を解決するためには、
まず、小ラズィーヤさんが生まれなければいけないでしょう?」

「そうだけど、でも……」

「では、さっそく「じゅせいらん計画」の準備をいたしましょう☆」

こうなったらラズィーヤさんに逆らうことはできないと、僕は知っていた。

こうして、少し先の未来で、
僕とその時代のラズィーヤさん、学生の皆の協力で、
魔導授精が行われることになった。

難しい理由がいろいろあるんだけど、
たくさんの仕事を持っているラズィーヤさんが、
安心して小ラズィーヤさんを生むためでもあるんだって。

★☆★


……でも。
僕やラズィーヤさんは責任のある立場だけど、
皆にお願いしても本当にいいのかな……。

それに、大切な人は、どう思うだろう。

それらのことが、ずっと、僕の頭の中を駆け巡っていた。