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リアクション
*
一難去ってまた一難。
曲がり角での戦いが終わった後、巣穴を進んでいく学生たちの目の前にまたジャイアント・アントたちが立ち塞がる。
「アリだー!」
アルル・アイオン(あるる・あいおん)が声を上げ、灯り用にと松明を持っていた空井 雫(うつろい・しずく)はそれを置いておくと、ランスを構えて切りかかっていく。
雰囲気の良さそうなカンテラを腰から下げた玖瀬 まや(くぜ・まや)は探検気分で巣穴へと潜っていた。
「まや、蟻が持ち込んだ食べ物など、落ちているからって拾い食いしないでくださいね」
「分かってるよ」
戦闘中に手がふさがらないようにライト付のヘルメットを被ったエリアス・テスタロッサ(えりあす・てすたろっさ)は、ところどころにチョークで印をつけながら、まやの後を追う。
隊列を組んで進んでいく他の学生たちから逸れないようにしながら進んでいくと、またジャイアント・アントたちが襲い掛かってきた。
「体硬いらしいけど、目や腹は柔らかかったりしないかな?」
言いつつ、まやはホーリーメイスで目などに狙いをつけて殴りかかる。
「まやは私が守ります」
エリアスはそう言いながら、カルスノウトでまやが殴りかかっている個体へと斬りかかった。狙うは脚の関節部分だ。
彼女は最近、ほのぼのとした依頼ばかりだったなと思い出し、ストレス解消に思い切り暴れてやろうと、斬撃を繰り出すのであった。
「あれ? みんなどこー?」
【EDF】隊にくっつくように、ノリノリで隊歌を歌いながら移動していた如月 玲奈(きさらぎ・れいな)であったが、ジャイアント・アントたちが持ち込んだ食糧庫らしき間を覗き込んでいるうちに、彼らを見失ってしまっていた。
1人逸れたところで狙われては困ると、特殊なフィルターを貼った布で自身の身体を包んで、隠れるように移動し始めた。
暫く奥へ進んでいくと交戦中の【EDF】隊の皆の姿が見え、玲奈は急いで合流しようと走った。
けれど、その瞬間、布が捲れて、彼女の姿が露になる。彼女に気付いたジャイアント・アントが襲い掛かってきて、玲奈は慌てて、エンシャントワンドの先に火の玉を作り出した。
それをジャイアント・アントへ向かって投げつけると、炎に包まれ、燃え尽きていく。
ほっと一息ついてから、今だ交戦中の【EDF】隊に加わり、また隊歌を歌いながら、彼らとジャイアント・アント退治を続けた。
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