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リアクション
第4章:植物フロア
水神 樹(みなかみ・いつき)は五分丈のカーディガンに淡い色のキャミソール、ロングスカートといった出で立ちで、そわそわと誰かを待っているようだ。窓ガラスにうつる自分の姿を見ては整っている前髪をさらに整えている。
「樹さん、お待たせしました」
窓ガラスに映った自分の顔の横に、ひょいっと佐々木 弥十郎(ささき・やじゅうろう)の姿が現れる。樹は休日、たまたま百貨店に来ていただけなのだが弥十郎からの電話を受けて2人で会うことになっていたのだ。ああ、そうと知っていればもっと準備ができたかもしれないのに……。
「〜〜趣味の薬学研鑚で空大の施設を使わせて貰ってたんだ。今回はパラミタ風蘭の系統分類で……あ、しゃべり過ぎちゃったかな?」
「い、いいえっ? 植物フロアって、来るのが初めてで少し目移りしていました」
「ふふ、ならいいんだけど。声が聞きたくて電話したけど、会えるなんてついてたな。あ、そこ、段差があるから気を付けて」
薔薇の学舎に帰ったあと風蘭を育てるために、水苔と素焼きの鉢を探しにきたのだが……それもただの口実なのかもしれない。顔を赤らめてうつむく樹の睫毛の長さに、弥十郎の心はただ躍るだけであった。
「デンドロビウムの花言葉は我儘な美女って言うんだ。ん? ほら、見てみてよ」
弥十郎が指さした葉っぱの先には透明な体の小さな蛙がはりついていた。蛙が苦手な樹は思わず顔をしかめて、弥十郎のそでを控えめに引いた。
「この透き通った色がかわいいよね。あれ? どうしたの?」
「……私も寮で何か育てたいと思うのですが、鉢植えはあちらのようです」
「ごめん、困らせちゃったね」
でも、もっと困ったところが見てみたい。
「弥十郎さんは、蘭がお好きですよね。私でも簡単に育てられるものは……んっ」
「いろんな蘭があるんだけどね、一番好きなのは」
喋り終えないうちに樹の頬を片手で軽く寄せると、お互いの唇が触れる程度の愛情確認をした。内心は拒まれないかと不安もあったのだが、恋人はまばたきを忘れたように硬直している。
「僕の目の前にある花かな。さっきの素焼きの鉢、宅配頼んでくるね」
照れ隠しもこめて、後でもいい用事を今すませてしまうことにする。弥十郎の背中が視界から消えたところで、樹は腰が抜けたのか、ひざから崩れて座り込んでしまった。
宇佐木 みらび(うさぎ・みらび)の本日の目標は、セイ・グランドル(せい・ぐらんどる)に百年草の種をプレゼントすることだ。そのためにセイを植物フロアまで誘い、こうして一緒に目的の品を探し歩いている。
「それでですねっ、煌おばあちゃんたら夜なべしてエプロン作らせてっ。……ぴょっ!?!?」
百年草の花言葉は『永遠の愛』、渡すときにはその意味を知ってもらわないといけないのだが、どうにもこうにも違う話に逃げてしまって……これじゃ、からくり時計を見に来た時と同じになってしまう。
「宇佐木、段差……前も見ろ」
「セセセ、セイくん!?!?」
段差に気づかず一歩を踏み出し、バランスを崩したみらびの体を支えようとして彼女の手首をつかむ。今日はずいぶんよくしゃべる彼女を見て、よっぽど楽しみにしていたのだと考えていたところだ。そのうち転ぶだろうとは思っていたが……分りやすい奴。
「頼まれてるんだろ? あっちに詳しそうなのが……どうした、くじいたか」
「ぷしゅー……」
セ、セイくんが助けてくれて、転んだ時に助けてくれて、ええとそれはどのようにかというとうさぎの腕を掴んでくれて、じゃなくて今も掴まれていてでしてだからつまりだからつまり……。
「弥十郎さん、これ……」
現実との回線が切断されていたみらびは、樹が弥十郎にかすみ草の花束を渡しているのを見て正気に戻った。かすみ草の花言葉は、「夢見心地」や「感謝」、「清らかな心」。
あなたといるこの時間は心がとても安らいで夢みたいだと思う。大好きなあなたへ、清らかな思いとともに、感謝の意を込めてこの花を……。
そんな思いを込めて贈った花だということに、花言葉を勉強していたみらびは気付いたのだろう。そ、そうだ。あの黒髪のお姉さんと同じく、自分もっ。
「百年草の種……ありますかっっ」
「百年草の種ある〜?」
や・ば・い。
ギギギ、と油の切れた首を無理やり後ろに向けると、案の定というか宇佐木煌著 煌星の書(うさぎきらびちょ・きらぼしのしょ)の『おやぁ?』という声が聞こえた。
「ほほう。そんなLOVEでスイーツな花の種をどうするんだろうね〜?」
「この種、食用なのか」
「そういうんじゃないって……セイ。百年草の花言葉は永遠の愛っていうんだよ。花粉があれだけど、いい話のある花を咲かすんだ」
煌星の書はにやぁりと、口元に手を当てて笑うと孫を引き寄せて『土台は作ってやったから頑張んな〜。にひひ』とからかっている。2人分の百年草の種を買い、1つをみらびに渡してやった。
「帰ってきたら調合手伝え☆ じゃねっ」
「おつかいじゃなかったのか」
後ろにいたセイがぽつりと呟くのを聞いて、バッと後ろを振り向き何か言おうとするみらび。大したことではないとはいえ、嘘をついてしまったのは謝らなければならない。酸欠状態の金魚になってる彼女の言葉を待っているセイ。気まずい沈黙。
「これをですねっ。セ、セイくんにプレゼントしたかったんですっ」
目をギュッとつぶって百年草の種を両手で差し出すみらびの様子を見て、セイはくすりと笑ったようだ。何を言うでもなく受け取ると、そのまますたすた歩き出してしまう。みらびは手の上が軽くなると恐る恐るセイを見た。渡してしまって迷惑ではなかっただろうか?
「じゃ、ソフトクリームおごってやるよ。色々あるらしいぞ」
セイはまだ15歳。素直にお礼は言えない年頃だ。
「花が咲く直前のものを寄せ植えにするから、苗が小さい頃から育成した花壇とは大分違った趣になるな」
エース・ラグランツ(えーす・らぐらんつ)は店の人に許可を取り、花壇の様子をデジカメで記録しているようだ。紫陽花、アイリス、ベゴニア……色とりどりの花の中で、それらに語りかけながら寄せ植え花壇の研究をしている。
「とっても美人さんだね」
「エース、花も女性も同じなの?」
エオリア・リュケイオン(えおりあ・りゅけいおん)はあきれながらも、購入する液体肥料の選別などを手伝っていた。購入したかさばる荷物は宅配すればいいが、留守番している人物の機嫌を直すために空京百貨店の地下でケーキの類も買わねばならない。エオリアは気を使う場面を人より多く思いつくようだ。
「エースは何の花が一番好き?」
まあ、そんな悩みも花の中にいれば簡単なものに思える。暗い顔をするには、この場はあまりにも美しかった。
「どの花も好きだけど、どうしても選べというなら、グロリオサかな」
グロリオサ。この花は熱帯原産の情熱的な外見を持ち、名前を知る人は少ないかもしれないが誰でも1度は目にしたことのある躍動感のある花だった。反り返った花びらはまるで炎のようで、ユリ科特有の華やかさに加えて開放的な艶やかさが印象的だ。
「うーん、いざ、選ぶとなると難しいわね」
アルメリア・アーミテージ(あるめりあ・あーみてーじ)は外にあるガーデニングコーナーで、鉢植えを見ながら何かに悩んでいるようだ。それに気づいたエースは彼女の青い髪と同じ色をした桔梗の花を差し出しながら、自分に何かできることがあれば。と申し出る。桔梗の花言葉は『誠実』だった。
「素敵な花……ありがとう」
「花でお悩みなら、力になれるかもしれません。どうしましたか?」
「それが、部室が殺風景だから花でも飾ろうと思ったんだけど……何がいいのかわからなくって」
エースが紳士的な態度で質問すると、アルメリアはサーバー室やパラミタ宅急便の事務所に花を飾りたいようだ。それならば切り花もいいだろうと考え、エオリアが教えてくれたフラワーアレンジメント教室に向かうことにした。
「1日のみということで、初夏のフラワーアレンジメント講座に講師として呼ばれましたリュース・ティアーレ(りゅーす・てぃあーれ)です。今回は、元気になるような、オレンジのガーベラを主体にしたアレンジメントを教えます」
リュースはバイトではなく臨時ゲストとして呼ばれており、自己紹介も兼ねたネットショップのパンフレットも配っている。エースはリュースに対して軽く挨拶をすると、アルメリアに良い席を譲って自分も彼の講座を受講するようだ。アルメリアは英才教育を受けているため一通りのことはできるはずだが、部屋にあう雰囲気の花を考えるのは初めてなのかもしれない。
「白やピンク、イエロー系の花、グラスリーフをサイドに使い、可愛らしいボックスとリボンでまとめます」
「事務所って灰色っぽくなりがちだから、オレンジはいいかもしれないわね。どれどれっと……」
リュースはアルメリアたちに丁寧に指導をしている。エオリアはエースからカメラを借りて、希望者に写真撮影してあげていた。撮影が済むと切り花とコーナーに行き、グロリオサを購入しているようだ。
「こういうのって、いざという時できると素敵よね。彼女がそういうことできると、相手は嬉しいものかしら」
思いついてしゃべってみたアルメリアの『彼女』という言葉に反応したリュースは、いやいや、と首を振る。どうも恋人の顔を思い浮かべているようだ。
「惚れていればそんなこと……そういう所も愛しいものですよ」
「そ、そう……」
アルメリアはキラキラとしたオーラをまとって『いい表情』をしているリュースにたじろぎながらも、自分の花を完成することができた。
「これもどうぞ。部室と事務所で、2ついるでしょう?」
「いいの? じゃ、ありがたくいただくわ♪」
エースは自分の分をアルメリアにプレゼントした。その後はリュースに彼の主催するネットショップ「T・F・S」への質問をしている。華道の心得があるリュースに花壇のアドバイスも受けているようだ。
「夕方のイベント会場に知った顔もいるみたいね。そうだ、花束でも持って行こうかしら」
アルメリアはそうひらめくと、今日つかったガーベラやアレンジの知識を生かして武神 牙竜(たけがみ・がりゅう)たちが出るショーのために花束を作る。薄いピンクのガーベラにサンダーソニアと白いバラを合わせた、女性らしい仕上がりになった。
「ぶ〜っ。せっかく美鈴ちゃんに洋服選んでもらったのに、なんでレイスがいるの!?」
「ふんっ、世の中そんなに甘く無いんだぜ? お前の考えなんかお見通しなんだよ!」
花柄のワンピースにロングストレートの榊 花梨(さかき・かりん)は、黒のTシャツにジーンズ姿のレイス・アデレイド(れいす・あでれいど)に向ってあっかんべーっと舌を出している。花梨の横では浅葱色のYシャツに黒ジーンズの神楽坂 翡翠(かぐらざか・ひすい)が、レイスに無理やり付き合わされていた山南 桂(やまなみ・けい)と所在無げにつったっている。桂は白のYシャツに灰色のスラックス姿で、呆れた顔をして2人のやりとりを眺めていた。
「あの〜、主殿? この2人はいつも、こんな感じなんでしょうか?」
「そうですねえ……まあ、喧嘩するほど仲が良いという事ですよ?」
花梨の怒りの原因は翡翠とデートしようと思っておしゃれを頑張ってきたのに、レイスがお邪魔目的で登場したことにあるらしい。ぎゃーぎゃーと『あほ!』『たこ!』と罵りあっている。
「……あれ?」
「主殿!?」
前日、仕事を徹夜でこなしていた翡翠は夏の日差しでめまいを起こしたようだ。青くなった顔にいち早く気づいた桂は、彼を慌てて日陰のある場所へ連れて行こうとした。
「……お2人共、それくらいに。病人に響きます。で、それだけの元気があるなら何をやればいいのかわかりますよね?」
「は、はひっ!」
「お、俺は足を持つよ」
花梨とレイスは桂の冷たい笑顔に圧倒されながら、翡翠のためにあれやこれやと働き始めた。花梨の買ってきた水を額にあててしばらく待つと、もそっと起きあがり申し訳なさそうに笑った。
「すみません。え〜と、どのくらい時間立ったんでしょうか? 大分マシですので、なんとか動けます」
「1時間はたったな。具合悪いなら、すぐ言えよ」
花梨は借りてきたウチワで翡翠をパタパタとあおぎながら、デートは残念だけど中止だな。と残念な気持ちになった。まあ、しょうがないか。体調悪いのに来てくれたのは嬉しいし。
「さすがに、昨日遅くまで仕事していたみたいですからね? 今日の日差しはきつかったんでしょう」
「しょうがないね、動けるようになったら帰ろうか」
翡翠は、花梨がおしゃれしてきた理由を理解しているかは不明だが、おしゃれしてきたのにすぐに帰るのでは申し訳ないと思って記念写真を提案した。今は紫陽花がきれいに咲いているから、と。
「では、俺がシャッターを押しましょう。さん、にい、いち」
桂はレイスに荷物を預けて動きにくくした上で、花梨と翡翠のツーショットを撮ってやった。案外おとなしくしていたレイスに不思議そうな顔を向けると、レイスは飄々としてこう答えた。
「ま、たまには2人きりにするのも良いだろ? あぁー……花梨の事は嫌いじゃないぜ。からかうと楽しいしな〜」
「そうですか? それほど、仲良しなんですね」
「仲良しではないっ。おもちゃだ、おもちゃ!!」
花梨は一緒に写真が撮れたのが相当嬉しかったらしく、宝物にすると言ってスキップしていた。
「写真、翡翠も持ってね! おそろいにするんだから」
「はい。そうしましょう」
「やったー!!」
今回はレイスが譲ってあげた結果になった。桂は、主殿も苦労が絶えないな……と、苦笑している。まあ、それだけ好かれているのだから悪いことではないのだろう。とも。
「ソフトクリーム、おいしい、ですぅ〜……」
如月 日奈々(きさらぎ・ひなな)は冬蔦 千百合(ふゆつた・ちゆり)と手をつなぎながら、一緒にソフトクリームの味を楽しんでいた。日奈々はバニラ、千百合はチョコをそれぞれコーンで頼んでいる。
「日奈々、ほっぺ」
「……?」
千百合は日奈々の頬についたソフトクリームを拭いてあげたかったが、両手がふさがっていたためなめとってやることにする。日奈々はくすぐったそうにしていたが、ありがとう。とお礼を言った。
「花の匂いを……楽しみながら……まったりと、過ごすですぅ〜」
「いい香りのする花、たくさんあるといいね」
「せっかくだから……アジサイの前で……誰かに、頼んで……千百合ちゃんとの、ツーショット写真を……撮ってもらおうかなぁ……」
日奈々は全盲のため、色や写真を眺めることはできない。気配を読む能力やその他の感覚が発達しているため、生活にそれほど支障はないのだが。
私は……見れないけど……千百合ちゃんの思い出には、なるよね。
「ん、そだね。お願いしてみよっか。……すみません、いいですか?」
千百合は近くを歩いていた樹月 刀真(きづき・とうま)に話しかけると、写真を1枚とってもらえるかと尋ねた。
「構いませんよ。……はい、撮れました」
「ありがとう、ございますぅ……」
日奈々は小さく微笑むと、千百合に付き添われていい香りの楽しめる薔薇のコーナーに向かっていった。そこでは赤・黄・白など様々な色の薔薇が美しく咲き誇っており、日奈々はそれらを触って形や質感を楽しんでいる。千百合は彼女がとげでけがをしないように気をつかいながらも、彼女の分も自分が花の色やガーデニングの素晴らしさを覚えておこうとした。
「次は、ハーブもどう? これなら家でも育てられるよ」
「……それは……素敵な、アイデア……ですぅ」
ほとんど食べてしまったソフトクリームのコーンをゆっくりと食べながら、日奈々は千百合に手をひかれて植物フロアでの1日を楽しんだ。
「本を見てたら、モンステラとかオーガスタが良さそうに感じたの」
「ふーん、モンステラ? ……よく分からないから店員に聞いてみるか」
「私が、教えてあげる。それなりの大きさがあるはずだから、一緒にさがそ?」
刀真は漆髪 月夜(うるしがみ・つくよ)に観葉植物をプレゼントしにきたのだが、植物の知識は彼女の方が上のようだ。まあ、すぐに店の人に聞くのも味気ないかなと考え、彼女について歩くことにする。その途中で見事に咲き誇る紫陽花の前を通りかかった。
「……」
珍しそうに観察している月夜の無防備な姿がとても絵になっていたので、刀真はいたずら心もあったのだろうか……携帯電話のカメラでパシャリと撮影する。
「……黙って撮ったら、駄目」
「ごめん、つい見とれちゃって……月夜が嫌なら消すけど?」
「その言い方はずるい……別に嫌じゃない」
……嫌じゃないけど、私も刀真の写真が欲しい。かも。
彼女がそう思ったかは誰にもわからない。2人は無事にモンステラの鉢を見つけ、刀真が金剛力を使い片手で持ち帰ることにした。決して小さな鉢植えではないのだが、彼が持つと、あのモンステラは外見より軽いのだろうか? と疑いたくなる。
「はい、刀真。さっきの女の子たちが食べてたのと、たぶん同じのだよ。今日はちょっと暑いもんね。刀真がコーンのバニラで、私がカップのチョコ!」
会計をしている間に月夜はソフトクリームを2人分買ってきた。刀真は片手が荷物でふさがっているためカップでは食べられないのだが、だんだん日差しが強くなって別の問題が起きてきた。
「刀真、ソフトクリームが溶けてる……はむっ、んっこれでミックス♪」
「とっ……言えばあげるから急に腕を引くな飛び付くな」
横からパクリと月夜にやられて慌てて全部を食べてしまう刀真。ちょっと可哀そうだが勘弁してもらおう。
「ほらっ、口元にクリームが付いてる……俺には甘すぎるな。チョコだからか?」
月夜の口元に彼女のソフトクリームが付いていたので、自然な動作で親指で拭ってやる。どんな味がするのだろうと思い、指をなめてみる。横では月夜が顔を赤らめて、今度は自分のスプーンを相手に向けた。
「あぅ、ありがとう……。はい、お返し。あ〜ん!」
「いや、もう自分の食ったしチョコは甘すぎだし」
「あ〜んって、して!」
「一口だけ。……やっぱり、甘すぎ」
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