空京大学

リアクション

１1：余談。
　さて、余談となるが天御柱学院の生徒のために今後天御柱学院と深く関わってくることになる他学校の人物を紹介しよう。

　山葉　涼司。17歳。男。趣味・特技はゲーム、剣道、プログラミング。 蒼空学園生徒。
　蒼空学園校長である御神楽環菜とは幼馴染の腐れ縁。そのため、勝手にエージェント扱いされて、よく仕事をさせられている。
　父親は有名な大企業の幹部だが、その会社の筆頭株主は蒼空学園校長である御神楽環菜であり、それを仕事のお願い（＝脅迫）のネタによく使われている。
　幼少時、御神楽環菜の家の近所に住んでいて、当時から彼女のワガママに振り回されていた。その後、彼女がオンライントレードで巨万の富を築いて蒼空学園を設立し、パラミタに行ってしまってからは、静かな生活を送っていた。
　当初、花音に「シャンバラを復活させるため、力を貸してほしい」とパートナー契約を求められた際は、環菜とまた関わる事になるので嫌だと断った。だが環菜に恨みを持つ金融マフィアが地元で暴れ、それを倒すために契約を結ぶ。以後は、その時の約束を果たすためにパラミタへ。
　過去に、妹的存在だった設楽カノンが目の前で交通事故に会い、その時目の前にいながら彼女を守れなかったことから荒んだ生活を送り不良となって暴れていた時期があった。設楽カノンは現在天御柱学院のイコンパイロットとして活動しているが、交通事故のことや涼司に関する記憶はない模様。涼司はカノンに似ている花音を危険な目に合わせたくないと考えているが、とあるパラ実生徒の出現によりその思いは空回りし始める。

　花音・アームルート。17歳。女。長めのポニーテールに、民族衣装のような服を着た少女。山葉　涼司のパートナー。剣の花嫁。
　天然でお人好し。純粋で、騙されやすい。明るく素直で、考えている事が、すぐ口に出る。常日頃から、人の役に立ちたいと考えている。
　パートナーとしては、かわいいがウザいカノジョのよう。パートナーの涼司が生返事をしたり、たくさんある記念日を忘れていたり、どうでもよさそうな内容のメールにもきちんと返事をしないと、すぐに怒る。 が、ある時点からパラ実の生徒に好意を抱くようになり、その行動や思考は変化している。
　ふたつの世界が交わった以上、シャンバラを復活させて両世界の橋渡しにすることが両世界にとって良いことだ、と純粋に信じている。また、シャンバラを成り立たせることで、地球とパラミタがパートナー契約した状態になって、世界の環境破壊などが改善されると考えている。
　
　御神楽　環菜（みかぐら・かんな）。19歳。女。眼鏡をかけた気の強い少女。 蒼空学園の校長兼生徒会長。
　為替や株の取引で、数年で巨万の富を築き上げた天才。
　だが、同時に自分がデジタル上の数字を操っているだけであることはよく知っており、地球のために出来ることを考えて大陸の上に学園を築き上げた。学園設立当初は中学生だったが、進学時に高等部を作り、高校３年の時には卒業後に備えて大学を作った。
　片手にはいつも携帯があって、パートナーである守護天使の力によってどんな場所であっても携帯の電波は切れないため、常にオンライントレードを行う事が出来る。このことはいつでも経済的な攻撃を行えるということを意味しており、それ故に彼女に直接手を下せる勢力は地球上には存在しない。
　性格はワガママで何でも自分の思い通りになると思っており、生徒達をひきずりまわしている。そうしていないと寂しいからだ。一人で世界を相手に勝ち続けてきた少女にとって、学校が唯一、人とつながっていられる場所なのだ。
　蒼空学園の生徒を部下、使用人扱いし、様々な仕事を（時には強制的に）押しつけている。その女王様ぶりに生徒からは「カンナ様」と呼び恐れられている。
　天御柱学院にも出資しており、辻永　翔やアリサ・ダリン、山葉　聡、サクラ・アーヴィングらをパラミタに引っ張ってきた張本人でもある。
　
　ルミーナ・レバレッジ（るみーな・ればれっじ）。23歳。女。どんな場所でも携帯のアンテナを切らさない特殊な能力を持った守護天使。御神楽　環菜のパートナー。
　白く輝くような翼を持った守護天使。清らかで神々しい姿をしており、人を超越した雰囲気を持っている。反面、近づきがたい雰囲気とも言える。
　守護天使の中でも特殊な力と役割を持つ天使長的存在。
　御神楽環菜が何事かを成す力を持った者と見抜き、契約。以後、彼女を守り導く存在となっている。
　生真面目で、悪気はないが冗談やお笑いが通じない。良くも悪くも真面目な人。
　学生から「電波の天使」と呼ばれるが、なんとなく嫌だと感じている。
　パートナーの環菜とも親しいというよりも礼儀正しく接しているので、それが環菜の孤独を煽っている面もある。