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願いの魔精

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願いの魔精

リアクション

「本当に、特に手は打たなくていいのかい?」
「魔術師の手記燃やすなりなんなりして伝承を風化させるってのが、いい落としところじゃねーか?」
 椎名 真(しいな・まこと)アキラ・セイルーン(あきら・せいるーん)が提案した、手がかりを出きるだけ潰して伝承を風化させる、という手法に、少女はふるふると首を振った。
「いいの。もし、また願い事をする人がいても、がんばってみるから」
 その答えに真とアキラのそれぞれのパートナー、双葉 京子(ふたば・きょうこ)アリス・ドロワーズ(ありす・どろわーず)は微笑んだ。
「うん、いい顔。がんばるって決めたんだね」
「なら、止めないワ。がんばってネ」
 パートナーが嬉しそうにしているのを見て、真とアキラも口端を上げて激励した。
「そうだね、前向きなのはいいことだよ」
「がんばってみる、ってのがいいな。あんま悲しいことにならなくてよかったぜ」
 少女は集った契約者の面々を見回す。
「その、いろいろとごめんなさい」
 申し訳なさそうにうつむいて、
「それと、ありがとう」
 顔を上げた少女は、笑顔で言った。


担当マスターより

▼担当マスター

浦苗 棉

▼マスターコメント

このたびはシナリオのご参加ありがとうございました。浦苗 棉です。
二回目のシナリオですが、まだまだ緊張してのお送りとなっております。
参加者の皆様方、気合の入ったアクションをありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしています。