リアクション
空京遊園地にて 「ふう、なかなか手強い敵だったぜ」 素早くパンツ性拳奥義その陸パンツ飛行術を用いて、空飛ぶパンティーの群れにつかまって空京デパートを脱出した南鮪は、次なる獲物を探して空中からパンツサーチをしていた。 「おお、あれはいいかもしれないな」 そう言うと、南鮪は空京遊園地へと降り立った。 空京遊園地では、数々のアトラクションで人々が遊んでいた。 「パンツ性拳奥義その弐!」 南鮪が、その持てる視力スキルの全てを使ってそんな人々のパンツを凝視していった。 「ははははは、面白いですぅ」 遊園地の回転ブランコにカレン・クレスティアに支えられながら乗ったエリザベート・ワルプルギスが歓声をあげた。ブランコを遠心力で回す遊具だ。 「なんだ、この気配は……」 何か、いやらしー視線を感じて、待機していたジュレール・リーヴェンディが周囲を見回した。 「そこだぁ!」 曲者の気配を感じた茂みに駆けつけてみたが、すでにそこには誰の姿もなかった。警戒しつつも周囲にイレイザーキャノンの砲口を向けてみるが、やはりすでに遠くへ逃げてしまったようだ。 「こんな所にパンツが……」 パンツ性拳奥義その漆代わりパンツの術で残されていたパンツをイレイザーキャノンの先でツンツンしながらジュレール・リーヴェンディがつぶやいた。 「あー、面白かったあ。ジュレ、次のアトラクションにいくよー」 エリザベート・ワルプルギスの手を引いたカレン・クレスティアが、持ち場を離れていたジュレール・リーヴェンディに声をかけた。 「校長先生、次は何に乗ります。あっ、あれあれ、あそこにグレートフォールできたんですよ。ヒャーって落っこちる奴。面白そうですよね。次、あれ行きましょ、あれ。決定っと。さあ、早く早く!」 なんだか勝手に一人で決めてしまうと、カレン・クレスティアが走りだした。エリザベート・ワルプルギスを楽しませるはずが、もうほとんどカレン・クレスティア自身が楽しんでしまっている。 「こら、カレン。少しは注意しろ。何やら不審者が……もう!」 あわてて、ジュレール・リーヴェンディが二人の後を追いかけていく。 「いえーい、なんてすばらしいアトラクションなんだ。動体視力を養うには最高だぜえい」 フリーフォールそばに隠れた南鮪が、落ちてくるときに風でスカートがめくれあがった女の子たちのパンツを堪能しながら歓声をあげた。彼にとって、これはすばらしい眺めだ。 「ひやあ、また上がるよー。落ちるよー♪」 グレートフォールにエリザベート・ワルプルギスと共に乗り込んだカレン・クレスティアは、興奮しまくりである。この落下感は、空飛ぶ箒で墜落したときに何度か味わった感覚によく似ている。 「見つけた。貴様が変態か! 我からは逃れられぬ」 パンツを頭に被って上を見あげていた南鮪をついに見つけだして、ジュレール・リーヴェンディがイレイザーキャノンをそちらへと向けた。その姿が、タワーの上の方で停止したカレン・クレスティアたちの目に留まる。 「ちょっと、ジュレ、何やってるの。こんな所でそんな物を撃っちゃだめー!」 カレン・クレスティアの叫びに、さすがにジュレール・リーヴェンディも躊躇して銃口をあげた。こんな人の多い所で大出力砲をぶっぱなしたら被害が大変だ。 「そうそう、俺様のパンツ鑑賞修行を邪魔するなよ」 勝ち誇って、南鮪がパンツ鑑賞を続けた。 「何を見ているんですぅ!」 遅ればせながらに事態に気づいたエリザベート・ワルプルギスが、あわてて自分のスカートを押さえた。 「ふっ」 意味不明に南鮪がほくそ笑む。 「なんなのですぅ、そのふっは! 気に入らないですぅ。飛んでっけー!!」 エリザベート・ワルプルギスが、転移魔法を炸裂させた。 「うおっ!?」 もろに食らった南鮪の姿が消える。 「これで悪は滅びたですぅ。さあ、もっともっと遊ぶですぅ」 エリザベート・ワルプルギスが高らかに言った。 |
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