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【マスター合同シナリオ】百合園女学院合同忘年会!

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【マスター合同シナリオ】百合園女学院合同忘年会!

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■大晦日のデート

忘年会が宴もたけなわなそのころ。

百合園寮で、桐生 円(きりゅう・まどか)と、
パッフェル・シャウラ(ぱっふぇる・しゃうら)は、お互いの部屋の大掃除を始めようとしていた。
「地球の日本では、年越しの前に大掃除をするんだよ!
『今年の汚れは今年のうちに』って言うんだって!」
「……今年のうちに、じゃあ、急がないと」
「うん、DSペンギン達にも手伝ってもらって、まずはパッフェルの部屋から!」
「あ、円」
円が、DSペンギン達とともに、パッフェルの部屋に乗り込む。
「……片付いてないから、恥ずかしい。待ってほしかったのに」
「……どこが片付いてないの?」
「ほら、こことか、ここ。物が、出しっぱなし、で」
「全然きれいじゃないか、パッフェル! なんていうか、予想通りだよ!」
「本当に?」
「うん。あ、このエアガンかっこいいね!」
パッフェルの部屋は、家事が得意なだけあって、きれいに整えられていた。
エアガンや工具など、趣味の道具が多い。
「ありがとう。それ、お気に入り、なの」
「わーかっこいい、今度、よく見せてね!」
こうして、パッフェルの部屋の掃除は、簡単に終わってしまった。

一方、円の部屋は。
「ボクの部屋はけっこう大変かもね……」
円が、ゲームやおもちゃ、漫画や小説などが散乱している部屋を見渡してつぶやく。
「もう読んだから、売っちゃおうかなあ」
段ボールにぽいぽい放り込みながら円が言う。
「でも、また読むかもしれないからなぁ」
円はもう一度、段ボールから本を取り出す。
「うーん、こういうところが女の子らしくないのかなあ。割り切れないっていうか」
「そんなこと、ないわ。物を大切にする。円の優しいところ、私、好きよ」
パッフェルの言葉に、円が表情を輝かせる。
「ほんとに?」
「ええ。円の読んだ漫画、私も読んでみたい」
「そっか、じゃあ、これはやっぱとっとくね。
でも、女の子らしくなりたいから、
来年はちゃんと経理の勉強やるぞー」
円は拳を振り上げて叫んでみせる。

そうこうしているうちに、
DSペンギン達も、てきぱきと掃除を進めていた。
「DSペンギンはボクより掃除がうまいのか。ちょっとくやしいな」
円は、DSペンギンを抱え上げて、高いところのハタキをかけてもらう。
パッフェルも、手際よく掃除機をかけ、部屋を片付けていく。
(結婚したらこんな感じなのかなあ)
ふと、そんなことを考えて、円は幸せな気分に浸る。
しかし。
(ああ、でも、ボクもしっかりしなきゃ。
一緒に住むようになったら、なんでも自分勝手にしちゃダメだよねぇー。
色々頑張ろう、あっでも一緒に居れば何か違うのかも?)

部屋の片づけが終わり、お茶を淹れながら、円はパッフェルに言う。
「おつかれさま。
もし、よかったら、
来年は、寮の一緒の部屋に住んでみる?」
パッフェルは、円の言葉に、表情をほころばせた。
「ええ、来年度、2023年度の春から、一緒に暮らせたら……うれしいわ」
円は、パッフェルに思い切り抱きついた。
「わーい、そしたら毎日ずっと一緒だねパッフェルー!」