葦原明倫館へ

空京大学

校長室

天御柱学院へ

アーデルハイトクリッカー【公開生放送】

リアクション公開中!

アーデルハイトクリッカー【公開生放送】

リアクション

「待って!
友達を放っておくわけにはいかないもんね!」
小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)が、
デヘペロと戦うざんすかを助けるべく、立ちふさがる。
巨大なデヘペロに対抗すべく、巨大化カプセルで、美羽も巨大化する。

「ざんすか、これ使って!」
コハク・ソーロッド(こはく・そーろっど)が、
ざんすかにも巨大化カプセルを投げる。

「コハク、サンキューざんす!」
ざんすかも巨大化し、
美羽ともども、50メートルの巨人となった。

「美羽さん、ざんすかさん、頑張ってください!」
ベアトリーチェ・アイブリンガー(べあとりーちぇ・あいぶりんがー)が、応援する。

「デヘペロ……今、スタジオに入ってもらわれると困るのよ!」
「いいかげんにしやがれざんす!」
「ペロペロオオオオオオオオオウ!
おまえらも食っちまうぞ!?」

「がるるるるるるるるるるるるじゃた」
一方、テレビ用の食材を食べていたじゃただったが、それもなくなったので、
デヘペロに襲い掛かっていた。

さらに、ベアトリーチェに連絡を受け、
ジャック・サンマーも応援に駆けつけていた。

「俺はイルミンでも古株なんだぜ!
アーデルハイト様がルクオールに行って夏休み中止の危機の時も戦ったんだ!
ファイヤー!」
ジャックは、スタジオに炎の魔法で火をつけようとしていた。

「僕は関係ない!
放せよ!
ろくな予感がしないんだ!」
一方、つぁんだも、強制的に呼ばれていたが、ジャックに手をつかまれていた。

「スタジオに火をつけちゃダメでしょ!」
「って、美羽は巨大化してスタジオを壊してるだろ!」
言いあう、美羽とジャックだが。

「もうそんなことどうでもいいざんす!」
ざんすかは思い切り暴れている。

「おまえら、どういうつもりじゃ!」
アーデルハイトが怒っていたが。
「映らなければ大丈夫!
そっちにはデヘペロが行かないようにするから安心して!」
美羽が笑顔で言う。
しかし、50メートルの巨体であり、スタジオは破壊されている。

「鉄壁飛連脚!」
「こ、これが、あの有名な、どんなに動いてもスカートの中が見えないという、あの!?」
「50メートルなのに見えないぜ、ファイヤー!」
美羽の必殺技に、つぁんだとジャックが口々に言う。

「今よ、ざんすか!」
「ミーのラリアットを喰らうざんす!」
美羽とざんすかの連携で、デヘペロは後退させたれていった。

……後退させられていったが、スタジオは破壊されていった。


そこに、桐生 ひな(きりゅう・ひな)と、横山 ミツエ(よこやま・みつえ)が登場する。

「このVTRを観るのですっ!」
ひなの用意したVTRには、ナリュキ・オジョカン(なりゅき・おじょかん)によって、
分銅でつぶされる佐藤 花子(さとう・はなこ)の様子が延々と映し出されていた。

ナリュキにより、花子は何度も分銅攻撃を受け、
ぺったんこに潰され、薄く引き伸ばされている。

「やれやれ、これで、スタジオの様子を映すのは免れたのですよっ」

「ネフェルティティを救うことができれば、
乙王朝の存在感は大きなものになるわ!
最近、忘れかけられているけど、あたしの野望はこれからよ!」

ゲストとしてマジカルブッキングに出演するはずだったミツエだが、
この状況を逆手に取るつもりのようだった。

VTRも、巨大化カプセルの効果も、そう長くはもたない。

「ここはやっぱり分銅なのですよ!
できあがったものがこちらにあるのです」
ひなは、ぺらぺらになった花子を出して言った。

「……昔、どこかでみたことあるような」
ミツエが花子を見て首をかしげる。
百合園時代、絡んだことがあるのだが……。
ぺらぺらなため気づかなかったらしい。

「って、ひな、まさか、スタジオに……!?」
ミツエはひなの計画の意味に気づいて言う。
「さすがミツエ、私と付き合い長いだけあるのですよ」
「やめなさい!
あたしがこれからいいところを見せようとしてるのに、
分銅で潰されたら台無しじゃないの!
あと、あたしはギャグ時空の住人じゃないんだから、
分銅で潰されたらヤバいでしょ!」
「何を言いますかっ。
こうして一緒に出演してる時点で、仲間なのですっ」

「ちょ、やめ……!?」
ミツエの止めるのも聞かずに、ひなは、
巨大分銅を持って、空高くジャンプした。

「これでみんなひとつになれるのですよー、
ミツエとも愛を確かめ合えるのですー……ぶちゅっ」
「え、なにこれ、あたし、出落ち!?
……んっ、んんんんんーーーーーーーーーーーーむぎゅ」

ひなはミツエにキスしつつ、分銅で潰されていった。

「わ、私の番組が……もぎょっ」
アーデルハイトも当然巻き込まれる。

「って、このオチはいつもの……ぼぎゅっ」
「なんでこうなるざんす!? ……ぎゅぶっ」
「うわあああ、やっぱりひどい目にあうじゃないか……ぎゅふっ」
「お、俺は古株なんだぜ、ファイヤー……ぎゅにゅっ」
「がるるるるるるるじゃた……もぎゅっ」

「き、キロスさ……ぐにゅっ」
「なんだこの展開……ぐにゃっ」

「……え、ミーナも……ぎゅむっ」

美羽とざんすかとつぁんだとジャックとじゃた、
アルテミスとキロス、ミーナなど、
デヘペロと戦っていたメンバーも続々巻き込まれ、
スタジオは崩壊した。

「ペロオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!?
て、テレビに出たかったぜ……ぐぎゅるふっ」
巨大デヘペロも、分銅でぺったんこになった。

そして、キャンディスとネフェルティティだけがスタジオに残される。

「で、では、次のコーナーでちゅ」
ネフェルティティが、ひきつった笑みを浮かべ、片手をあげて言った。