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世界を再起する方法(最終回/全3回)

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世界を再起する方法(最終回/全3回)

リアクション

 
 
Encore ……そして。
 
ラウル「グランドシナリオに続く」
ハルカ「え――!」
ヨシュア「いきなり顰蹙なセリフから始まらないでください、博士……」
ラウル「他にどう言えばいいの」
ハルカ「神子とかの展開がグランドシナリオで残ってるですけど、このシナリオは完結なのです」
ヨシュア「皆さん、お疲れ様でした」
コハク「今迄、色々助けてくれて、ありがとう。これからも、よろしくお願いします」

ハルカ「ではでは、お待ちかねの! 運営さんお願い見逃して大暴露大会でゴーなのです!」
ヨシュア「……え、それ、誰が待ってるの?」
コハク「皆で思い出を語り合うコーナー、ってことで」
ハルカ「今回はヨシュアさんがいてリっちゃんがいないのです?」
ラウル「彼女は今、アトラス火山で鼻息を荒くしているだろうね」
コハク「?」
ラウル「彼女が拠点をアトラス火山周辺の砂漠にしていたのは、王宮遺跡を見つけて宝物庫に突撃する為だったらしいから」
ヨシュア「今、旧時代の建築物が砂漠に現れたりしているんでしたっけ?」
コハク「遺跡じゃなくて、あの頃の時代の建物が復活してきているから……」
ラウル「大忙しなんじゃないかな」

ハルカ「ではでは、過激な突っ込みも今回は多分大丈夫!
 まずは1回目! びっくりの続編なのです」
ラウル「ヨシュア君、思い切ったことしていたねえ……」
ヨシュア「皆さんに迷惑かけるわけにいかないでしょう。
 何だか思い出すと、今でも首が痛いような気がします」
ハルカ「もうあんなことしたらダメなのです」
ヨシュア「そもそもどうして続編が?
 マスターは終わった気でいたんでしょう?」
ラウル「まあ、既に皆わかっていると思うからぶっちゃけた話、キャンペーンシナリオからは神子を誕生させましょう、という共通設定があったんだけど、前作のせかほろではそこまで触れられずに終わっちゃったんだよね」
コハク「……何だかまた、行き当たりばったりな気配が……」
ラウル「うん、マスターは『……ま、いいか』って思ったそうだけど」
ヨシュア「よくないでしょう」
ラウル「うん、で、続編が決まったと」
ハルカ「また皆に会えて、とってもとっても嬉しかったのです」
ラウル「全3回だからね。
 下手に話を広げて強大なラスボスを用意するよりも、神子探しに集中したシナリオにしたそうだけど、続編なのに前作よりもスケールが小さくなった、というかショボくなった、と思った人もいるだろうね」
ヨシュア「……まあ、そう思われるのはマスター技量、ということですよね」
ハルカ「また色々、最初と話が変わったのです?」
ラウル「そりゃあもう、色々と変わったらしいよ?
 全っ然登場予定の無かった『ミズ』が、アクションをきっかけにしていきなり出てきたとか」
コハク「……相変わらず行き当たりばったりなんですね」
ヨシュア「そこは、臨機応変て言ってあげましょうよ」
ラウル「ヨシュア君はいい子だね」
ヨシュア「そういえば、博士達、1回目でいきなりPCさんと再会していましたね。どうやって?」
ラウル「それそれ。
 実はマスターは当初、1回目でヒントを出して、2回目でヒラニプラに『真竜の牙』を取りに来た人達と合流、という流れで考えていたらしいけど」
ハルカ「どうして1回目でハルカ達の居場所が解ったのです?」
ラウル「実は、その前のお正月シナリオでこっそり伏線を入れてたんだよね。
 それに気付いた人がいた、という」
ヨシュア「じゃあ、2回目でヴァイシャリーに行ったのは、ひょっとして、予定外のことだったり……?」
ラウル「誰も帰ろうって言わなかったしね」
ハルカ「ヴァイシャリー旅行楽しかったのです」
ラウル「ちなみにハルカが釣られたのは、実は前作のせかほろの時に考えていたイベントだったらしいよ。ヒラニプラで。
 その時は『核』で釣れた、という展開になるはずだったんだけど」
ヨシュア「変なところで再利用しないでください……」

ハルカ「2回目といえば、コハクは神子じゃなかったのです」
コハク「うん、そうみたい」
ラウル「せかほろの開始前、『キャンペーンシナリオは神子を誕生させましょう』の時、同時に『神子はできるだけLCから選びましょう』というのがあったんだね。
 で、コハクはNPC、というわけで神子ではなく”神子を見出す者”という設定にしたわけだ」
ヨシュア「でも、続編が始まった時、コハクはNPCではありませんでしたよ」
ラウル「そう。だからマスターも
『あれ? コハクPCさんのLCになったから、もうコハクを神子にしちゃってもいいんじゃん?』
と思って、最初の設定はそのまま、実はコハクを神子にするつもりでこの続編を始めた、らしい」
ヨシュア「神子を見出す人が神子?」
コハク「自分を見出す、という感じで」
ハルカ「ならなかったですよ?」
ラウル「そこはそれ、物語を作るのはやっぱり、プレイヤーさん達だからね。
 プレイヤーさんの選択が、そうだった、ってことだよ」
ハルカ「りんきおーへんなのですね」

コハク「2回目ではヨシュアさんは、縁の下の力持ち的な活躍でしたね」
ヨシュア「ああ、真竜の牙……。
 博士が帰ってきてくれれば、もっとちゃんと作れたんですけど」
ラウル「ヨシュア君、言葉にトゲを感じるんだけど。
 あの蛮族の話は、実は独立シナリオ1本分の設定を色々考えていたらしいのだけど、まとまらなくてね。
 それでここに組み込んだらしいけど、今ひとつ全体的に展開が浅かった、と、マスターは心残りがあるらしい。ごめんね」
ヨシュア「また使いまわしなんですか」
ハルカ「マスター、違うシナリオ作ってる余裕あったのです?」
ラウル「無かったんだろうねえ」
ハルカ「やっぱり、ヘタレマスターなのですね……」
コハク「黒崎さんが、ゴーレムの操縦者になったんですね」
ヨシュア「希望者にお願いしました」
コハク「ゴーレムといえば、博士の家の片付けに使われた大量のゴーレムって、皆さんに差し上げるんですか?」
ラウル「うん。私が持っていても仕方ないし。
 皆に少しでもお礼がしたいしね」
ヨシュア「殊勝な心掛けですが、僕の給料はどうなっているんです」
ラウル「……ほら、いつまでも飛空艇に住むわけにもいかないし、新しい家を建てる費用がね」
ヨシュア「財布を売りますよ!」
ハルカ「はかせが改造したゴーレムは、後程皆の所持品に入るのでお待ちくださいなのです」
コハク「すぐじゃないんだ」
ハルカ「マスターがヘタレだからなのです?」
ラウル「マスター個人がPCのステータスに介入できるようにするのは難しいみたいだね。
 全部をデジタルでやっているゲームだから、色々危険が伴うし。
 でも折角シリーズ完結記念なので、運営にあげさせてくれと泣き付いて、無理を聞いてもらったよ」
コハク「運営にアイテム処理をしてもらうんですね」
ヨシュア「無理を聞いてもらってゴーレム……、喜ばれないんじゃないですか……」
ラウル「ま、記念アイテムなんてそんなものでしょ」
ハルカ「萌え系ゴーレムにしてもらえるのです?」
ラウル「それは別料金で」
ヨシュア「せこいこと言わないでくださいよ……」

ハルカ「あ、そうなのです! ステータスといえば!
 ついにハルカのバストアップイラストがおひろめされることになったのです!」
ヨシュア「あ、いいなあ」
ハルカ「近日中に公開予定なのです。皆見てくれたら嬉しいのです」
コハク「僕のバストアップも(プレイヤーさんが発注してくれて)描いてもらえたよ」
ヨシュア「いいなあ」
ラウル「やっぱり扉絵に描いてもらえばよかったね?」
ヨシュア「博士だってイラスト無いじゃないですか〜」
ラウル「でも私は皆とキャラクエに行けるようになる予定だしね」
ヨシュア「いいなあ……。
 博士前回どうでもいいようなこと言ってたくせに……。
 大体、博士契約者じゃないのに、皆さんと一緒に戦えるほど強いんですか?」
ラウル「そこはそれ、キャラクエ仕様、というやつだね」
ヨシュア「さらっとそういうこと言わないでください……。
 どうせ顔絵の無いNPCなんてキャラクエに誘われませんよ」
ラウル「ん――……そうだよねえ」
ヨシュア「……? 何です……はっ! ま、まさか!」
ラウル「ふっふっふ」
ハルカ「はかせもイラストがつくのです?」
ラウル「折角手間をかけてキャラクエ行けるようにデータ化してもらうのに、やっぱりイラストが無いのは寂しいものだし」
ヨシュア「ず、ずるいっ……!」
ラウル「ひがまないひがまない」
コハク「え、えーと、ヨシュアさんも、早くパートナーが見つかるといいですね」

ハルカ「さて! ここで質問コーナーなのです! 
 ペンネーム、おっぱい星人さんからです!

 『皆さん気になっていることだと思いますが、セクシーな衣装を着ているサルファさんのスリーサイズはいくつなのでしょう。
 個人的には特にバストサイズが気になります。
 夜も眠れない程気になっています。by朱黎明』

 おこたえをどーぞ!!」
サルファ「馬鹿なの?」
ヨシュア「辛辣すぎます」
コハク「……ていうか、ペンネームの意味が……」
ラウル「むっつりすけべなら、目で見てスリーサイズを当ててみせなきゃね」
ヨシュア「無理ですから」
ハルカ「データでは、ブラは75のDカップだそうなのです」
サルファ「あんた殺されたいの?」
ハルカ「サルファさんについては、もいっこ質問が来てるのです。
 ペンネームとーまさんから、

『サルファの持っている剣や入れ墨、服装などはマスターの趣味や設定なのですか?
 それとも絵師さんが仕上げてくれたものですか?』

です! おこたえをどーぞ!」
サルファ「イレズミは指定よ」
ヨシュア「剣や服装はお任せだったそうです。
『かっこいい剣をデザインしてください』とか、漠然としすぎの絵師さん泣かせの指定だったようですよ」
ハルカ「かっこよくデザインしてもらえたのです」
ラウル「あとは? ばらしていいのかな?」
サルファ「好きにすれば。今更……」
ラウル「”改造手術を繰り返して傷だらけになった体を隠す為にイレズミを入れている”という裏設定があったそうだよ」
コハク「身体の方にも、イレズミがあるんですか」
ハルカ「お話の中で出なかったのです?」
ラウル「トライブさんが着替えを持ってきたアクションで、マスターは最初、『よし、のぞかせよう』と思ったらしいけど。
 でも、トライブさんが女性の着替えをのぞくような人か解らなかったしね」
コハク「……『のぞき部』入ってますよ?」
ラウル「そうなんだよね」
ヨシュア「ああ、それで『のぞかせよう』と……」
サルファ「それ以前にメイド服なんて着ないわよ」
ラウル「鏖殺寺院の任務でも?」
サルファ「そんな任務来ないわよ!」

コハク「そういえば、3回目では、女王器を壊してしまって……すみませんでした」
ラウル「気にしない気にしない。
 形あるものはいつか壊れるものだよ」
ハルカ「壊れる前に、使えたからよかったのです」
ヨシュア「神子も判明しましたしね」
ラウル「神子についての展開の色々は、グランドシナリオに預けることになるので、そちらを見てくれるといいね」
コハク「最後まで、一緒に、付き合ってくれたら嬉しいです」
ハルカ「このお話の、本当の終わりは、グランドシナリオの完結の時なのです。
 皆、ハルカの分まで頑張ってなのです。
 レベさんに貰ったチアリーダーで応援してるのです!」
ヨシュア「頑張ってください」
ラウル「それでは、皆、ここまでお疲れ様でした」
ハルカ「また、いつかなのです!」



NPC紹介

■コハク・ソーロッド(15)
 何とメガネ君よりレベルが上! 育ったものです(ありがとうございます)

■ハルカ・エドワーズ(13)
 誕生日が過ぎました。イルミン入学が……!

■ラウル・オリヴィエ(35)
 色々な人に迷惑をかけている。

■ヨシュア・マーブルリング(22)
 オリヴィエ博士の助手という不幸な運命の星の下に生まれた。

■サルファ(年齢不詳)
 鏖殺寺院の、とある女性科学者によって造られた。
 制作目的であった機能がつかなかった為に失敗作とされ、放棄されるも、別働隊に拾われて活動する。

■グランナーク(年齢不詳)
 魔剣。双子剣だったという。

■グロス・グネレイド(29)
 鏖殺寺院メンバー。手柄を立てて幹部になりたかったが、小者だった。

■ヘリオドール・エヴスリン(11)
 ハックマン医師のところに居候中。機晶姫。

■アレキサンドライト・シルウェステル(30)
 女らしい名前だが精悍な男性。守護天使。

■サニディン・ハックマン(48)
 空京在住の魔法医師。地球のスパイ映画にハマっている。

■ルサルカ
 かつて『ミズ』と呼ばれて操られていた、地脈の精霊。



担当マスターより

▼担当マスター

九道雷

▼マスターコメント

 幕間の番外を入れて全10回、最初からの方も途中からの方も、最後までお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。九道雷(くどう・らい)です。
 ご意見ご感想、叱咤激励ありがとうございました。いつも励みにして頑張ってきました。
 これにて、私が描く、コハクを主人公とする物語は終了です。
 ですがコハクをPCさんに託せたことで、これからも彼の冒険が続いていくのだなと思うと感慨深いです。
 皆様、どこか別のシナリオでコハクに会うことがありましたらよろしくしてやってくださいませ、と最後の親心。
 尚、神子となりましたファル・サラームさんとMCの早川呼雪さんには、後日神子専用スキルが付与されます。ご活用ください。

 シリーズ完結を記念しまして、運営に無理言って配布させていただきますアイテム、オリヴィエ博士改造ゴーレムは、要らなくても無理やり皆様の所持品に入るまで1週間程度かかるかと思われます。少々お待ちください。

 毎回、アクションという形で皆様にお会いするのが楽しみでした。
 ありがとうございました。