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遺跡に眠る謎と託された想い

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遺跡に眠る謎と託された想い

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第四章 目指すは一攫千金


「……こちらはどうやら行き止まりのようです」
「みたいだね。じゃあさっきの分かれ道まで戻ろっか」
遺跡に眠るお宝を見つけるべく、探索を進めるのは葛城 吹雪(かつらぎ・ふぶき)とその相棒コルセア・レキシントン(こるせあ・れきしんとん)である。
「むっ、トラップのようです」
そう吹雪が言うと床に仕掛けられたトラップを解除していく。
「やっぱりまだここまでみんなは来てないから、解除されてないトラップもおおいわね」
「自分達の仕事は先行して救出班の行く手を遮るものを排除することです」
「まぁ、その代わりこうやって自由に遺跡の中を探索させてもらっているわけだしね。ここにも罠がしかけてあるわ」
「了解です」
長年の経験で二人は手際良くトラップを解除していく。
少し進んだ先に魔法陣の描かれた扉を発見した。
「この扉はいったい……」
「開かないみたいね。どうしようかしら?」
どうやら吹雪は歴戦の金銭欲でここにお宝があると見ているようだ。
「……だめです。開きそうにもありません」
「そうね……。位置だけ把握して一旦去りましょう。もしかしたら遭難した調査隊がなにか知っているかもしれないし」
「了解した」
そう言うと二人はその場を去って行った。