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合コンパーティにバトルにお爺さん孝行!?

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合コンパーティにバトルにお爺さん孝行!?

リアクション

「こういうサプライズを待ってたんだ」
 目と目で通じ合う、とはこのことか。
 アンジェラも玖朔と2人きりに慣れる場所へと誘導していく。持ち前の『誘惑』を活用し、玖朔は抱擁しながらキス出来る位に近づけて肌や髪の毛の匂いを嗅ぐ。
 甘い女性特有の香りがする。
「急がなくてもいいわよ、ぼうや」
 クスッとアンジェラは玖朔の首に手を回すと、挑発的なまなざしで見つめてくる。
(ヤバい、この女、歴戦の勇者だ)
 玖朔は直感的に悟るがそうはいっても、今更退くわけにはいかない。男がすたる。『ピッキング』を活用して彼女の服のボタンを次々に外すと、真っ白ですべすべの肌が玖朔の手のひらに触れてくる。
玖朔はアンジェラの首筋に強く口づけて、キスマークを残すと、アンジェラが喉元をのけぞらせて、声をあげる。
「俺の勝ちだな。こないだの借りは返したぜ」
「…そうね…ねえ、ボク。ここじゃこれ以上のことはできないわよ?」
 紅潮した顔でニヤッとアンジェラは笑うと、
「このまま、二人でランデブーと行きましょうよ」
 いきなりシャツの前をはだけたまま、アンジェラは玖朔を抱え上げると、そのまま、季保と同じように軽業師のように素早いスピードであっという間に更に人目に付かない場所へと玖朔を連れて行く。
「ええ?」
 慌てる玖朔だが既に遅し。
「私にこういうことを仕掛けるってことは、それなりの覚悟があってのことよね?」
 さすがに傭兵部隊を率いている女は肉食も肉食、肉食中の肉食獣であった。
「ええええええ?」
 その後の霧島 玖朔については、筆者にも不明だ。


エピローグ

 理は赫夜を抱擁した。
「幸せになって」
「ありがとう。理さん…」
 とはいえ、そのまま帰るような理ではない。
 女の子たちを囲んで、マジックをして見せて盛り上がったり、ダンスを楽しんたりとパーティを謳歌していた。

 真言と真珠は同じテーブルについて、会食を楽しんでいた。スムーズな会話とはいかなかったが、ふたりの間にあった壁のようなものはなくなり、心が通じているのが、まわりから見てもよくわかった。


 月夜は刀真に「ダンスしようよ〜」と甘えている。
 白花が
「月夜さん、後で刀真さんと一緒に踊りましょう、私こういうの初めてなんです…楽しそう」
「私が先よ? 白花」
「はいはい」

 祥子がぐいぐい、デキャンタでワインを飲んでいた。うわばみっぷり大爆発である。
「赫夜もどう?」
 勧めるが、
「いや、俺が飲む! 赫夜さんに二日酔い、三日酔いの苦しみを味合わせるわけにはいかない!」
 佑也が代わりにデキャンタを受け取り、ぐいっと飲み干すが
「はりほれひれはれ〜」
 とすぐにダウンしてしまった。
「佑也さん!」
「ナイトが聞いて呆れるわねえ〜」
 おほほほ、と笑う祥子に赫夜もつられて笑うと、ダウンした佑也の頭を膝枕してやり、冷たいおしぼりを佑也のおでこにあててやる。
 そして一言呟いた。
「私はこの人のこういうところが大好きなんだ」

 天文部が特殊装置で花火の3D映像を夜空に浮かび上がらせた。
「プログラムOKよ、いける? マルクト?」
「こっちの装置もスタンバイOK。いいよ、ケテル!」
 ティファレト姉弟の粋なはからいだった。
 夜空に飛遊星スターマイン、ナイアガラ、それにハートや星形の花火が赤、黄色、緑、多彩な色で浮かんでは、消えていく。
 おおっと歓声が生徒達のなかから上がる。

 花火を見つめながら、みな、それぞれに想いを馳せる。側にいるパートナー、もう会えなくなった人、会いたくて仕方ないあの人、故郷、遠くの理想郷、将来の夢。


 そんなものたちが花火の美しさの中に煌めいて輝いて、夜空に舞っていく。




   おわり。




担当マスターより

▼担当マスター

杉井幾

▼マスターコメント

こんにちわ。マスターの杉井 幾です。

いかがでしたでしょうか。楽しんで頂けましたでしょうか。
みなさん、赫夜や真珠のために素敵なアクションを投稿してくださり、ありがとうございます。


久しぶりで調子が掴めず、ちょっと時間がかかってしまいました。
ですが、約50000字を書き上げたので見逃してやって下さい。

それにしても今回は、おっぱいをちぎっては投げ、ちぎっては投げたような印象が強く残っておりますよ…
そういうシーンを書くのが楽しい自分もいて、はっはっは、と一人、深夜に笑ってしまいました。


羽根 季保ですが、どんどんと良い感じでやられ役になってくれたなあ、というのがマスターとしての感想です。
というか、なにしにきたんでしょうね。あの人。

私の体調を気遣ってくださるメッセージもたくさん受け取りました。本当に温かいプレイヤーさんたちばかりで、幸せです。

次回作はまだ構想などは考えてはいませんが、身体に負荷がかからない程度に楽しいおはなしを提供できれば、と思っております。

本当にありがとうございました。

杉井 幾