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太古の昔に埋没した魔列車…エリザベート&静香 後編

リアクション公開中!

太古の昔に埋没した魔列車…エリザベート&静香 後編

リアクション


第18章 鉄道王への道を歩み始めた御神楽環菜

「作業お疲れ様」
 アダマンタイトの精製中に出たマグネシウムや鉄などの余剰金属から、余計な元素を除去して造った小さな薔薇を、エースがアゾートにプレゼントする。
「ありがとうエース、大事にするよ」
「エリザベート校長、精錬を手伝ってたりしてたね。お疲れ様のプレゼントだよ」
「キレイですねぇ〜♪ありがとうござますぅ〜」
 もらった小さな薔薇を大事そうにポーチの中にしまい込む。
「ルカルカ、アダマンタイトの画像を送ってくれてありがとうね」
「どういたしまして♪皆さん、集まったようですねぇ〜」
 魔列車の修繕が完了したとエリザベートから聞き、パラミタ内海で作業を行う者たちも、ヴァイシャリー南湖の駅へきている。
「まだ塗装はしてないんだね?」
「えぇ、そこまでは時間がなかったんですぅ〜」
 首を傾げる北都にエリザベートが言う。
「えーっとちょっといい?ここで重大発表があるわ。魔列車の食堂車で働きたい者など、随時募集するわ。料理担当の確定1名と、候補はすでにいるけど。やってみたい人がいればあたしか、エリザベートたちに声をかけて。でも必ず採用するわけじゃないし、永久雇用の扱いがあるかは未定よ。場合によっては相応のクラスでないと許可出来ないこともあるわ。以上!」
 魔列車で働きたい志願がいるか菫が募集をかける。
「ぼう、ポジションを徐々に決めていくということですか?」
「はい、これエリザベートから」
「どうも。―・・・えぇーっ!?わ、わわ私が魔列車の料理人候補に!?」
 菫から受け取った候補の紙に子敬が驚きの声を上げる。
「あんたにも」
「ん?何かな。―・・・やったね!料理担当確定だよ♪」
 弥十郎にも紙が渡され、内装工事を行ったその食堂で働く者として許可を得た。
「魔列車でのお仕事かー・・・。ウェイターじゃなくて、執事として応募してもいいのかな?」
「後、どのポジションがいいか伝える必要もありそうですよ、北都」
 どうしようか悩む彼にリオンが言う。
「ベアトリーチェ、私たちも何か応募してみようよ!」
「そんな美羽さんっ、急に言われましても・・・」
「というか2両分食堂車になるなんて、どんだけですか弥十郎さん」
「えー?そういう流れでね。お披露目するのに2両目だけ何もしないって寂しいし。1両だけじゃ、正直空間がキツイからね」
 座席がないことに疑問を抱くよう遙遠に、ことの流れを説明する。
「これカメラかな?えーっと。ルカはパラミタ全土踏破って夢があるの。シャンバラでも行った事ない所、見た事無い品物があるしね。鉄道を皮切りに他の国との交流もバンバンやりたいね♪」
 ルカルカは月夜が手にするカメラに向かって、魔列車に乗って叶えたい夢を言う。
「皆のコメントもあるのかな?」
「えぇ、撮ってるわよ」
「じゃあ、そのうち見れるのね?」
 どんなコメントしてるのかな、と気になり早く見たいなーとカメラを見る。



 魔列車の計画に関わった者たちは全員、さっそく列車に乗り込む。
 運転は綾乃が連れてきた車掌が行っている。
 まだ塗装されていない黒色に近い青色の車体は、日の光を浴びて鮮やかな色味となり、眠りから覚めてこれからたくさん走るために、大きく呼吸を始めたかのようにも見える。
 再び走れる日をパラミタ内海の洞窟で5000年も待ち、今やっと大勢の客を乗せてヒラニプラへと向かってレールの上を走る。
「どれくらい速度が上がるの?早く進めても、ゆっくり旅をしたいという目的があるから、あまりペースを上げないのかしら」
 運転車両の中で綾乃は修理された計器をじっくりと観察する。
「すっごーーい、これが食堂車?テーブルクロスの模様、キレイね」
 ヴァイシャリー南湖から出発し、中の様子を見に来たルカルカが辺りを見回す。
「ゴシック系か?それにしても、少しムーディーな暗さだな」
 照明の雰囲気にカルキノスが、こういうものなか?と言う。
「本当に2両分食堂車だな」
 まさかと思い見てみたダリルは、とりあえず座る席があればいか、とふかふかの丸い椅子に座った。
 アニスの方はというと、知らない人がいっぱいいてまだ怖いらしく、パートナーの傍で隠れっぱなしだ。
「天井の明りは銀のシャンデリアなんですね?金細工が施されてるし、すごい高そう・・・。でもいやな高級感はしないし、落ち着いた雰囲気の感じがします」
 好きな人と一緒に時間を過ごすのにいいかも、加夜とテーブルのランプへ視線を移した。
「兄さんがきてくれたおかげで、皆に楽しい時間を過ごせるね」
「これからちゃんと座席も用意しなきゃいけないけど」
 オール食堂車化は阻止ね、と遠まわしに八雲が言う。
「皆の力を得て、ここから御神楽環菜は鉄道王の一歩を踏み出した・・・で締めは決まり」
 月夜は新たな一歩を踏み出した環菜を撮影する。
 次はパラミタのどこにレールを敷きたいのか、その視線の先には何があるのか。
 そのまま録画容量がいっぱいになるまで撮り続けた。

担当マスターより

▼担当マスター

按条境一

▼マスターコメント

皆様、お疲れ様です。

環菜&アゾート編の執筆が完了していないため鉄道の名称などは、このリアクションでの描写はありません。

いただいた案の中で、触れていない内容はエリザベートたちが検討中ですので、魔列車についての細かなところはまだ未定です。

【進行度合い】

・アダマンタイトの加工(精錬)完了。

・魔列車の発掘・引き上げ・掃除・内装:運転車両と2両目まで完了。
                   4両分の発掘の進行/後もう少し。


【次回の進行】

決まり次第、マスターページに書き込みます。


一部の方に称号をお送りさせていただきました。
それではまた次回、シナリオでお会いできる日を楽しみにお待ちしております。


2011.10.06
リアクションの一部を、修正させていだきました。

2011.10.10
リアクションの一部を、修正させていだきました。