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■□■2■□■ 蒼空学園の歩みと、雅羅の秘密

そして、「蒼空学園の歩み」にて。

ゲームが終わった後の、
山葉、環菜、そして、雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)がゲストとして呼ばれていた。

樹月 刀真(きづき・とうま)は、
雅羅やパートナーたち、現在コンパニオン衣装の女性スタッフが表にいた方が受けるだろうし、と、
西ロイヤルガードの制服を着て
イベントの案内や展示物の説明、困っている人の手助けをする。

他方、漆髪 月夜(うるしがみ・つくよ)たちは、
雅羅たちと一緒にコンパニオン衣装を着て呼び込みをする。
「こちらは『蒼空学園の今までとこれから』です、
ただいまイベントを開催中です! どうぞ見ていって下さい!」

「雅羅来てくれてありがとう、一緒に頑張ろうね!」
「ええ、私も現在パビリオンのコンパニオンだもの、
このイベントを大盛況にしてあげるわ!」
雅羅も、はりきっている。

「よく来たな、とりあえず見てゆけ」
「ごっ、ご覧になりませんか?」
玉藻 前(たまもの・まえ)と、封印の巫女 白花(ふういんのみこ・びゃっか)も、声をかける。

「なんだ、恥ずかしいのか?」
玉藻前が、看板を持って呼び込みしている白花に、ちょっと意地悪な視線を送る。
「はい、その……」
人前に出ることもそうだが、
慣れないコンパニオン衣装も、白花を緊張させているようだった。
「大丈夫。かわいいから。ね?」
月夜が白花を励まして、一緒に呼び込みする。

一方、イベントに遊びに来た、
想詠 夢悠(おもなが・ゆめちか)
想詠 瑠兎子(おもなが・るうね)だが。

夢悠たちは今年の新入生なので、他校生だが、
蒼空学園の歩みから、自分達が来る前のパラミタの様子を学び、
親しい雅羅と会うのが目的であった。

雅羅に挨拶し、瑠兎子は雅羅をビデオカメラで撮影する。
「こんにちは、雅羅ちゃん、とってもよく似合ってるよ」
「ありがとう」
「ワタシは雅羅ちゃんの記録係だもの。
万博の開催が一年後だったら、
【雅羅・サンダース三世の歩み】を出店したのになぁ。残念」
「何それ。でも、そういうのが開催されるくらい、
活躍できるようにがんばらないとね」
雅羅が言い、イベントの案内を行う。

展示品を一通り観た後、
瑠兎子は、雅羅の顔をデジカメで撮りながら言う。
「最近の雅羅ちゃん、表情が明るくなった気がする」
「え。そう?」
「パラミタに来てから、まだ災難体質は変わらなくても、
雅羅ちゃんの精神的なところは変わってるのかも。
きっと良い方にね。
うん、雅羅ちゃんウォッチャーのワタシが保証するわ」
「ウォッチャーというより、ストーカーじゃないかな」
小声だったので、夢悠の声は聞こえなかった。

「ふむ、そう言えば雅羅とやら、
先日、花嫁衣裳を取りに行った時も言われていたが、
お前下着を着けてないのか?
我が確かめてやろう」
「え!?」
玉藻前のセクハラに身構えて慌てる雅羅だが。
「玉ちゃんここで脱がすのは駄目!
じゃなくて何処でも駄目!」
「なんだ月夜?
って痛い痛い痛いよ」
月夜が、玉藻前の耳を引っ張って阻止する。

しかし、雅羅がほっとしたその隙に。

「ワタシとユッチーはパラミタに来てから大して経ってないけど、
大きな変化があったわ。
それは、雅羅ちゃんと会えた事。
勇敢で、危なっかしくて、素敵な女性とね」
瑠兎子が、満面の笑みを浮かべ、右手を差し出す。 
「これからも宜しく」
が、雅羅が手を出し返しても握手をせず、
雅羅へ密着するように身体を近づけると同時に、
両手を雅羅の左右の腰元へあて、腰を掴む。
そして、あるべきものがあれば感じるはずの感触を指で確認し、
ダッシュで走りさった。
「これからも宜しくねー!」 
夢悠も訳もわからず瑠兎子を追いながら逃げる。 

「ちょ、この、セクハラ大魔王が!」
憤る雅羅だが。

「で、結局、はいておるのか?」
「はいてるに決まってるでしょ!」
玉藻前に聞かれて、
雅羅がキレる。

真実は瑠兎子のみが知るのであった。