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囚われし調査隊、オベリスクの魔殻

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囚われし調査隊、オベリスクの魔殻

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7章 「エピローグ」


 〜某所・牢屋〜


 アルエットは冷たい床の感触を感じながら、目を瞑っていた。
 足音がする。誰の足音だろうか。

「よう、元気だったか」

 その声の主はグルナであった。

「……なんですか。嘲笑いにでも来たんですか」

 グルナに背を向けるアルエット。

「いや、少し話をしに来た。」
「……話す事なんて、何もないですよ」
「まぁ、そういうな。」

 グルナは牢屋の前に腰を下ろすと、話し始める。

「お前の過去に何があったのかは、知らん。もちろん知る気もない」
「…………」
「だが、お前は例え一時でも……俺の調査隊の一員だった。」
「…………それが何か」
「ならば、お前の帰る場所は俺の調査隊、ということだ」
「貴方は馬鹿ですか? それともただのお人好しですか?
 私は、貴方達を利用し、あげくに殺そうとしたんですよ?」

 グルナは豪快に笑い飛ばす。

「はーっはっはっは! そのぐらいの元気がないと、辺境の調査隊なんぞ務まらん。
 事実、俺の命を狙いに来てた奴らも調査隊の隊員の中にはいるからなぁ」

 アルエットはグルナに向きなおり、

「また、裏切るかもしれませんよ……」
「その時はまた、俺がぶん殴って連れ戻してやる」

 ふっ、とアルエットは静かに笑う。

「わかりましたよ……お望み通り何度でも裏切ってあげますよ」
「いいだろう……何度だろうと殴り飛ばして連れ戻してやる。アルエット……。」
「……なんですか?」

 ひときわいい笑顔をすると、グルナはアルエットに手を差し出す。

「調査隊へようこそ、アルエット」

 差し出された手を遠慮がちに握ると、アルエットは少しだけ笑った。

担当マスターより

▼担当マスター

ウケッキ

▼マスターコメント

どうも、ウケッキです。
ここまで読んで頂き、本当にありがとうございます!!

今回はエピローグなるものを付けてみました。
グルナとアルエットのその後が、少しだけ見えたような気がしますね。

これからも、がんばって書いていきますので、
次回のご参加、首を長くしてお待ち致しております。

長くなりすぎて首が地面についてたら、
見て見ぬふりをしてくださいねー。