校長室
【第十一話】最終局面へのカウントダウン、【第十二話(最終話)】この蒼空に生きる命のために
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同時刻 ツァンダ市街 『頼むぜ、彩羽! そんでもって来里人は彩羽を頼む! 行くぞ、サビク!』 シリウス・バイナリスタ(しりうす・ばいなりすた)の合図を受け、サビク・オルタナティヴ(さびく・おるたなてぃぶ)がノイエ13を駆る。 その一方で繰り広げられるのは電子戦特有の静かなる戦い。 天貴 彩羽(あまむち・あやは)とスベシア・エリシクス(すべしあ・えりしくす)、そしてナノマシン状態の夜愚 素十素(よぐ・そとうす)が駆る漆黒の“シュピンネ”はただ静かに立つのみ。 傍から見れば棒立ちの“シュピンネ”に襲いかかる銀色の“シュピンネ”。 漆黒の“シュピンネ”を守るのは、同じく漆黒の機体――来里人の愛機だ。 そうした攻防がわずかに続いた後。 銀色と金色の“シュピンネ”の動きが一斉に停止する。 それからほどなくして。 ノイエ13が振り上げた新式星剣グランシャリオの一太刀が、金色の“シュピンネ”を両断した。