天御柱学院

リアクション

●試合終了

『西シャンバラ１５点！　東シャンバラ３点！
西シャンバラチームの勝利だよ！！』
『西シャンバラの追い上げ、すごかったワネー。東シャンバラの意地も感動したワー。
皆、おつかれ！　いい試合だったワネー！』


「わはははは！
これが俺達の力だ！」
西シャンバラのドクター・バベル（どくたー・ばべる）が、ひとしきり感情をあらわにした後、
慌てて付け加える。
「ち、違う。これはえっと、
戦略とチームワーク構築に関する論文を書いててだな、
だから、俺は……て、天才たる俺がお前らと一緒に遊べて嬉しかったわけじゃないんだからなっ」

「悔しいけど、西シャンバラの皆も頑張ったから、ですよね！
皆、おつかれさま！
ねえ、全員で写真撮りましょう！」
東シャンバラの遠野　歌菜（とおの・かな）が、健闘を称えながら、皆に呼びかける。

「あ、おにーちゃんからメールだ！」
「どれどれ？」
ノーン・クリスタリア（のーん・くりすたりあ）の携帯を、
エリシア・ボック（えりしあ・ぼっく）が覗き込む。

『みんなスゴかったですね、手に汗握りました！　何はともあれ、お疲れさまです』

パートナーの御神楽　陽太（みかぐら・ようた）からの西シャンバラの勝利を喜ぶメールだった。

「ほら、早く早く、写真撮るよ！」
「はーい！」
歌菜に呼ばれて、ノーン達も走っていく。

西シャンバラチームはもちろん、東シャンバラのメンバー達も笑顔があふれていた。
悔いのない試合を全力で行えたからだ。

選手達を祝福するように、雪がキラキラと輝いていた。