【真ノ王】それは葦原の島に秘められた(後編) リアクション公開中! |
シナリオガイドカタルと房姫。大いなる脅威から葦原島を護れ!
シナリオ名:【真ノ王】それは葦原の島に秘められた(後編) / 担当マスター:
泉 楽
無機物のみを斬り、人の感情を操る剣「風靡」を狙ったオーソンたちが、名牙見砦から撤退した直後、明倫館に戻ったハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)の元にゲイル・フォード(げいる・ふぉーど)が書状を持ってやってきました。 * * * ハア、ハア、ハア……。 一筋の光も差さないその部屋で、聞こえてくるのは荒い息づかいのみでした。 やがて軋んだ音を立ててドアが開きました。血の気の引いた頬に、ふわりと柔らかい布が触れ、ユリンは顔を上げました。霞む目に映るのは、 「パ……パ……」 (苦しいか、我が娘よ。今、楽にしてやる) オーソンがそっと、ユリンの唇に己のそれを重ねると、徐々に頬に生気が戻っていきました。 「ユリンの調子はどうです?」 手の中で将棋の駒を弄びながら、漁火は尋ねました。二人の間には盤が置かれていますが、オーソンはあまり興味がなさそうです。時たま手を動かしては、ぱちん、と鈍い音を立てます。 (問題ない。それより、「風靡」は本物なのだろうな?) 「捕えた娘で試してみましたよ。傷一つついちゃいません。何なら、見てみますか? ま、本人は気を失っていたから、何をされたか分かっちゃいないでしょうけどね」 (では、ユリンの体力が回復次第、鏡を破壊するため、アモン・ケマテラの体内へ向かう) 「それがねえ、ちょいと問題が起きましたよ。カタルがこっちに向かっているようです」 (イカシの子孫だったな。そうか――あいつが、何か仕込んでいたか……) 「どうします?」 (邪魔をされると面倒だ。ユリンはそちらへ向かわせよう) 「じゃあ、あたしが翼ある大蛇――おまえさんはアモン・ケマテラって呼んでましたね――あっちに行きますよ」 (いや、私が行く) 「あたしが信用できないってえことですか」 オーソンは答えません。漁火は笑いました。 「別にいいですけどね。おまえさんお一人じゃあ、まともに戦えもしないでしょう? そうそう、あの娘を連れていくといいですよ。見張りに機晶姫をつけてね」 (……好きにしろ。だが、邪魔は許さん) 「そうします」 漁火は悪戯っぽく笑うと、パチリ、と飛車を置きました。 「王手飛車取りですよ」 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
■10/24追記 ▼サンプルアクション ・カタルを明倫館に送り届ける ・房姫と共にミシャグジの洞窟へ行く ・平太と共に黒装束及び機晶姫、剣の花嫁について調べる ▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています) 2012年10月23日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2012年10月24日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2012年10月28日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2012年11月13日 |
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