夏休みの大事件 リアクション公開中! |
シナリオガイド補習と梟の一族と漁火の欠片
シナリオ名:夏休みの大事件 / 担当マスター:
泉 楽
「何しょぼくれた顔してんだよォ?」 * * * 葦原明倫館の総奉行の毎日は書類に埋もれ、時間に追われ過ぎていきます。たまに気晴らしと称して外に出ることもありますが、その分、やるべきことが溜まっていくのも道理。 学校は夏休みに入っていましたが、ハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)は山積みの書類に目を通していました。一枚一枚確認し、判を捺していると秘書が客の訪問を告げました。 おや、とハイナは訝しく思いました。この秘書が「仕事が終わるまでは外部との接触は禁止」と非情なまでの通告をしたのは、つい一時間前のことです。 しかし、その客を見てハイナは納得しました。 この春、葦原島を襲った「ミシャグジ事件」――それを解決する手助けをしてくれたオウェンだったのです。 「ご無沙汰しております、総奉行」 オウェンの右腕はその時に切断され、今は機晶姫の腕がついています。調子はどうかと尋ねると、 「上々です。しかし出来れば、診てもらいたいと思っております。里には機工士がいないものですから」 「手配するでありんす。積もる話はありんしょうが、――まさかそれが目的ではないでありんしょう?」 オウェンは頷きました。仲間のヤハルが死んだため、斥候の役目を代わったことも町に出てきた理由の一つですが、何より、 「こちらで調べて頂きたいことがあるのです」 「と言うと?」 「ミシャグジ」を封じる特殊な「眼」――今、これを持つ者は「梟の一族」の中でもカタルという少年、ただ一人です。しかしカタルの「眼」の力は強すぎ、普通の生活が送れないのが現状です。どうにか力を抑えることはできないか、里に戻ったオウェンは一族の伝承を調べ始めました。 「喋る犬?」 「正確には、黒い犬です」 一族の始祖はイカシという女性でした。災いしかもたらさない彼女の能力を、葦原島を救うために使った、ある人物がいます。その人物の傍に人語を解する黒い犬がいたというのです。犬はその人物の下僕(しもべ)ではなく、対等だったことから、獣人なのだろうとオウェンは考えました。当時は、葦原島にはそれほど獣人がいなかったはずです。 その人物の正体が分かれば、「眼」の力を抑えるヒントになるかもしれない。それには黒い犬の正体が分かれば――。 「なるほど、それで調べてほしいと」 「お願いできますか?」 「ちょうど<漁火の欠片>について調べているところでありんす」 ミシャグジを復活させようとしていた漁火が残した欠片。町の復興に手を取られ、なかなか出来ませんでしたが、いよいよ本腰を入れて調査することになったのです。 「大々的に調査班を集めるでありんすよ」 ハイナはにっこり笑い、この件についての書類に判を捺しました。 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
こんにちは。泉 楽です。八月も半ばを過ぎ、私が住んでいるところは連日の猛暑はどうにか峠を越したようですが、皆さんの体調はいかがでしょうか? 私は風邪をひきました。 ▼サンプルアクション ・試験官をする ・試験を受ける ・漁火の欠片を提供する ・漁火の欠片を調べる ・喋る黒い犬について調べる ▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています) 2012年08月18日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2012年08月19日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2012年08月23日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2012年09月07日 |
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