リアクション
シクニカ内部の戦い、桐生ひな
さて、シクニカ本城。立て篭もる彼女たち桐生組とその協力者・牛皮消 アルコリア(いけま・あるこりあ)らであったが。
彼女らの軍師的存在である桐生 ひな(きりゅう・ひな)は、すでに「援軍要請できる状況じゃない」と判断、「劣勢だと篭城は得策でない」とし打って出るべしを強調した。
「ならば打って出て、相手にペースを掴ませないことですー!」
桐生 円(きりゅう・まどか)、アルコリアとそのパートナーたちはひなの軍略に従い戦の準備に入った。
内政の方については、これまでの問題点はひなの対応があって落ち着いている。民は、新しく来たシクニカの領主にある程度信頼が置けて歓迎しているといえた。が、この争いを何とかしなくてはならない。以前のシクニカ領主は民を搾取していたが帝国に貢いでいたため、帝国の脅威を逃れていた面もある。今度は民は、帝国の攻撃で町に被害が出ることはないのか、と不安を訴えてきていた。他には桐生組の兵力となった死霊兵の統率や存在そのものを恐れる声もある。
シクニカの裏に蔓延っていた盗賊ギルドについては、軍閥長(シクニカ王)との結びつきが密接であったことが判明し(どうもギルド長が王の弟であったとか)、軍閥が討たれるや帝国を頼ってすでに町を後にしたということであった。ひなは、盗賊たちの使用していた施設など地下へと民を避難させた。
「お、おお忙しなのです〜〜っ」
次は外交だ。
と、いう前に、戦闘部隊の方は包囲軍奇襲に突入したようである。シーンはそちらに移ることに……
「お願いしますよっ円、あるもー、私たちの命運がかかっているのですからっ」