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リアクション
やがて、大きめの水槽が見えてくる。その中には元気のない人魚の姿もある。
「……誰だ」
不意に人の気配を感じたセリスが呟く。
「驚いた。俺たちと同じようなことをしてるやつがいるとはな」
影から現れたのは和輝だった。どうやら彼もこの水滴を辿ってきたらしい。
「同じようなこと、ということは我らと同じ思想を持つ者か」
「思想ではなく依頼だがな。悪いが無駄話をしている場合じゃない、先に行くぞ」
「あ、和輝待って!」
現れたセリスとマネキを警戒していたアニスが和輝にしがみつく。
こうして四人は人魚のもとまでたどり着いた。
「おい」
「は、はいっ」
「お前を助けに来た。さっさと逃げるから準備してくれ」
「待て、もうコンテストが始まる。賞品のこいつがいなくなっていたら総出で探される。面倒だ」
「つまり、一旦やり過ごしてから救出する、というわけか。フフフ、悪くはない」
「あ、あの」
いきなりの来訪者に空いた口が塞がらない人魚。
「なら、情報だけでも聞いておくか。お前、どうしてこんなことに?」
「えっと、私はブルニスで生まれました。何かは知りませんが、私たち人魚の歌声は人気だとかでここに連れてこられて」
「ブルニス? 聞かない単語だが……」
「えっと、水の球の中に私たちが住まう住居とかがある浮遊島です。私みたいな人魚がいっぱい住んでいるんです」
「人魚が浮遊島、そんなことがあり得るのか?」
違和感に疑問の声を漏らす和輝。
「……もしかして、あなたたちは地上人でしょうか」
「地上人、と言われればそうなるのか」
「なら、もしかしたらあなたたちは偉大なる救い主さまたちじゃ……」
――――なんです、この冷蔵庫と変なマネキンは。
「時間切れか。話はまた後で聞く。少しの間は辛抱してくれ」
「俺たちがいたことはくれぐれも内密に頼む」
和輝とアニス、セリスとマネキが二組に別れてその場から散る。
「あら、さすがですわね、あのお方は。こんなに可愛い人魚を見繕ってくれるなんて、おかげでいい餌になりましたわ」
「ネフュラ様」
「ええ、始めましょう。美女コンテストを、ね。ウフフフフッ」
不穏な言葉と共に怪しく笑うネフュラ。
しかし美女コンテストは止まらない。遂に始まる美女と美女との熱きバトル。
そしてネフュラの思惑とは。
続きは来週、夜の九時半から!
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