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探索! 幻の温泉奥地に奇跡の温泉蟹を見た!

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探索! 幻の温泉奥地に奇跡の温泉蟹を見た!

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■探検部、その後
 ――以上が、第54回探検部公式探検の全てである。
「……ふぅ、やっとまとめ終わった」
 翌日、蒼空学園探検部ではジョニスが今回の探検内容を資料などにまとめ、後日に控えた内容発表会へ向けて準備を進めていた。
 内容自体はグラキエス組や白竜(どうやら無事に戻ってきていたようだ)が銃型HCや籠手型HCに記録してくれた情報をまとめた物や、自ら撮ったビデオを編集した物で、かなり充実している。これならきっと大きなインパクトを与えられる……。ジョニスはそう実感していた。
「――へぇ、この探検資料は実に面白いね。……あ、ジョニス。お茶のおかわりをもらえるかい?」
「あ、はい」
 棚にまとめられた探検部の過去資料を、優雅にパイプ椅子に腰掛けて読んでいる天音。ジョニスにお茶のおかわりと頼むと、ジョニスはすぐにポットに向かおうと――。
「って、なんで天音さんがいるんですかっ!? 確か別の学校の人でしたよね!?」
 ……ノリツッコミした。
「まぁまぁ、いいじゃないか。にしても、本当に興味深い資料だ……ぜひとも欲しいね」
「え、まぁ写しでしたら別にいいですけど……」
 昨日の今日でなんかすっかり部室に馴染んでいる天音に呆れつつも、ジョニスは紅茶(なぜか天音専用、と用意されていた)を用意していく。
 と、部室の扉が開かれた。そこから英虎とユキノの二人が顔を出す。
「こんにちはー」
「こ、こんにちは……」
「あ、二人ともようこそ! 届出のほうはさっき先生に渡してきたから今日から自由に出入りして大丈夫です!」
 ――なぜこの二人がここにいるかというと、なんと探検部に入部を希望したからである。(さすがに兼部ではあるが)
 この話が出たのは蟹料理パーティーの時であり、ジョニスは二つ返事でOKを出していたのであった。二人の加入により、探検部の存続はさらに近づいたといえよう。そして、学校の先輩でも部員でもない謎の存在・天音が探検部をさらに盛り上げてくれるかも……と、ジョニスはひしひしと感じていた。
「……おや、ジョニス。この資料から出てきた写真――『調査の必要あり』、と書かれているみたいだけど」

 ――後日、探検部の活動内容発表会が行われた。
 今回の『温泉蟹と秘境温泉の探検』は実に大盛況であった。……もっとも、探検内容よりは温泉のほうが注目され、温泉部に改名したほうがいいんじゃないか? と茶化されもしたが。
 その結果、探検部には少しではあるが部員も増えて廃部の危機は避けれたようだ。
 ……しかし、廃部の危機を救った一番の要因はカナタと美央の見つけた『温泉蟹の卵』だろう。
 この卵は世紀の……までとはいかなかったが大きな発見であり、しかる研究機関へ送られて研究が開始。後に、繁殖に成功することになるのだが……それはまた、別な話。
 ただ一つわかっていることは、探検部の危機は無事去ったということだった。

担当マスターより

▼担当マスター

秋みかん

▼マスターコメント

 初めまして、また知っている人はこんにちは。柑橘類マスター・秋みかんです。
 今回、たくさんのご参加ありがとうございます。皆様、実に楽しいアクションでかなり筆が乗りました。楽しんでもらえると幸いです。
 今回のアクションに合わせ称号が増えてるかもしれません。お楽しみに。
 それでは、またお会いできることを楽しみにしつつ――。