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【2020年はじめ】こたつにみかん、であけまして

リアクション公開中!

【2020年はじめ】こたつにみかん、であけまして

リアクション



●というわけで、初詣にやってきました

 一行が訪れたのは、ツァンダの街外れにある『御影神社』。
「おや、皆さんお揃いで。明けましておめでとうございます。これからそちらに向かうところでしたが、すれ違いにならなくてよかったですね」
「おめでとうございますー」
 初詣の人で賑わう中、その手伝いをしていたウィング・ヴォルフリート(うぃんぐ・う゛ぉるふりーと)アニムス・ポルタ(あにむす・ぽるた)が一行に新年の挨拶をする。
「ここには私もお世話になっていましてね。きっと妹たちが皆さんの相手をしてくださるでしょう。……では、私はもう少し、妹たちの手伝いに行ってきます」
「よろしくなのですよー」
 ウィングとアニムスが礼をして去っていき、そして一行は境内を本堂に向かって歩いていく。
「見たことのないものばかりですぅ〜」
「むむぅ……あの建物の奥では、もしや宗教裁判がなされているのではあるまいな」
「はぁ〜……とにかく凄い、としか言葉が出てこないです」
「ふふ、そうですわね」
 これまで神社とは無縁だったエリザベート、アーデルハイト、ミーミルにミリアが、一様に驚いた様子で辺りを興味深げに見渡している。
「まずは周りを巡って、それから向こうの本堂で新年の抱負を願って、そんなところかしらね」
「分かりました、環菜」
「こちらにも神社や寺院が建てられるようになったんですねー。私たちも一つ建ててみましょうか?」
「簡単に言わないでください、おば……豊美ちゃん。大変なんですからね」
 神社に親しみのある環菜と豊美ちゃん、馬宿、それに付いていく形でルミーナが、先行したイルミンスール組を追って歩き出す。

 お賽銭箱の前で、六本木 優希(ろっぽんぎ・ゆうき)アレクセイ・ヴァングライド(あれくせい・う゛ぁんぐらいど)がそれぞれお賽銭を投げ入れ、目を閉じて願いを心に思う。
(アレクさんの恋人になれますように……お、思うだけでも恥ずかしいです……)
 着物姿の優希が、頬が紅くなるのを感じながら、隣でやはり願いをかけているアレクセイに気付かれないようにと思いながら、願いを続ける。
(ユーキのカナヅチが治るように。性格は前向きになったが、これだけは治ってないからな……ま、黙っておくが)
 アレクセイも、隣の優希に気付かれないようにそっと願いをかけ、そして二人が同時に目を開いてお互いに視線を合わせる。
「行きましょう、アレクセイさん。私、おみくじが引きたいです」
「ふむ、おみくじとやらがよく分からないが、付き合ってやろう」
 本堂に背を向けて歩き出したところで、優希とアレクセイは環菜やルミーナを始めとした一行と顔を合わせる。
「か、環菜さん! あの、明けましておめでとうございます。あの、晴れ着、よく似合ってます」
「そう? ありがとう」
 応える環菜、ここにいた環菜とルミーナ、豊美ちゃん、エリザベート、アーデルハイト、ミーミル、ミリアは、悠久ノ カナタ(とわの・かなた)が仕立ててくれた晴れ着に身を包んでいた。
「……で、どうして俺まで晴れ着なんだ……」
「いいではないか。似合っておるぞ、ケイ」
 そして、緋桜 ケイ(ひおう・けい)までもが、エリザベートやミーミルの晴れ着体験に付き合っている内に巻き込まれる形で晴れ着姿になっていた。ちなみに馬宿は紋付袴姿である。
「じゃ、私達もお参りに行きましょうか。あなたもよかったら、この後一緒に学園に戻って楽しんでいくといいわ」
「あ、はい。ではその時にまた」
 二人が一旦その場を後にするのを見送って、一行が本堂の前に立ち、思い思いにお賽銭を投げ入れて目を閉じ、心に願いを思い浮かべる。



『今年の、願いは――』



担当マスターより

▼担当マスター

猫宮烈

▼マスターコメント

……あれ? ここで終わり?

ええ、まあ、各自がどんな願いを心に思ったかは、皆様の想像にお任せしていただくといったところで。
きっとこんなことを思ったんだろうなーとか思いながら、皆様も今年の抱負を願ってみてはいかがでしょうか。

というわけで、皆様、新年明けましておめでとうございます。
猫宮・烈です。今年もどうぞよろしくお願いします。

年内に仕上げる! と目標を立て、人数を絞っていざ……と思いきや、お餅のように膨らむ膨らむ文章量……(汗
運営様からは、MC:500字、LC:250字を目安にしてねーと言われていて、今回それを当てはめると大体3万6千字程度で収めなくてはならないのですが、気付けば4万8千字ぐらいあるような気がします。

まあ、猫宮さんからのささやかなお年玉ということで。
あ、アクションでわざわざ新年のご挨拶を送ってくださった方、どうもありがとうございます。
この場にてお礼にかえさせていただきたいと思います。

『ハイブリッド羽根突き』と『かるた』の判定では、RAND関数にお世話になりました。
非常にランダム運が強い仕様だったので、実際に力不足だとかそんなことはないと思いますので、深く気になさらないでください。

さてさて、『蒼空のフロンティア』も運営開始から半年が過ぎました。
こうして自分がリアクションを仕上げることが出来るのも、ひとえに皆様の素晴らしいアクションあってのことです。
そのおかげで、次々と魔法少女が生まれたり、他校から美少女な方々がやって来たりと、面白いことになっています。
ぜひ、彼女たちを活躍させられるようなシナリオも企画してみたいところです。

もちろん、イルミンスールのキャンペーンを預かるゲームマスターとして、今年も皆様に楽しんでいただけるようなシナリオを作ることが出来れば、一ゲームマスターとして光栄です。
まずは、『精霊編』の第2回ですかね。多分、近日中にガイドが公開されるかと。

その後も、変わりゆくパラミタ世界に対応しながら魅力的なシナリオを出すことができたらいいなーと、新年の抱負っぽいものを述べながら、コメントを終わりにしたいと思います。

皆様の今年一年が、実り多きものになりますように。



(おまけ)

天:自分、前回の『精霊編』第1回で、ミスをしてしまったんです。

ミ:そうなんですか?

天:その前の『聖少女編』第3回で、エリザベートが「あなたはこれからもちび、ですぅ」と言っていたのに、ミーミル、って呼ばせちゃったんです。

ミ:え、でもお母さん、私のことをちび、ってあまり呼ばないですよ。

天:そうなんですか? ……やはりアレですか、自分の方が背が低いのにちびと呼ぶのには抵抗が――

エリザベート(以下、エ):うるさいですぅ!!

天:……………………

ミ:あ、あの、天の声さーん?

エ:あんなヤツ、黙らせておけばいいんですぅ。……ミーミル、あなたはもう私のパートナーですぅ。私があなたのことをちびと、卑下するように呼んでは、私の、パートナーに対しての態度を疑われかねないのですぅ。

ミ:私は気にしないのに……。

エ:私とあなたが気にしなくても、周りは勝手に決めつけるものなんですぅ。……私があなたのことをちび、と呼ばなくても、あなたが私の『子』であることに、変わりはないのですぅ。

ミ:お母さん……はい! 私、いつまでもお母さんの子です!



(おまけその2)

天:豊美ちゃん。

豊美ちゃん(以下、ト):はい、何でしょうか?



天:ぱんつはいてないんですか?



ト:いきなり変なこと聞かないでくださーいっ!!(20%陽乃光一貫

天:……危ないですね。もう少しで再び沈黙するところでしたよ。

ト:そのまま沈黙しちゃってください!

天:いえいえ、そういうわけには。
これを言うまでは自分は沈黙しませぇーん!

ト:な、何ですか?



天:豊美ちゃんにパンツを履かせたい!



ト:極楽浄土まで吹き飛んでくださーいっ!!(200%陽乃光一貫

天:……………………

ト:はっ! み、見えてませんよね!?

ト:えっと、新年早々騒がしくしちゃってごめんなさい。

ト:私とウマヤドも、何か色々あるかもしれません。
その時にはぜひ、皆さんの力をお借りしたいと思います。

ト:それでは皆さん、またなのですー。