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天御柱開放祭

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天御柱開放祭

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13:終幕―ロミオとジュリエット―
「ここが格納庫ね……」
「そうですね」
 メニエスとミストラルが通行人を装いながら格納庫に近づく。
「待ちなさい。誰かと思えば魔女っ子メニエスちゃんじゃない。元気してた? お祭りはここじゃなくてあっちよ? せっかく忍び込んだんだし、なにもしないで楽しんでいけば? あまり無粋な真似はしないでほしいわね。せっかくのお祭りなんだしさ?」
「顔が割れてる!?」
「前回空母からスパイリストを手に入れたそうよ。そこにあんたバッチリと載ってたわよ」
(スパイ発見)
 無線で小声で祥子が言う。
「ちっ……」
 メニエスは<アボミネーション>を発動させ祥子を畏怖させる。
 ミストラルが前衛にたってメニエスを守る。
 と、牙竜が駆けつける。
「一人増えたところで……」
 ミストラルが嘲笑する。
 さらに天御柱の制服を着た一団が現れた。ミストラルは不利を覚悟したが牙竜がさけぶ。
「灯!」
 女子生徒の一人が牙竜を見て唖然とする。
「久しぶりね牙竜、いえ、ケンリューガー」
「今の俺はケンリューガーじゃない。ただの牙竜だ。そして、鏖殺寺院のスパイリストの中にお前の名前を見つけたんだよ。なあ、灯……」
「悪いけど思い出話をしている暇はないの。先に行ってください。ここは私が抑えます」
「ローザマリア、格納庫にスパイだ。天学の制服をきている」
 グロリアーナから通信が入る。
「了解。悪いけど、事を起こさせるわけには、行かないのよ――この一撃で、無力化する」
 ローザマリアはためらいなく<気絶射撃>を使用する。天学の制服を着たスパイの大半が眠りに落ちた。
「どうする、灯? 俺はお前を殺したくない」
「そう……相変わらずなのね。逃げさせていただくわ」
 元・恋人の龍ヶ崎 灯は閃光手榴弾を爆発させると逃走した。
 それと同時に学院中に警報が響く。鏖殺寺院のスパイの攻勢を告げている。格納庫からはイーグリットが一機出てきた。
 メニエスとミストラルに向かって実弾の頭部バルカンの威嚇射撃を行う。
「くっ……ミストラル、ズラカルわよ……」
「はい」
 そう言うと二人は空飛ぶ箒に乗って逃走していった。
「……招かれざる客。でも待った甲斐がありましたねっ!」
 エルフリーデが熱気のこもったコックピット内で叫ぶ。リーリヤが乗り込んできて叫ぶ。
「本機は間も無く離陸しまぁす。強風が発生しますのでご注意くださぁい!」
 そうしてエルフリーデのイーグリット、TACネーム【シルバーフォックス】が発進する。
 沙耶もキャンギャルペイントのイーグリットに乗り込み発進させる。
 そして逃げていくメニエスとミストラルを衝撃波で墜落させる。二人の行方は天御柱の生徒が全力で探したが、血痕からするとどうやら逃げられたようだった。

 そして、救護室。
 カノンがうっすらと目を開ける。
 そこには、今日一日で見慣れた顔になった同姓同名の涼司がいた。
 だが、うっすらとぼやける視界ではメガネが見えない。
「涼司……君?」
「ああ、そうだよ」
「涼司くんだ! あたしの涼司くんだ!」
 涼司にしがみつくカノン。
「おい、どうしたんだよ」
「思い出した。思い出したの。涼司くん。涼司くん。うわああああああああああああん」
 大声で鳴き始めるカノン。だが
「まずい――検体が記憶を取り戻した」
「引き離せ」
「了解!」
 そうして天御柱学院の教官の服を着た男たちが4人やってきて、カノンを連れて行く。
「涼司くん! 涼司くん!」
「カノーーーーーーーーーーーン!!!!」
 こうして、二人はロミオとジュリエットのごとく引き離された。
 二人に待つ運命は一体……

 to be next

担当マスターより

▼担当マスター

樹 和寿

▼マスターコメント

 はじめましての方もお久しぶりの方もこんにちは、樹和寿です。
 さて、ロボットシナリオ二回目いかがだったでしょうか?
 すでに三回目のシナリオが出発していますがどんなアクションなのかはまだ見ていないのでコメントできません(汗
 縁がありましたらまたお会いしましょう。では。