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カノン大戦

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第9章 カノン、後方支援を受ける

 群がるゴーストイコンを次々に蹴散らしながら、カノンのイコンは、島の奥へと進んでいく。
 カノンに遅れて、後続の隊員たちも次々に島に上陸していった。
 ゴーストイコンたちは、カノンの機体にこそおびえたが、やがて、悟った。
 最初に上陸した敵機は非常に危険だが、その後にやってきた機体は、それほど脅威でもないことに。
 隊員たちは、上陸後、迫りくるゴーストイコンたちに大苦戦を強いられることになる。
 カノンが楽々と相手しているようにみえた一般のゴーストイコンも、それぞれ活性化していて、1機1機が非常に手強いのである。
 それらのゴーストイコンを相手に、扱いが難しい大鉈で挑めという指示は非常にやりづらく、結果、多くの機体が大鉈の使用をやめ、通常武器で応戦することになる。
 一般のゴーストイコンでさえ強いのに、中ボスクラスのゴーストイコ八将軍に果たして太刀打ちできるのだろうか?
 隊員たちはみな不安に駆られたが、それでも、海京の平和、そして世界の平和を守るため、闘うしかなかったのである。

「うわー! 確かにすごい数よね。圧倒されちゃうな。大丈夫かしら?」
 コクピットで戦況を解析しながら、天王寺沙耶(てんのうじ・さや)がため息をもらす。
「戸惑ってる暇はないわ。ほら、次々に敵が!」
 天王寺とともにコームラントを操縦するアルマ・オルソン(あるま・おるそん)が、パートナーに注意を促す。
「うん? きゃあっ!」
 天王寺が悲鳴をあげた。
 正面から駆けてきたゴーストイコンが、巨大な刀を大きく振りあげて斬りかかってくるところだった。
「回避行動。間に合って!」
 アルマの巧みな操作で、コームラントは敵の斬撃を危ういところで回避することができた。
「ふう。ありがとう、アルマ」
「御礼はいいわ。とにかく集中して!」
 アルマは、天王寺に冷や汗を拭う間も与えなかった。
 ダダダダダダッ、ダダダダダダッ!
 迫り来るゴーストイコンの大群が、機銃を連射して天王寺たちの機体を牽制する。
「やばいわ、これ!」
 天王寺が悲鳴をあげたとき、通信が入った。
「沙耶、がんばって! 学院で応援しているよ!」
 クローディア・アッシュワース(くろーでぃあ・あっしゅわーす)が、わざわざ学院から通信をメッセージを送ってきたのである。
「なに、のんきな通信送ってるのよ。いま、実戦中なのよ」
 アルマは、思わずきつい口調になった。
「だから、心配でたまらないから、応援したくなったんだもん!」
 クローディアは膨れ面になる。
 だが、実戦中なのは事実だった。
「アルマ、回避は頼むわね! は、反撃を! ビームキャノン、発射動作間に合わない!?」
 天王寺は、反撃を思うようにやれないでいた。
「落ち着いて。ここはバルカンやミサイルポッドを使った方が速いわ」
 アルマが助言する。
「沙耶、負けないで!」
 クローディアからは、ひっきりなしに応援の通信が入っている。
「もう、だから、応援はいいわよ! いま大変なんだから!」
 アルマは苛立った。
 クローディアからは、何かいおうとした通信が入ったが、そこに、別の声が割り込んでくる。
「クローディア、もういいでしょう。いま、アルマに反発して、通信を連発するメリットはありません。沙耶に応援が伝わっただけでもいいでしょう」
 クローディアとともに学院に控えている、シャーリー・アーミテージ(しゃーりー・あーみてーじ)の言葉だった。
「うん、そうだね。じゃ、通信切るね。必ず生きて帰ってね」
 クローディアが、神妙な口調で最後の通信を入れる。
「クローディア、応援ありがとう。必ず戻ってくるよ!」
 天王寺は、ニッコリ笑って、クローディアに答えた。
 アルマが、やれやれという顔をする。
「でも、どうしようかしら、この大群?」
 通信を切った後も、天王寺たちは苦戦のし通しだった。

「えーと、そこのコームラント、何やってるんですか? コームラントだと、基本的には後方支援だよね。敵陣のただ中で翻弄されてるようだけど、もしかしてピンチ?」
 天王寺たちの機体に、ミルディア・ディスティン(みるでぃあ・でぃすてぃん)の通信が入る。
「うん。後方支援したいけど、次々に押し寄せてきちゃって。サポートお願いしてもいいかしら?」
 天王寺は、切実な気持ちで依頼した。
「オッケー。じゃ、あたしたちの機体がその辺に当ててくよ!」
 ミルディアとイシュタン・ルンクァークォン(いしゅたん・るんかーこん)が搭乗するイコン、キラーラビット【MIL05(RaーVIT)】が、四つ足で力強く駆けながら、砲口を天王寺のコームラントの付近にたむろするゴーストイコンたちに向ける。
「あーあ、こんなに増えちゃって。ゴキブリみたいだね。しょうがないな、もう。じゃ、いしゅたん、攻撃よろしく!」
 ミルディアが、パートナーに指示を出す。
「はーい、機動ウサギ戦士、駆けながらニンジンミサイルを発射するよ! 牽制ということで、乱射気味にやっちゃうからね!」
 イシュタンの巧みな操作で、キラーラビットはニンジンミサイルを次々に発射して、天王寺周辺のゴーストイコンを散り散りにさせていく。
 ゴーストイコンたちがミルディアの機体を止めようとしても、すばしこく走りまわりながら攻撃しているので、なかなか阻止できない。
「この幽霊野郎! 避けんじゃねえ!」
 イシュタンは、いつしかミサイルで敵を撃墜することにハマりだしていた。
「ありがとう。これで何とか、ボク達も後方支援をする余裕が出てきたよ」
 天王寺から、御礼の通信が入った。
「どういたしまして! さっ、あたしたちはカノンの機体を追いかけよう! って、いしゅたん、いつまで撃ってるの? ミサイルなくなっちゃうでしょ」
 ミルディアは血まなこになって攻撃操作を行うイシュタンを制止しようとする。
「はっ。カ、カノンちゃんはどこかしらねえ?」
 我に返ったイシュタンは、慌ててカノンを探し始める。
「もう島の奥に向かったようだね。ロザリンドさんたちが追ってるよ。ちょっと待って、通信入れるから!」
 ミルディアは、隊長機に通信を入れた。
「あー、カノンさん、聞こえますか? キラーラビットで援護したいのですが、どこにいるのか、教えてね」
 カノンからの返答は早かった。
「遺体の回収もやる予定ですし、結構奥まできてますよ。キラーラビットなら、速いのですぐ追いつきますよね。ニンジン乱射しながら駆けてきて下さい!」
「はい。すぐ向かいます! ほら、いしゅたん! 聞こえてたでしょ! 全速前進! 今度はニンジン出っぱなしでOK!」
 ミルディアは陽気な声でイシュタンに指示。
「あいよ! 我らがスーパーリーダーに追いつかなくっちゃねえ! MIL05、お愛嬌でぴょんぴょんはねながら移動!」
 イシュタンの操作で、ミルディアたちの機体は力強く飛びはねながら島の奥に向かった。
 はねながら、ニンジンミサイルを次々に乱射して、カノンがいると思われる地点に弾幕を振らせる。
「でも、こんなにやって、カノンに当たらないかなあ?」
 ミルディアが呟いたとき。
「大丈夫です。当たらないように動いてますから!」
 カノンから威勢のいい通信が入った。
「だってさ。アッハッハ! カノンって面白い娘だねえ! じゃ、カノンに当たらないことを願って、ニンジン大増量でいってみよう!」
 イシュタンはニコニコ笑ってミサイルを連射する。
 なぜ弾薬が尽きないのか不思議なくらいの弾幕が行く手に振り注ぐ。
 だが。
「後方左のラビット、弾幕薄いですよ! 何やってんですか?」
 カノンからの通信に、ミルディアはびっくりした。
「薄いの? これで?」
「アッハッハ、危険が好きな子だねえ。たまらないねえ! いしゅたんの身体がうずくよお!」
 イシュタンは、ますます高い笑い声をあげ始めた。

「よし、この先に、中ボスクラスの反応があるぞ! 隊長のお望みとあらば、逃すわけにはいかないな!」
 エヴァルト・マルトリッツ(えう゛ぁると・まるとりっつ)がレーダーの機影を確認して叫ぶ。
 エヴァルトとロートラウト・エッカート(ろーとらうと・えっかーと)が搭乗するイコン、クェイル【Soldat】は、立ちはだかるゴーストイコンたちの攻撃を巧みに避け、大鉈をぶんぶん振りまわしながら、敵を統率する存在目指してひた走る。
 そう。
 エヴァルトの機体は、他の隊員の多くが投げ出してしまった大鉈を活かそうという、殊勝な心がけに努めていた。
 よくみると、大鉈で敵をひきつけて、他の味方が攻撃しやすいように誘導する行動が目立ち、大鉈そのものを攻撃に使っている動作はほとんどみられないが、それでも殊勝は殊勝であった。
「例の八将軍がいるの? いきなりで大丈夫かなあ。ボク、イコンの操縦はそんなに経験ないんだよね」
 ロートラウトは危惧した。
「おまえは攻撃以外が担当だから、そんなにプレッシャーを感じる必要はないさ」
 エヴァルトがいうが、ロートラウトは不安そうだ。
 だが、イコンの経験はともかく、両名とも戦場慣れしていることには変わりなく、そのせいか、他の機体に比べてどこか余裕が漂っているようにも見受けられるのである。
 そう、緊張感に慣れてるといえばわかりやすいだろうか。
 大鉈にしても、扱いにくいものを敢えて使おうと考えて、何とか実行できてるのだからそれなりの力量であるといえる。
「おーら、この大鉈はすごいだろ、目立つだろ! ほーら、寄ってこーい、そして、味方の攻撃に当たれー!」
 エヴァルトは大鉈のもたらす戦果にうっとりとして、思わず呟いた。
「ふっ、まだまだ修行の足りない連中だな!」
 そのとき。
「むぎぎぎぎ。キサマ、ほざけー!」
 脳にきんきんと響く高い声の通信が入ったかと思うと、巨大な刀をふりまわすゴーストイコンが、エヴァルトたちの機体に襲いかかってきた。
「な、何だ、いまの声は!? はっ、まさか、このゴーストイコンがしゃべったのか」
 何とか攻撃を回避した後で、エヴァルトは驚愕に目を見開く。
「多分、これが八将軍の一人だよ。気をつけて」
 ロートラウトがいった。
「くっ、隊長の知性化説は本当だったとは! まずいな」
 エヴァルトは戦略を練った。
「あれ? 隊長の言葉を疑ってたの?」
 ロートラウトの突っ込みを無視して、エヴァルトは呼びかけていた。
「やい、おまえら! この島でやりたい放題やって、よくも俺たちの仲間を殺してくれたな! 悪いが、非は凶暴そのものの、おまえらにあるとみた! ここであったが百年目、滅びよ、悪の化身ども!」
「むぎぎぎぎ! 逃げまわってばかりいる癖に、かっこつけるな、姑息な奴が! 凶暴そのものなのは、キサマらのリーダーだろうが! ワシは、今日みた連中で、キサマの闘い方が一番癪に障る! でかいブツをひねりまわして、何じゃ、ただの陽動か! それで武士といえるのか?」
 ゴーストイコンの言葉は、カノンのいったとおり高い知性を感じさせるものだった。
「へー。的を射た指摘だね」
 ロートラウトが感心している。
「なっ、どこが的を射てるんだ! ゴーストイコンめ、生意気に知性化しやがって、おまえらなんかに、俺たちは負けないからな!」
 ロートラウトの言葉を否定して、エヴァルトは叫びながら、機体を操作し、大鉈を振りあげて、慎重にゴーストイコンの中ボスクラスに歩み寄っていく。
「この地上は、愚かな人間どもに代わって、我ら、冥界よりきたりし理性が支配する! なに、どっちが支配者でも変わらぬわい、支配される方が滅びるということはな!」
 ゴーストイコンはべらべらとまくしたてた。
(この大鉈、確かに扱いにくいが、背後にまわれば何とかやれる! 奴がしゃべっているうちに近づくんだ!)
 エヴァルトは、ロートラウトと連携して、慎重に機体を進めていく。
 だが。
「それが姑息だというのだ! 背後にまわるな! 正面から斬れ!」
 ゴーストイコン八将軍の1体である相手はエヴァルトの機体の動きに激昂して、巨大な刀をエヴァルトたちの真っ正面から振りおろしてきた。
「う、うわー、がっ!」
 エヴァルトは、とっさの操作で大鉈を正面に構え、敵の攻撃を弾くのに成功する。
「な、そこそこ使えるというのか?」
 敵は驚いたようだ。
「どうだい、別に弱くはないぜ、やるときはやるのさ」
 エヴァルトはいった。
「はっ! そこそこ使えて、別に弱くはなく、やるときはやれるだと! お前の粗チンのようなものだな!」
 ゴーストイコンは、人間がいうような下ネタを使ってきた。
 そして、その瞬間。
「……! い、嫌だぁっ!!」
 セクハラ、下ネタ大嫌いのロートラウトが、拒否反応を示した。
 さらに。
「う、うおお、バ、バカ野郎! ロートラウトを怒らせやがって! そういう話、隊長も大嫌いなんだよ、聞こえたらどうすんだ、いうんじゃねえよ! う、うわあああ、下ネタNG!!! ふざけんじゃねえよ、エロイコンがぁ!!!
 怒りが、エヴァルトを突き動かした。
 クェイルが、大鉈を振りかぶって、突進し、跳躍する。
「きええええええええ!」
 すぱっ
 一瞬の斬撃で、敵機の首が勢いよくはね飛んでいた。
「ぐ、ぐわあああああ! やるな、貴様。みくびっていたぞ!」
 転がった首は、しばらくしゃべっていたが、やがて、こときれた。
「はっ、やったのか? 正面からの攻撃で! うおおー! いま明かそう! 俺も下ネタとかエロは嫌いなんだー! うわー!」
 エヴァルトは勝利の雄叫びをあげた。
 ロートラウトは、まだ嫌そうな顔をしていた。

 ゴーストイコン八将軍の1機を撃墜! 残り七の将軍はいずこに?

「カノンさん! やっと追いつきましたよ」
 ロザリンド・セリナ(ろざりんど・せりな)は、ワイバーンの【レイズ】とともに、やっとカノンに追いつくことができて、ふうと息をついた。
 他の、カノンの護衛役だった機体も、ロザリントと一緒にカノンに追いつくことができていた。
「ああ、みなさん、この先に、第一部隊が壊滅した地点があります! そこまで行って、遺体の回収を行いましょう!」
 カノンは、護衛役に休む間を与えず、次々にわいて出るゴーストイコンを撃墜しながら、どんどん機体を先行させていく。
 もとより、カノンは、自分で護衛役を頼んだ覚えはなく、隊員たちの一部が自主的にその役割を引き受けていただけだったのである。
「あっ、待って下さい! 1機で行くのは危険です!」
 ロザリンドたちは、慌ててカノンの後を追う。
 そのとき。
「ふしゅうううう。みつけたぞ、にっくきリーダーを! 我らの世界征服の野望を阻止する、恐るべき人間どもの放った刺客を! 覚悟せよ、いまここで滅びさるがいい!」
 巨大な槍を構えたゴーストイコンが、カノンの機体に向かって突進してきた。
「ゴーストイコンがしゃべってる!? これは、八将軍のうちの1体ですか? カノンさん、危ない!」
 ロザリンドたちはカノンの盾になろうと焦る。
「心配無用です。この程度!」
 カノンは機体を巧みに操って、敵の突き出した槍を際どいところでかわしてしまう。
 そのとき。
 ピシュン、ピシュン!
 2回連続のビーム攻撃が、ゴーストイコンの足元の地面を焼いた。
「カノンさん! あたいたちが援護するよ!」
 2丁ビームライフルを構えたイーグリット【クリムゾン】のコクピットから、葉月エリィ(はづき・えりぃ)が呼びかける。
「おのれ、貴様! 死ねぇぇぇ!」
 ゴーストイコンの突き出す槍が、今度は【クリムゾン】を襲った。
「回避行動! 間に合わせますわ!」
 葉月のパートナーであるエレナ・フェンリル(えれな・ふぇんりる)が機体を移動させて、すさまじい勢いの槍の突きをかわす。
「エレナ! ありがとう!」
 葉月は礼をいうと、再び2丁ビームライフルの狙いをつける。
 ピシュン、ピシュン!
 今度の攻撃は、ゴーストイコンが身にまとっている巨大な鎧のつなぎ目にヒットし、装甲を解体させていく。
「ふしゅうううう! 小癪な真似を!」
 敵機は、怒って槍の突きを連打してきた。
「下がりますわ! 攻撃が当たる範囲で!」
 エレナが、自分たちの機体の位置をじりじりと後退させる。
 2丁ビームライフルは、火を吹き続けた。
「さあ、カノンさん、この牽制の中で、敵にとどめを!」
 葉月が呼びかけるが、そのとき、カノンの機体は先行し始めていた。
「えっ?」
「葉月さん、助かりました。あなたが始末しておいて下さい!」
 カノンからの通信を聞きながら、葉月は耳を疑った。
「あたいたちが? 八将軍の1人を?」
 葉月がぽかんとしている隙に、八将軍のうちの1体は、槍を構えて、再び突進してきた。
「エリィちゃん! もう、この回避はきついですわ! ほら、鉈はまだ持ってますよね?」
 エレナが瞬時に機体の向きを大きく変えて横に開くように移動させ、槍の突きを流させて、勢いあまった敵の背後に、機体を巧みにまわりこませた。
「あっ、そうだね。接近戦だから!」
 葉月は慌てて機体に2丁ビームライフルを投げ捨てさせると、カノン印の大鉈を取り出させ、エレナがつくってくれた千載一遇のチャンスに応えようとした。
「いまですわ! いまやらないと、わたくしたちが、やられてしまいますわ!」
 エレナが叫ぶ。
「い、いけええええええ!」
 葉月は、背後にまわりこまれたのを感知して敵が振り向く前に、【クリムゾン】の鉈をその首根に食いこませた。
 ガキキッ
 鉈を持つ腕を、フルパワーで動かす。
 グワーン!
 ついに、ゴーストイコンの首は落ちた。
「ふしゅうううう。諸行無常とはこのことだ!」
 首はうめき、目のランプが消えて、機能停止を暗示する。
「ふう。やったね。カノンさん、あたいたちにやらせるなんて、ね」
 葉月は、極限の緊張から解放され、いっきに、極限の疲労に浸かりつつあった。
 地面に投げ捨てられた2丁ビームライフルを回収するのが、ひどく億劫に思えた。
 
 ゴーストイコン八将軍の2機目を撃墜! 残り六の将軍はいずこに?