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咆哮する黒船

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咆哮する黒船
咆哮する黒船 咆哮する黒船

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3――あるいは終章、もしくは≪星の智慧派≫の信徒の回顧録。


 もしもこの記録を読む者がいるのなら、インスマス沖にある悪魔の暗礁の深淵にも認められるものに似て異なる、現代に至るまで語り継がれる、猖獗をきわめる種族、渺茫たる歳月を歩んできた『海から来るものども』とペリーの接触に関する任務の結果を、私が認めた名伏がたき事実を直接確かめる為に、ぜひ神奈川県横須賀市浦賀へと足を運んでいただきたい。
 嗚呼、実に嘆かわしいことに、英霊となってさえも、ペリーは父なるダゴンに近き者達への接触に失敗し、永遠に等しき時間、悠久の刻の調べを、航行しながら聴くはめになるようだった。
 なんと恐ろしい事実なのだろう。
 ――まぁ構わないのかもしれない。
 この度の騒動は、黒船の陰影に紛れ、魚人の不意な吸収として扱われ、我々の陰は――偉大なる旧支配者あるいは外なる神への信仰は、多くの者には見破られることがなかったのだから。

「何を書いてるんだ、こんな夜更けに海で」

 中濱 ジャック・寛二朗がかけた声に、ギルマン・ハウスのレストランの板前は、何でもないと静かに首を振り、書きかけの日誌を閉じたのだった。




―― 了 ――


担当マスターより

▼担当マスター

密巴

▼マスターコメント

ご覧頂き誠に有難うございます。
また、ご参加いただいた皆様本当に有難うございます。
密巴です。

まず最初に一点お詫びなのですが、三崎港とガイドのサンプルアクションに書いたのですが、
浦賀港に改変させて頂きました。
+内容的に(色々と考えた結果)、地名も浦賀湾としてあります。
私のミスです、大変申し訳ございません……!
特に三崎港と浦賀湾で別々にアクションを頂いた皆様、大変恐縮です。
舞台の場面を――とも考え、迷ったのですが、ペリーが来た軌跡を追うと、現在の久里浜港→停泊できず→浦賀港なので、このようになりました。
三浦半島が舞台と言うことで、ご容赦いただければ幸いです。

また、これまでに私(密巴)が、作ったNPC(登録/未登録)に関しては、
状況的に困難な事情or場面でない限りは、可能であれば登場させられますが、
いつもお応えできるわけではございませんので、ご了承ください。
今回は、運営様にOKを頂いたので、そう言う場合は、基本的に運営様に判断を仰がせて頂きます。
(勿論、出せる場面でアクションを頂ける事は大歓迎なのですが、場合によっては全没かもしれない――特にガイドに無い場合、公式NPCや他MS様のNPCは私の力量ではまず難しい――ので、描写させて頂けないのはとても残念なので……!)

なおギルマン・ハウスを始め、今回はCthulhu神話体系の中でHPLが書いたインスマスorインスマウスを覆う影の中で出てくるホテル名を拝借しております。
(一部、ダレースからも引用してます。引用・参照元は、ラヴクラフト全集の関連各話と暗黒神話体系シリーズ「クトゥルー」の関連各話です;敬称・詳細略)
Special Thanks↓
・アジョットをご紹介いただいた参加者様

そして、素敵な七夕の願い事のシナリオを書かせていただく機会を頂けたこと、
書かせていただいたこと、
本当に瓜生 コウ様に感謝いたしております。
有難うございました!

それでは最後に繰り返しになりますが、ご参加いただいた皆様、本当に有難うございました。
とても楽しみながら書かせていただきました。
またの機会がございましたら、何卒宜しくお願い申し上げます。