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えすけーぷふろむすくーる!

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えすけーぷふろむすくーる!

リアクション

――教室棟2F、とある教室内にて。

「……っせーの!」
 掲げた【ヘキサハンマー】を、リリィ・クロウ(りりぃ・くろう)が窓ガラスに思い切り叩きつける。
「きゃっ!?」
が、窓ガラスは割れる所か、逆にハンマーを弾く。
「どうだい、リリィ……って、聞かなくてもわかるか」
 マリィ・ファナ・ホームグロウ(まりぃ・ふぁなほーむぐろう)が聞くと、リリィが頷く。
「駄目ですわ。これでこの階は全部試しましたが……」
 そう言ってリリィがため息を吐く。彼女達は開始して2Fに着いて、まず窓ガラスを割るという発想に至った。
『持っているハンマーなら壊せるだろう』と思っていたのだが、どのガラスも割れることは無かった。教室内は勿論、廊下のガラスもだ。
「うーん……いや、まだ試してないところがあるだろ?」
「あら、どこかしら?」
「トイレだよ、トイレ」
「ふむ……試してみる価値はありますね」
 そう言って、リリィ達が女子トイレに足を踏み入れた。が、
「……うーん、窓ガラス自体ありませんわね」
「そうか……んじゃもう一度教室から行くか」
 そう言って、二人が振り返る。
「いらっしゃいませ〜」
 入り口には、にこにこと笑顔を浮かべる神代 明日香(かみしろ・あすか)が立っていた。
「どのような御用件で〜?」
「ええ、窓ガラスを破りに……けど駄目でしたわ」
「あらそうですか〜それは残念ですね〜」
「そうなんだよな……なぁ、一つ聞いてもいいか?」
「なんなりと〜」
「……あんた、追跡する側?」
「そうですよ〜」
 にこにこと、明日香が言った。
「……マリィ、いいかしら?」
「なんだい?」
「この状況から逃げる算段、とかあるのかしら?」
「はっはっは、何だそんなことかよ」
 マリィが高らかに笑うと、言った。
「あるわけねぇだろ」
「ですよねー」

「と、言うわけでお二方のペナルティです〜」
 朗らかな笑顔の明日香とは対照的に、渋い顔をするリリィとマリィが居た。
「……なんじゃこりゃ?」
「スクール水着ですよー。水着だから恥ずかしくないんですよー」
 明日香が言った。彼女の指定ペナルティは『スクール水着を着せられる』という物であった。
 明日香が用意したスクール水着を身に纏わされ(しかも胸の名札に『りりぃ』『まりぃ』と書かれて)いた。
「それではお二人の服は終了後お返ししますね。それでは後半戦も頑張ってくださいねー」
 そういうと、明日香は二人の着ていた服を持ってそのまま去ってしまった。
 後に残されたのは、女子トイレ内にスクール水着を着た女子二人。
「「これはこれで恥ずかしいっての!」」
 すく水の女子共が吼えた。