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激闘、パラ実式殺禍(サッカー)!

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激闘、パラ実式殺禍(サッカー)!

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■□■7■□■ 衝撃の逆転劇! 泥悶の未来は!?

「ふっ、なかなかやるわね。でも、こちらの勝ちよ!」
珠代が宣言する。
「なにい!?
点数はこっちが多いだろうが!」
反論する王に、珠代が言う。

「現在の得点は、

傾国25(&ネージュ) − 泥悶26

つまり、

傾国側の得点は、26点。
この場合は、人間がゴールしてる方が勝ちと数えるのが当然でしょう?」

珠代は、とうとうと語る。

「殺禍は、もともと、
処刑されて斬首された囚人の首を使って行われた遊び。
さらにいえばざんすか……
斬首狩(ざんすかーる)の森の精
斬首家(ざんすか)にゴールを決められたネージュ・フロゥ(ねーじゅ・ふろう)は、
生首としてゴールしているのも同じよ!」

藤原 優梨子(ふじわら・ゆりこ)が、
陶然として、珠代の主張に聞き入る。

「さすが珠代さん。
であれば、作り物のボールより、
人間のゴールが優越するのが当然ですねー」

「あ、あたし、死んでな……」
ネージュに、優梨子が革長靴を振り下ろしてとどめを刺す。

「そ、そんな理屈、卑怯だぞ!」
動揺する王だが、
なぜか圧倒されてしまう面々であった。

こうして、なんとなく珠代に反論できなくなるが。

「ロスタイム!」
セシル・フォークナー(せしる・ふぉーくなー)
ノエル・マスターシード(のえる・ますたーしーど)を連れて現れる。

「天下のパラ実生ともあろう者がフラワシなどと小賢しい真似を。
超能力だの魔法だの技術だのタイミングだのと余分な物ばかり……。
さらには、そのような屁理屈を並べ立てるなどと!
漢の戦いというのはですね、ただひたすら力任せに、殴ればよかろうなのだァーーーーッ!」

セシルの必殺技「トンファーキック」が繰り出される。

相手に向かってダッシュしつつ
トンファーを高速で回転させつつ、
全力でボールを蹴り放つ技である。
当然、ボールを持っている相手選手や、軌道上に居る他の人間の事は一切考えない。

セシルは、優梨子たち、傾国選手をぶっ飛ばしながら、
さらに、ノエルを蹴り殺す。

「ひ、ひぃっ!? ぼ、僕は貴方の右腕だったはずでは!?」

死んだノエルが、必殺技を発動する。
「種モミマン増殖」であった、

モヒカンに狩られたりセシルの必殺技に巻き込まれて死に、
苗床の効果で所持品の種モミマンが急速成長して無差別に人を襲う技である。
なお、ノエルはしばらくすると勝手に生き返る。

「でもそれってトンファー使ってないですよね?」
泥悶監督ソア・ウェンボリス(そあ・うぇんぼりす)の発言に、セシルが答える。
「何言ってるんですかトンファー必須ですよ(キリッ)」

「ぎゃー!?」
「うわー!?」

こうして、種モミマンが傾国選手を襲ってる隙に、
セシルが珠代を巻き込んでキックする。

「何が静岡の殺禍ですか!
ニューヨーカーの海賊である私こそ、
真のキャプテンッ!!
キャプテン・フォークナーのシュートを喰らいなさい!
珠代ってボールみたいな名前ですし!!」
「ラ、ライラ!? 止め、きゃああああああああああああああああああああああああああああ!?」

ボールと一緒に、珠代もゴールした。


こうして、

傾国25(&ネージュ) − 泥悶27(珠代)

となった。


「パラミタ最強の一人と思われた小倉珠代の敗北……。
ドージェのナラカ落ちに次ぐ事件です。オチだけに」
珠代の敗北を見届けるために観戦していた
ガートルード・ハーレック(がーとるーど・はーれっく)が、つぶやく。

「人間は得点としてカウントするんだよな!
つまり、26対28。泥悶の勝利だな!」
王が勝利を宣言する。

★☆★

しかし。

「モヒカン、許すまじー!」
「ぎゃああああああああああああ!?」
セシルから増殖した種モミマンが暴走して、天敵のモヒカンを中心に襲い始めた。


「みんな、俺が防いでいるうちに!」
「すまない、ダージュ!」
王が盾になっているうちに、シー・イーたちが逃げる。


★☆★

シャンバラ大荒野の真ん中。
見晴らしの良い崖の上にて。

「こうして、王監督という大きな犠牲を払い、新たな殺禍の未来は開けたのです」
「私たちの戦いは始まったばかりです!」
ガートルードの言葉に、泥悶監督ソアが言う。

担当マスターより

▼担当マスター

森水鷲葉

▼マスターコメント

ご参加いただきありがとうございました。

試合は、泥悶中等部殺禍部の勝利ということで、決着いたしました。

パラ実メインでやらせていただくのは今回がはじめてでしたが、
大変楽しくマスタリングすることができました。

オフィシャルイベントでは、このシナリオの宣伝もさせていただいたのですが、
たくさんの方にご参加いただき、それもうれしかったです。
どうもありがとうございました!

また、コメントいただいた皆様もどうもありがとうございます。
全員へのお返しができず恐縮ですが、この場を借りてお礼を述べさせていただきます。

今後も何卒よろしくお願いいたします。