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激闘、パラ実式殺禍(サッカー)!

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激闘、パラ実式殺禍(サッカー)!

リアクション

■□■5■□■ 小学校の運動会!? いや、中学校の殺禍だッ!!

明子が暴れて破壊の限りを尽くしているうちに、
姫宮 和希(ひめみや・かずき)が攻め込む。
「今だ! 俺はパンツくらいなら気にしないぜ!」
和希も鮪のフラワシにパンツを奪われ、スカートの下はノーパンになっているのだが、
本人は全然気にしていない。
「このくらいで気を取られてる奴は隙だらけだぜ!
ぶっ飛ばしてやる!!」

すると、復活した
斎藤 ハツネ(さいとう・はつね)が、耳まで裂けた笑みを浮かべる。
超霊の仮面と目だけ、口だけの三つの顔を持った醜悪で腐敗した粘体人形の悪疫のフラワシ、
『ギルティクラウン』の攻撃、ふれたら猛毒を与える「ポイズンキック」が和希を襲う!!

「クスクス…とっても楽しいの! いっぱいいっぱい遊びましょう♪
壊して…壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊しつくして飽きるまで壊し愛しましょう…な〜の!」
「うわああああああああああ!?」

その様子を、運動会の両親のようにほのぼのと撮影する、
大石 鍬次郎(おおいし・くわじろう)
斎藤 時尾(さいとう・ときお)の姿があった。
「ちっ、なんだよ、砂煙でハツネの様子がみえねえじゃねえか!」
日本酒を飲みながら、鍬次郎がヤジを飛ばす。
本人は不本意だと主張しているが、
お父さんのようにカメラマンをしているのだ。
「エッチで残酷すぎて見えないんだろ。大丈夫、DVD版になればクリアになるはずさ」
「そういう問題かよ?」
同じく日本酒を飲みながら、のんきに言う時尾に、鍬次郎がツッコミを入れる。

「いかん、和希さんが!」
無限 大吾(むげん・だいご)
西表 アリカ(いりおもて・ありか)
セイル・ウィルテンバーグ(せいる・うぃるてんばーぐ)が、
泥悶のDFとして、ボールを奪おうと加わる。

「あれは、観客として見てて何が起こっているかわからんから面白くない!
そんなの殺禍じゃない!」
そんな理由から、大吾はフラワシには反対だった。
「それに、エッチシーンも見えなくなるからな。アハハハハハッ!」
「そう、エッチシーンも……って、セイル、何言ってるんだ!?」
戦闘モードで暴走するセイルに、純情な大吾が真っ赤になって言う。


「必殺! インフィニット・ヴァリスタ! うおおぉぉぉーーーーー!!!」
「おおっと、
ここで、インフィニット・ヴァリスタ!
護国の聖域で障壁を張って止めて、
その間にスナイプと歴戦の防御術で打点を捉え、
龍鱗化とエンデュアで強化した脚から爆炎波キックで蹴り飛ばしてクリアする技だね!」
「って、秋日子、一瞬でよくわかったわネ」
「このくらい普通だよ」
実況・解説のキャンディスと秋日子がコメントする。

「ハツネが壊してるのを邪魔しないでほしいの!」
「行かせないよ! 必殺! ソニックカットV2!」
ハツネの前にアリカが立ちふさがる。
「おーっと!
超感覚のスピードで相手に追いつき、
ボール目掛けて乱撃ソニックブレードなキックをお見舞いしてボールを奪っちゃう技が発動だよ!
ちなみに、V1の時は単発ソニックブレードなキックらしいよ!」
「初めて見る技のはずなのに、よくわかるわネ」
「これくらい普通だって」

「くっ……」
「地獄に落ちろや! 必殺! 煉獄チャージ!」
「ああっ!?」
「決まったー!
煉獄斬の炎を体全体に纏って、機晶姫の飛行速度でショルダーチャージする技!!」
「だからなんでわかるのヨ?」
「普通だよ普通」
セイルによりハツネにトドメがさされる。
3人がかりの攻撃により、止められたのだった。

「サンキューな!
手ごわい相手だったぜ!」
「お、おう……」
ノーパンの和希は、ボロボロの学ランが吹っ飛び、
晒が破けて胸元が今にも丸見えになりそうになっており、
当然のようにスカートも破けて太ももが全開であった。
「ん? どうしたんだよ?」
「いや、和希さん、一回ベンチに行って着替えた方が……」
大吾が、視線をそらしながら言う。
「俺はまだ戦えるぜ!
別に裸になったわけじゃねえし、
この程度なら平気だろ!」
「いや、俺らが平気じゃないから!」
和希に、大吾が全力で突っ込む。

一方、ハツネは。
「くすん……負けちゃったの」
「頑張ったな〜ハツネ。
頑張る子はお母さん大好きさ〜。よしよし、いい子いい子」
観客席の時尾に慰められていた。
「……あ〜……ハツネ……頑張ってたな……偉いぞ」
「お父さん、照れずにもっと褒めてやりなよ」
「誰がお父さんだ!!」
鍬次郎が、時尾に怒りつつも、ハツネの頭をなでる。
「えへへ」
ハツネは返り血やらなにやらで汚れていたが、
3人は一家団欒のひと時を楽しむのだった。