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【冬季ろくりんピック】情け無用! アイス騎馬ホッケー!

リアクション公開中!

【冬季ろくりんピック】情け無用! アイス騎馬ホッケー!

リアクション

 パックは東チームのモヒカンホッケーチームの皆さん。
「俺様達が攻めだと……。上等じゃねぇか! やろうども行くぜぇ!」
「ヒャッハー! 汚物はゴールへシュートだぁ!」
「ヒーハー!」
 突撃するモヒカン達。
「また、来たか」
 前には海達の騎馬。
「止めさせてもらいます!」
 柚が『氷術』を放つ。
「そんなもの、私の炎で溶かしてあげる!」
 レロシャンが『パイロキネシス』で相殺する。
「……やりますね」
「ククク……、通さないわよ」
「おう、嬢ちゃんすまねぇな!」
 その間にモヒカン達は海達を抜ける。
「獲物ですか……。ここからは行かせませんよ」
 その先には優梨子。
「相手は一人だ! 数でおせぇ!」
 突撃するモヒカン軍団。
「相手から来てくれるなんて……。ふふっ、嬉しいですね!」
「ぐはぁっ!」
「おふっ!」
 『黒檀の砂時計』で加速し、『手刀』と『魔障覆滅』を使い、モヒカン達を倒してく優梨子。
「パック持ったやつを全力で防御しろ! そいつだけでも行かせるんだぁ!」
「行かせないと言ってるじゃないですか!」
 パックを持つモヒカンへ強襲をかける優梨子。
「俺様をいたぶってくれー!」
「いや、俺様だ! こんなチャンス二度とないんだぞ!」
「いやいや、ここは俺様に任せて先にいけ!」
「くっ! 邪魔です!」
「あふ♪ 快感……だぜ。ガクッ」
「これだ……、この刺激を待っていたんだ……」
 すでに競技そっちのけなモヒカンの一部に行く先を阻まれ、進めない優梨子。
「あちらは私たちに任せてください!」
 レロシャンのブロックをくぐりぬけてきた柚達がパックを持ち、ゴールへ向かうモヒカン達を追う。
「アサシンちゃーん! 俺様達と遊ぼうぜ!」
「というかなぶってー!」
 競技はどこにいったのやら。優梨子に釘付け状態のモヒカン達。だが、ちゃっかり優梨子の行動を制限していたりする。
「はぁ……、一時離脱しましょうか」
 倒すのを一度諦め、離脱を図った優梨子。 
 
「行かせない!」
 一方、モヒカン達を追いかけていた柚達。
「それっ!」
 柚と三月が『氷術』と『雷術』を巧みに操り、モヒカン達を追撃する。
「おっと、そこまでにしてもらおうか」
 毒島が現れ、『蒼い水晶の杖』を振るう。
「間に合え!」
「ぎゃーす!」
 スキルを封じられる瞬間、三月の放った『雷術』がパックを持ったモヒカンに直撃。
「お見事です!」
 こぼれたパックをキーパーの優希が前に出てキャッチ。
「ちっくしょー! 犠牲を払いながらここまで来たってのによぉ! おまえら、戻るぞ!」
「間に合わなかったようだな……。致し方ないか」
 相手にパックが渡ったのを確認した、モヒカン達と毒島はすぐさま自分達のエリアへと戻った。

「ルカルカさん、お願いします」
 優希がルカ達の騎馬へパス。
「また出番だな」
「さぁ、反撃だよ!」
「俺たちも行くぜ!」
「私たちも行くわ!」
 ルカルカ達に加え、垂とセイカの騎馬、セレンフィリティとセレアナ達も攻撃参加する。
「これ以上、入れさせるな! 全力で止めやがれ!」
「ヒャッハー! 汚物はブロックだー!」
「フルヒャッハー!」
「うちらも頑張るよー!」
「任せて!」
「俺も行きますよ」
 対して東チームも優奈達やクロセル、モヒカン達と総動員して防御にあたる。
「スサノオ頼むで!」
 優奈がスサノオ達を召喚。スサノオ達はパックを持つルカ達へと向かう。
「来るか……!」
「それっ!」
 ギリギリまでスサノオ達を引き付け、ルカが右にいる垂達へパス。
「行くよ!」
 ウル達が垂達の前に立ちはだかる。
「甘いぜ!」
「取られませんよ!」
 迫り来るウルフ達を華麗にかわす垂。そして、パックを死守するセイカ。
「はっ!」
 そこにレンが『歴戦の魔術』による弾幕援護。
「お願いします!」
 セイカがセレンフィリティへパス。
「止めてやんよぉ!」
「ヒャッハー! 汚物はブロックだぁ!」
「取れるならとってみなさい!」
「セレン、援護は任せて!」
 セレンフィリティとセレアナは見事な連携とパス回しでモヒカン達を翻弄しつつ少しずつ前へ。
「こんなに混戦しているならこれが役に立つだろう」
 そこに『疾風迅雷』で動き回る毒島が現れ、煙玉で煙幕を張る。
「……っ! やるわね」
 視界不良によりセレンフィリティ達の足が止まる。
「いただきだぁ!」
 セレンフィリティの後ろからモヒカン。
「静かにしていてください」
「ぐはぁっ!」
 更にその後ろから優梨子。モヒカンを一撃で撃沈。
「ありがと!」
「こっちだよー!」
 煙の向こうでルカルカが声をかける。
「頼むわ!」
 そこにセレンフィリティがパス。
「今のうちに抜けましょう」
「そうね」
 その間にセレンフィリティとセレアナが煙幕内から脱出。
「今がチャンスだな」
 パスをもらったルカルカ達。ゴールは目前。
「はっ!」
 上空のミアが『天のいかづち』で妨害する。
「来るか……」
 前方にはモーベット。
「この状態では満足シュートも打てない。一度下がるか……?」
「いえ……、今!」
 ルカルカが少し後方へ向けパス。煙幕の中から垂達が飛び出てくる。
「確かに受け取った!」
 そのまま、パスを取りフリーの状態でゴールへ。
「行きますよ!」
「打たせませんよ!」
 同じく煙幕から出てきたクロセルの『超電磁ヨーヨー』がセイカのスティックに直撃。スティックを弾き飛ばした。
「そんな!」
「私に任せて!」
 セレンフィリティがセイカの前にあるパックを取りシュートフォームへ。
「止める!」
 レキが『サイコキネシス』でパックの軌道をずらす。
「……っ! せやぁ!」
 そのままシュートを打つセレンフィリティ。若干威力の落ちたパックはゴールめがけて飛んでいく。
「ふっ!」
 それは北都によって防がれてゴールならず。
「ネノノさん!」
 前線にいるネノノへカウンターパス。
「よしっ!」
「ここは通しません!」
 受け取ったネノノの前に柚達の騎馬。
「今度は確実に止めさせてもらう」
 高速移動中の毒島。『蒼い水晶の杖』で再び柚達のスキルを封印。
「ソラくん!」
「任せてや!」
 ネノノとソラの動きに騎馬の機動力ではついていけず。二人は柚達の騎馬を抜き去る。
「……しまった!」
「燃やしてあげるわ!」
 ネノノ達の後ろにいたレロシャンが優希の前を『パイロキネシス』で燃やす。
「決める! ファイアーシュート!」
 ネノノのフリー、しかも炎のカーテンの中からのシュート。
「くっ!」
 反応が遅れ、優希が飛びつくも、惜しくも届かず。パックはゴールへ。
「ゴール! 西シャンバラチームの猛攻を耐え抜き、カウンターで見事ゴールを決めた東シャンバラチーム! これで一点を返し9対7だ! これは熱い勝負だ! ボンバー!」
「ククク……、まだまだ燃やすわよ!」
「やったね!」
「そうやな!」
 ガッツポーズを決めるレロシャン、ネノノ、ソラだった。

「はい、次!」
「これで大丈夫。次は気をつけて」
「おぅ、助かるぜ」
 一方、スタッフ側。佳奈子や、エレノアはモヒカン達の治療におわれていた。
「負傷者、連れてきました」
「こちらも連れてきましたわ」
「……結構な数やられているね」
「これで、大丈夫でしょう。鉄心殿、包帯を取っていただけますか?」
「はい。こちらです」
「すみません。助かります」
 鉄心やイコナにティー、ジークリンデや秀幸達も負傷者運びや治療の手伝いをしていた。
「どれも、外傷が軽いのが幸いね」
「俺様達は打たれづよいからな!」
「けが人が偉そうにしない!」
「ぉ、ぉぅ……」
「はは……。これは大変ですね」
 苦笑する鉄心だった。