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荒野のピストルランチ!

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荒野のピストルランチ!

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 チョコケーキを食べていた瀬山 裕輝(せやま・ひろき)の皿になぜか銃本体が飛んでくる。

「……ゴルァ! 何さらしとんじゃこのボケェ!」

 ケーキを台無しにされキレた裕輝が暴言を吐きつつ傍にいた下っ端を殴り飛ばした。



 一方裕輝は防衛計画を立て、戦闘用イコプラと機晶爆弾の地雷原などで周囲を固めたロアと、楽器を奏でながら露払い程度の攻撃をしていくベルテハイト、光条兵器で物理的に鎮圧するリーシャに守られながら食事を続けていた。

 そこへ裕輝の吹っ飛ばした男の血が、グラキエスにかかる。
 ギリギリでグラキエスの食べていた料理にはかからなかったが、自分の料理の危機にグラキエスは獲物を横取りされかけた獣の如く、容赦なくブリザードをかけた後にサンダーブラストをぶつけた。

「ふぅ……さて、食事に戻るか♪」

 やるだけやって満足したグラキエスは顔に血を付けたまま食事を再開する。

「エンド、顔に血が付いてますよ」

 ロアはそっと顔についている血を拭った。


 グラキエスのブチ切れなんて全く気にせずテテはがっついていたランチを完食する。
 美影はテテの美味しそうに食べてる姿に頬をゆるめつつ、横目で飛び交う銃弾をちょっと気にしているが、今後の料理参考にしたいとメモを片手に聞いたり見たりマスターの様子を観察してる。
 完食したテテは続いてデザートのチーズケーキに取り掛かろうとした時、銃弾がチーズケーキに襲いかかってきた。

「とっとと!? 危ないなあ……えへへ、これ食べたかったん」



ガションッ



 今さっきチーズケーキを守った所にテーブルの脚が命中した。

「……借りるね」

 置いてあった酒瓶を手にテテは当てた本人のところへ行き、口に含み火を噴く。

「喧嘩は駄目だよ」

 無邪気に立て込んでいる人達にテテは注意し、マスターにチーズケーキをもう一度注文した。



 寿司とその他和食をいくつか食べていたセシル・フォークナー(せしる・ふぉーくなー)幸田 恋(こうだ・れん)

「特上寿司、やはり美味しいですわね」
「そうですね。……私たちを挟んでの銃撃戦がなければ、尚更なんですけれども」

 右からも、左からも銃弾が飛び交っている。

「仕方ないですわ。これでもくらいなさい」

 セシルは風銃エアリアルを撃つ。

「ご飯の邪魔をする人は嫌いです」

 セシルによって飛ばれされたところを恋の峰打ちを決めて、スぺースが空く。
 しかしすぐに他の者に密集されてしまう。

「しつこいですわ!」
「本当に、そうですね!」

 セシルは風銃で動きを止めた所に馬賊の銃で実弾をブチ込み、恋も疾風突きで静かにさせた。