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ダイビング! ウイルスハンターズ

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ダイビング! ウイルスハンターズ

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ウイルス総出演! ここはウイルスの聖地!?

「ただのワーム系にしては……だが、バックドアと……いや、それでもこの出方や残り具合からして」

 捉えた芋虫型ウイルスを調べているダリル。
 別の画面ではまた違うプログラムが起動している。

「ん? ルカルカちゃん、これみて!!」

 ダリルが芋虫を調べている間、リトがデジタル世界の一部分が急速に破壊されている場所を発見する。

「これはひょっとして……巨大なウイルス浸食やったりするんか?」

 ダリルの治療の甲斐があり、復活したマーガレットがリトの後ろから画面をみてそう言う。

「そう見ても構わないだろうね。ダリル、ここの空間について詳しく調べてくれない?」
「他にも別の型のウイルスがないと……あぁ、了解だ」
「みんな聴こえる? 巨大な浸食空間を見つけたよ。きっと数も多いだろうから、全員で対処して頂戴!」

 ルカルカは規模が大きい為、デジタル世界にいるメンバーへその事を伝え、全員をその場所へ転送させた。

「んじゃ、某ももっぺんデジタル世界でひと暴れしよかぁ」
「マーガレット、お前はここでルカとリトで補佐をしろ」
「なしてよ? 某も復活したし、もっぺん入りたいんやが」

 転送が無事終わり、マーガレットも再びダイビング装置にてデジタル世界へ行こうとしたが、ダリルに止められる。
 ダリル曰く、異常がウイルスではなくとも再び異常が発生しないとも限らないこと、先ほどの異常によりウイルスに侵される可能性があることから、デジタル世界へ行くはできないとのことだった。

「あんな暴走もうせーへんて。まぁ、重要な時に動けなくなるのは勘弁やなぁ」

 しぶしぶと、マーガレットはデジタル世界へ行く事は諦め、ルカルカたちの補佐の補佐に努めることにした。



◇          ◇          ◇




 デジタル世界を食べていく尻尾に爆弾を抱えた二足歩行のトカゲが数体。
 そばにはトマスたちが倒した芋虫も、芭柘美たちのカボチャのお菓子もクマラたちのパックマンもいままで戦ってきたウイルスが総出演していた。

「オイラのお菓子を食べたパックマンがいるー! 許せないにゃー!!」

 弓を引きクマラの放った矢をきっかけに前線で戦っていた面々がウイルス軍団に突っ込んで行く。

「一匹のこらず抹殺してやるもんね!」
「あまり深く突っ込んで行かないでくれ、芭柘美!」

 雅刀でウイルスに突っ込んで行く芭柘美にフェリクスは、芭柘美に迫って来るウイルスをショック銃で討ち取っていった。

「あの中央にいる爆弾トカゲを狙え!」

 トマスの指示を受け、トマス部隊とカル部隊、そしてそれを聞いた舞花が爆弾トカゲを狙う。

「ここからじゃあの爆弾トカゲは狙えません!」

 シャープシューターでどうにか爆弾トカゲを狙う舞花だったが、数が多く爆弾トカゲに当たる前に別のウイルスに当たり、爆弾トカゲは依然空間データを食べていた。
 その爆弾トカゲの尻尾だが、なにやら大きくなっているように見える。

「外から徐々に数を減らしていくしかなさそうだな」
「そうですね。元譲さん、左付近にいる獣のようなウイルス様子が変です!」

 ジョンの話す方には獣が一か所に集まって行くのが見える。
 一か所に集まっていった獣は、一匹の巨大な獣へと姿を変えた。

「あーもう! 小さくても面倒なのに、おっきくなっちゃ世話ないわよ!」
「そうだな、よけいデータを壊されるだけだな!」

 情報攪乱でさゆみが一匹に固まったウイルス獣を分解させ、フロンティアソードで撫で斬りにし、また袈裟斬りにし、あるいは刺突やらなにやら仕掛けて容赦なく斬りまくるさゆみ。

「「今までの怒り、覚悟しなさい!!/覚悟しろ!!」」

 さゆみと洋介の怒りの進撃でウイルス獣が消滅する。