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ダイビング! ウイルスハンターズ

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デジタル世界はお菓子の城!?

 デスクトップやノートパソコン、インプロコンピューターで部屋の一室が圧迫される室内で作業しているルカルカ・ルー(るかるか・るー)ダリル・ガイザック(だりる・がいざっく)

 二人は持参のノパソやインプロコンピューターを接続し、ここにある大学設置のパソコンも使った並行作業がしやすいようセッティングがし終えた。
 別の場所で、デジタル世界へ協力者を飛ばしていたアクリト・シーカー(あくりと・しーかー)とそのサポーターのリト・グラフィーアも作業を終えたようだ。

「確認するけど、リトとルカルカちゃんがみんなのナビ。で、ダリルくんとアクリトくんがウイルス探査さやウイルスの分離と解析とか諸々のデータ操作でいいんだよね?」
「そうだよ!」
「俺の思考をマシン言語として送り、遠隔操作すれば防衛行動をしているとは分からない仕組みだ」
「君の処理的に足りない部分を私が補えば大抵の事はできるだろうな」


―――ピピッ


 先端テクノ、機晶技術、博識、R&Dに大学のサーバの演算能力もユビキタス活用して使っていたダリルはウイルスを発見する。

「む、さっそくお出ましか。ルカ、ポイントR近くにいる奴に連絡だ」
「ラジャー! こちらサポート組。聴こえる?」
『ザザ……聴こえるよ!』
「ウイルスを、見つけたよ。今からそのポイントまでナビするね」
『はーい!』

 ゴッドスピードを使用したルカルカが、ダリルの示したポイントに近い酉下 芭柘美(とりもと・はつみ)フェリクス・ドラリオン(ふぇりくす・どらりおん)御神楽 舞花(みかぐら・まいか)天貴 彩羽(あまむち・あやは)がポイントRまでナビしていく。
 その間、ダリルはクラック対策にノパソを一台間に噛ませ、インプロコンピュータから電脳支配で発見したウイルスを隔離していくのだった。



◇          ◇          ◇




 ルカルカのナビでデジタル世界を移動していく芭柘美・フェリクス・舞花・彩羽の四人。
 中はどうやらお菓子の城のような景色だった。

『もうすぐでポイントに着くよ』
「待って」
「どうしました?」

 移動中、彩羽はウィザード級ハッカーの知識でウィルスのパターンや攻撃方法を予測して、擬態しているウイルスがいないか探っていた所、
カボチャのお菓子やロリポップに擬態していたウイルスを発見した。

「あそこのお菓子、他と微妙に違うわ。ウイルスよ」
「なら、ポイントに行く前に仕留めておくか」
「そうだね! んじゃ先手必勝ってね!!」

 雅刀でウイルスに突っ込んで行く芭柘美。

「待て、芭柘美! 仕方ない、二人とも援護頼む」

 突っ込んで行った芭柘美に焦ったフェリクスはフォースフィールドで芭柘美にかける。

「分かりました!」
「データが盗まれたりしたら大変だもの。当然よ」

 芭柘美の急所狙いで切りつけたウイルスとその周辺にいたウイルスが襲いかかって来る。

「ジャマジャマー!」
「そこまで小さくないですし、外しませんよ」

 芭柘美の急所狙いと舞花のシャープシューターで破壊していく。

「時間が惜しいわね。私が一か所にまとめ上げるから、一気に破壊して!」

 ちりちりに飛び跳ねるウイルスに彩羽はグラビティコントロールで一か所にまとめ上げると、フェリクスがフォースフィールドで
ウイルスを囲み、燃える水を中で発火させた。

「一気にとは言ったけど、これは……」
「芭柘美ひとりがあの中に行くのは俺が許さん」
「そ、そう」
「フェリ兄すごい!」
「次のポイントに行くぞ」
「そうですね。すみません、ナビの方再開して下さい」
『分かったー。このまま前方に進んで行って』

 ルカルカのナビでポイントRへの移動を再開し、芭柘美たちは奥へ進んで行った。