リアクション
第5ターン 『第5ターン、トップは小鳥遊美羽選手がキープです。スピードも申し分なく乗ってきたか。 2番手として追いかけるのが、フォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手とエリシア・ボック選手だ。 エリシア・ボック選手、トップグループを死守。フォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手、一気にトップグループ入りです。 4番手には、ノーン・クリスタリア選手と、南鮪選手がならんでいます。南鮪選手、やる気を取り戻したか!?』 「俺の求めるパンツはここにはねえ。ゴールにこそ、俺の求めるパンツがあるんでえ!」 周囲にお子様パンツしかないのに業を煮やした南鮪が、業を深めるべくゴールにむかって突進を始めた。 『6番手は、イコナ・ユア・クックブック選手です。 7番手は、秋月葵選手とジャジラッド・ボゴル選手が仲良く順位を落としています。おっきなハミングバード、ここに来て少し息切れか?』 「ひーん、なんで隣がずっとこんなのなのよー」 秋月葵がスピードを上げようとした。 「ははは、負けぬ!」 それに合わせて、ジャジラッド・ボゴルも加速する。はたして、先に進むのはどちらであろうか。 『9番手には、ティー・ティー選手とペルセポネ・エレウシス選手がならんでいます。おや、ペルセポネ・エレウシス選手、何か仕掛けたか?』 「ペルセポネ、そろそろ仕掛けろ」 「了解しました、ハデス先生。マグネティックフィールド展開!」 ドクター・ハデスの指令を受けて、ペルセポネ・エレウシスがマグネティックフィールドを展開した。これで、近くにいるマシンは、機能障害を起こすはずである。 「あれれ、なぜでしょううさ。肩こりがほぐれていきますうさ。レガートさんも気持ちいいですかうさ。これで、なんだかまだ頑張れそうですうさ」 気持ちよさそうに、ティー・ティーが言った。 「効果がないです?」 おかしいと、ペルセポネ・エレウシスが首をかしげた。 「ペガサスは動物ですから、機械ほどの効果がないです」 ヘスティア・ウルカヌスが説明する。さらに、罠としては自分から発生させて、場所に設置するものでないからこの一回限りで空振りと終わってしまった。 『11番手には、ソア・ウェンボリス選手が上がってきました。12番手は、雪国ベア選手です。早めにクリームパイを回避していきます』 「おっと、パイに気を取られていたら、御主人に追い抜かれちまったか。これは負けていられねえぜ」 雪国ベアが気合いを入れなおす。 『さあ13番手には、緋桜ケイ選手が上がってきて、佐々木弥十郎選手とならびました』 「よし、天城を抜いたぞ。このまま、頑張るぜ」 当初の目標であった天城一輝をついに抜いて、緋桜ケイが気勢をあげた。 『さあ、続く選手は小ババ様選手ですが……。ああっと、小ババ様の前に誰かが立ち塞がった。なんと、雪国ベア選手です。人が相手では、さすがに小ババ様選手、ミサイルを発射できません。そのまま、雪国ベア選手が小ババ様選手に襲いかかる。なんとつつみ込んだ。いや、違います。これは雪国ベア選手ではありません。雪国ベア選手が捨てたゆる族の抜け殻です。もろに衝突した小ババ様選手、絡みつかれて身動きがとれません。墜落、リタイアです! これによって、真名美・西園寺選手、天城一輝選手が15番手となりました。天城一輝選手さらに順位を落としています』 17番手は、ベアトリーチェ・アイブリンガー選手、18番手にはクリストファー・モーガン選手、御神楽舞花選手が続いています。 ラストは、いつも通り葛城吹雪選手ですが……、おおっと、葛城吹雪選手、少しやる気を出したかと思ったらまっすぐブロック障害に突っ込んで激突しました。空飛ぶ円盤が、派手に爆散します。葛城吹雪選手は無事でしょうか。付近の竜騎士が、何か真っ黒に焦げた物体を回収しています。葛城吹雪選手、命に別状はなかったようです。なんと、葛城吹雪選手、歴戦のダンボールを脱出カプセルとして使ったようです』 「予定通りね」 「であるな……。へい、たこ焼き一丁、注文受けたまわったのだ」 予想通りだと、コルセア・レキシントンとイングラハム・カニンガムが溜め息をつく。 ★ ★ ★ 『さあ、第5ターン、またもやリタイアが出ています。はたして、完走できるのは何人なのでしょうか。 それでは、現在の順位です』 1番手 小鳥遊美羽 2 フォン・ユンツト著『無名祭祀書』 エリシア・ボック 4 南鮪 ノーン・クリスタリア 6 イコナ・ユア・クックブック 7 秋月葵 ジャジラッド・ボゴル 9 ティー・ティー ペルセポネ・エレウシス&ヘスティア・ウルカヌス 11 ソア・ウェンボリス 12 雪国ベア 13 緋桜ケイ 佐々木弥十郎 15 真名美・西園寺 天城一輝 17 ベアトリーチェ・アイブリンガー 18 クリストファー・モーガン 御神楽舞花 リタイア 小ババ様 葛城吹雪 |
||