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リアクション
第20ターン
『さあ、最後の戦いです。勝者はどっちか!
ゴール!!
クリストファー・モーガン選手、今ゴールしました。
それにやや遅れて、秋月葵選手ゴールです。
両選手とも、無事に完走しました。
それでは、入賞した、両選手の談話をお聞きいただきましょう』
『入賞おめでとうございますう。5位ですよお』
大谷文美が、クリストファー・モーガンにマイクをむける。
『薔薇の学舎の生徒として、入賞できたことを感謝する。クリスティーの分も頑張れたし』
『そうですね。ジェイダス杯ですからあ、薔薇の学舎さんの選手にはあ、思い入れもあると思いますう。では、次に、秋月葵選手ですう。一言どうぞお』
『残念。優勝したら、ここで優勝ライブをするつもりだったんだよね。じゃあ、ここで残念ライブを開催……』
そう言って秋月葵が大谷文美の手からマイクを奪い取って歌い出そうとしたとき、突然小さな影が突進してきて秋月葵にだきついた。
「わあい、待ってたんだよ」
フォン・ユンツト著『無名祭祀書』が、嬉しそうに言う。パートナーが両方ゴールできたのは、この秋月葵とフォン・ユンツト著『無名祭祀書』だけだ。それゆえ、うれしさもひとしおだったのかもしれない。
『喜びに沸く選手たちでしたあ。それでは、放送席にお返ししますう』
すかさずマイクを取り返して、大谷文美が言った。
表彰式
1位 イコナ・ユア・クックブック
2位 ノーン・クリスタリア
3位 雪国ベア
4位 フォン・ユンツト著『無名祭祀書』
5位 クリストファー・モーガン
6位 秋月葵
『それでは、優勝しましたイコナ・ユア・クックブック選手には、称号とヤング・ジェイダス様から熱い抱擁が送られます。なお、副賞として、本人の強い希望からお鍋セット一式が贈られます。これで美味しい兎鍋をお召しあがりください。
2位以下の各選手にも、それぞれ順位に応じた称号が贈られます。
今回は、まれに見る激しい激戦でありました。
それでは、次回、アトラスの傷跡でお会いしましょう。さようならー』
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担当マスターより
▼担当マスター
篠崎砂美
▼マスターコメント
第2回新ジェイダス杯をお届けします。
いやあ、今回も波瀾万丈でした。最後まで優勝が見えず、書いていて楽しめました。
残念だったのは、罠やターボの指定がターンだったので、実行できないアクションが結構あったことですね。
まあ、そのへんも含めて戦略ですので、きっちりとアクションは結果を左右しているわけですが。冷凍マグロ恐るべし……。
ターボに関しては、加速でないスキルの指定が結構ありました。厳密に言うと、素早さはアジリティであって、スピードではありませんから、加速はしません。多少甘く判定はしていますが、そのへんで思ったほど加速しないことが多かったようです。
また、プログラム上、切り捨てだったので速度0が出てしまったため、結構立ち止まる人がいました。それはそれで、理由を考えると面白かったのですが。
次回では、改善する……というか、またまったく違うレースになりますから、そのへんは、実際に募集したときにと言うことで。