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第2回新ジェイダス杯

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第2回新ジェイダス杯

リアクション

 

第19ターン

 
 
『さあ、今大会も、いよいよクライマックスです。
 先頭を走るフォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手、今まさにゴールラインを……』
 
「させるかあ!!」
 
『おおっと、雪国ベア選手、もの凄い勢いで突っ込んできた。もはや勝ちを確信していたフォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手、ふいをつかれました。
 両者、今、ほとんど同時にゴールイン。はたして、3位になったのは、どちらの選手か……』
『やっぱり、これは写真判定よね』
 あたりまえのように、綾原さゆみが言う。
『今、結果が入って参りました。
 第3位は……。
 雪国ベア選手です。クマの鼻先一つ分抜け出ました。フォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手の胸がもう少し大きかったら分からないところでした。フォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手、おしくも4位です。
 
 さあ、5番手はクリストファー・モーガン選手です。
 
 まだ入賞となる6番手には……。おおっと、なんということでしょう。ここに来て、緋桜ケイ選手、ミネルヴァ・プロセルピナさんの置き土産である機雷の残りに突っ込んだ。最後で、功を焦ったか!?』
 
「くっ、ここまで来て……。俺は……こんな……所で……。カナタ、すまない……
 
『緋桜ケイ選手、無念のリタイアです。
 
 さあ、ラストの秋月葵選手ですが、おおっと、イカの手前まで到着しています。スクィードパピーが、秋月葵選手を襲おうと触手を伸ばしたあ。おっと短い。さらにバランスを崩して落下していきます。スクィードパピー、自滅です』
 
    ★    ★    ★
 
『それでは、ゴールした両選手のインタビューをお願いします』
 
『はーい。こちらは、3位に入りました雪国ベア選手ですう。すばらしい追い込みだったですう』
『はっはっは。見たか、御主人、俺様の超絶運転テクニックを!』
 大谷文美にマイクをむけられて、雪国ベアが勝ち誇る
 
「なんだか、ちょっとだけ悔しいです」
 この程度で、雪国ベアを増長させてなるものですかと、ソア・ウェンボリス選手が小さく拳を握りしめた。
 
『続いてえ、フォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手にお話を伺ってみたいとお、思いますう』
『あたし頑張ったよ、お姉様、褒めて褒めてー』
『以上、ゴールに喜ぶ両選手のお言葉でしたあ。放送席に、マイクお返ししますう』
 
    ★    ★    ★
 
『さあ、ついに残り2選手となりました。入賞枠も残り二つ。さてどちらが、先にゴールできるのか。それとも、ゴールできずにリタイアで終わるのか
 現在の順位です』
 
 
1位  イコナ・ユア・クックブック
2位  ノーン・クリスタリア
3位  雪国ベア
4位  フォン・ユンツト著『無名祭祀書』
5番手 クリストファー・モーガン     99
6   秋月葵              92
 
 
リタイア    緋桜ケイ