天御柱学院へ

なし

校長室

蒼空学園へ

タケノコノキノコノ

リアクション公開中!

タケノコノキノコノ

リアクション


7.キノタケ戦争の終結!

「フハハハハ! まだまだ行くぞ、スギノコマシーン!」
「オ次ノまっさーじハドナタデショウカ?」
「あふっ、ひ、きもちいい……」
「ああっ、そ、そこ……凝ってるの……っ」
 ハデス達スギノコ党の暴虐(という名のマッサージ)はまだまだ続いていた。
「ギャハハハハ、キノコ党再び参上!」
「でス」
「おまえ等また蹴りを食らいたいか!?」
 その混乱に乗じて再びキノコ党が現れタケノコ党と反目したり、いい加減混乱もピークに達した時。
「行くであります! イングラハム、雅羅!」
「うむ」
「えええっ」
 どこからか、声がした。
 それと同時に聞こえる地響き。
 ごろん。
 ごろんごろんごろんごろんごろんごろごろごろごろごろ……
 音のする方を見ると、なんと巨大なボールが3つ、騒動の真ん中に向かって転がってきている。
「うむむむむむ、目が回るぞ……」
「いやぁああああああああ!」
 よくよく見ると、それはイングラハム・カニンガムと雅羅だった。
 強力タケノコ剤の効果で、イングラハムの頭部は膨らみ巨大なボールとなっていた。
 そして、雅羅も。
 そう、彼女の胸が巨大化し、ふたつのボールと化して転がってきていたのだ。
 ごろごろごろごろごろ……どっかーん!
 そして3つのボールは容赦なく人々を蹴散らしていく。
「うぉおおお!?」
「想定ヲ超エタ衝撃ノタメ、破壊サレマス」
 ちゅどーん。
 ハデスとスギノコマシーンを吹き飛ばし。
「またかよぉお!?」
「またですネー」
 キノコ党のゲブーとサニーを吹き飛ばし。
「うわあっ!?」
「きゃー」
「ま、負けた……(胸的な意味で)」
 タケノコ党まで吹き飛ばす。

「くっ……こ、これで勝ったと思うなよ」
「キノコ党こそ、まだやる気か?」
 ボロボロになったキノコタケノコ党、そしてスギノコ党もまた立ち上がろうとする。
 そこに。
 ぷ〜ん。
「ん?」
「おや?」
「あれ?」
 その場にいた全員が鼻をひくつかせる。
 そう、どこからともなくなんとも言えないいい香りがただよってきたのだ。
 そういえば、いい加減暴れてお腹も空いて来た頃合いだ。
「キノコタケノコの炊き込みご飯ができたよー!」
「たくさんありますから、皆さんもご一緒にどうですか?」
 美羽とコハクの呼び声に、その場にいた全員がごくりと喉を鳴らす。
「タケノコさんとキノコさんだけでなく、山菜さんも入ってるんですよ」
 更に、割烹着姿のフレンディスが後押しする。
「そ、そういうことなら……」
「せっかくだしな」
「冷めないうちに」
「いただきましょウ」
「タケノコ食べると胸が大きくなるって本当?」
 ぞろぞろと、ご飯が並べられた簡易テーブルに集まってくる人々。
 そこに並べられていたのは、炊き込みご飯だけではなかった。
 エースの作ったタケノコの刺身に生ハムで巻いてオリーブオイルでソテーしたタケノコ、山菜の煮物。
 翡翠の作ったチンジャオロースやたけのこのすまし汁(後でエースがレシピの交換を希望していた)。
 料理担当者が腕によりをかけて作った、タケノコ、山の幸のメニューが並ぶ。
「さあ、仲良く食べてね!」
 美羽の声が響く。

 そんな中、その場をそ〜っと去ろうとしているふたつの人(?)影があった。
 葛城 吹雪。
 彼女こそ、イングラハムをけしかけ頭を巨大化させ、現場に転がし大きな混乱を引き起こした張本人だった。
「今のうちに、逃げるでありますか……」
「待ちなさい!」
「!?」
 そこに、翡翠が声をかける。
「見れば、この騒動の張本人の様子。このまま帰らせは、しませんよ?」
「ど、どうしろと?」
 戸惑う吹雪に、翡翠はある物を差し出した。
 ホウキ。
「きちんとお片付けしなさい! ちゃんと終わるまでご飯はおあずけです!」
「む、なんと……」
「……と言いたい所ですが、冷めてしまったは勿体ありません。ご飯をいただいてから、皆で片付けましょう」
「あ、か、感謝するであります!」
 ぴしりと敬礼する吹雪を手招きする翡翠。

 キノコタケノコスギノコ、そうでない皆も全員がテーブルに着いたところで。

「いただきま〜す!!」

担当マスターより

▼担当マスター

こみか

▼マスターコメント

 こんにちは、お世話になっております。
 キノコノタケノコノを執筆させていただきました、土台はタケノコ派、チョコはキノコ派なんて許されるのでしょうか……な、こみか、と申します。
 楽しかったり美味しそうだったり大変なことになったりしました、タケノコ狩りに参加いただきどうもありがとうございました。
 純粋にタケノコ狩りを楽しんでくださる方も多く、ほのぼのしました(でも「エロOK」率は高い)。
 タケノコ料理は相変わらずお料理担当の方々のレベルに驚かされます。
 キノコタケノコの争いは、気の毒な事に圧倒的にタケノコが多く、キノコ派はとても少なかったようです。
 どれも、とても楽しませていただきましたので皆さんも楽しんでいただけましたら幸いです。

 エロOKの方はとても多いのですが、受け身な方ばかり。
 ここで攻撃に転じる方がいるとより活躍できるのではないかと思いました。
 特に、男性でエロOKの方は、受け身的にエロOKなのかノーマルな意味合いなのか判別が難しかったりします。

 それから、ウェザーの新企画のアイディアも色々提案してくださいまして、こちらもありがとうございました。
 どれも非常に魅力的で面白そうなので、またいつかイベントを企画させていただきたいと思います。


 それから、少し個人的な近況を……
 先日、『upppiボーイズラブ小説コンテスト』に投稿した小説が、『ベストキャラクター賞』なるものを頂きました。
 秋ごろに電子書籍として出版予定だそうです。
 その他にも、色々な企画が動いているそうです。
 詳細はツイッターなどで呟かせて頂こうと思います。
 よろしければこちらの方も、ちらりとよろしくお願いいたします……!

 それでは、タケノコ狩りにご参加くださいましてどうもありがとうございました。
 またどこかでお会いできましたら、とても嬉しいです。