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【蒼フロ3周年記念】インタビュー・ウィズ・コントラクター・スペシャル

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【蒼フロ3周年記念】インタビュー・ウィズ・コントラクター・スペシャル
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34)乃木坂 みと(のぎさか・みと)

相沢 洋(あいざわ・ひろし)
乃木坂 みと(のぎさか・みと)は、
シャンバラ教導団の新制服を身にまとって現れた。
みとだけは、誰の目にもわかる、首輪をつけている。

相沢 洋孝(あいざわ・ひろたか)
エリス・フレイムハート(えりす・ふれいむはーと)は、
観覧席で見守っている。
「テレビ局のスタジオとはこのようになっているのですね。
初めての体験ですので、いわゆるワクテカ状態とでも申せばいいのでしょうか? 以上」
エリスが、極めて冷静な表情ながら、感想を述べる。

「ようこそいらっしゃいました。
まずは、洋さんに伺いますね。
あなたの大切な方はどなたですか?
その方について、そして、どう思っていらっしゃるか、
なるべく具体的に教えてくださらない?」

「今のところは、みとでしょうか。
私の愛玩動物であり、最強の武器であり、頼れる仲間……
そう、いろんな意味で調教のしがいのある可愛い子ですよ。
手間暇掛けて私の色に染め上げていく……そういう感じですね。
最高傑作を目指して鍛えてますよ。
それこそ、超長距離狙撃が可能なライフルのような繊細さと日本刀のような洗練さを兼ね備え、
なおかつ私の思いを受け止めてくれる……」
みとは、陶然と、洋の発言に聞き入っている。

「まあ、それはすごいご関係ね!

では、
あなたの将来の目標はなんですか?
それに向けて、今、どのような努力をされていらっしゃいますか?
まだはっきりしない、漠然としたことでもかまいません」

「漠然とですが、今のところは特殊戦技技能持ちの部隊長という感じですかね。
先日、強化型小型飛行艇も全種類揃えましたから空挺部隊もできますし、
私は兵士経験を持つ勇士ですからトラップ解除、爆破、鍵開け……
もう少し修練を積みましたならば勇士の持つ特殊能力にて段差に強くなれるでしょうから、
それを生かしてパラシュートなしのスカイダイビングなどもしてみたいですね。
まあ、それ以前に剣技も学ばないと。
手元にはそこそこ良さげな刀剣がありますが、
先ほども言いましたが兵士出身であるが故に刀剣よりも銃器を使う傾向がありまして。
そこの観客席にいる洋孝は遺伝子工学上、
かなり先の私の子孫らしく、
洋孝の言葉を借りれば、
そう遠くない未来においては
私が教導団特殊作戦隊の戦技教官兼務前線指揮官になって
特殊作戦に関する技能等に関するレポートをまとめあげるそうですが。
それを信じれるかどうかは疑問ですね」
とうとうと語った洋の視線の先にいた、
観覧席の洋孝は、カメラを向けられて教導団のエンブレムが入った小型の旗を振る。
「じーちゃーん、ばーちゃーんがんばれ〜」

カメラが元の位置に戻されると、洋孝がつぶやく。
「……じーちゃんがまとめた特殊戦技戦術運用概論、
パワードスーツ運用特殊部隊構想、
それらが基本とならないと500年先の未来では結構苦戦するんだよねー。
まあ、オレッちがここに入る時点で時系列が変わって未来もかわっている可能性あるんだけど」

「未来人のご子孫もいらっしゃるのね!
ぜひ、今後のご活躍を願っているわ。

では、つぎにこちらの写真をご覧になって」

【新制服国軍】我らはシャンバラの守護者

「みとさんは、パートナーの洋さんに、首輪をつけさせられて、
調教されているのですよね。
どのようなことをされているのか詳しく聞かせてくださらない?」

スタジオがざわついた。
さきほど、洋も言っていたが、この二人は特殊な関係だというのだ。

「あー。構わん、好きに喋っていい。だが生放送ということを忘れるなよ」
洋が念押しする。
みとはうなずき、きわめて冷静に話し始めた。
「調教と言われても、愛玩動物を愛でる感じでしょう。
ボルゾイという犬をご存知でしょうか?
自分の判断で行動し、主のために狩りをする大型犬です。
そういう自分で考えて行動して洋様の役に立てるようにすることですね。
必要なら団長暗殺も喜んで。
でも、洋様は政治闘争はお嫌いな現場主義者ですから
教導団に敵対することは未来においてもないと保証します」
「まあ、非常に強い主従の関係ですのね」
トッドさんが言った。
「それと夜のお勤めもしておりますわ。契約したその日に私は純潔を捧げましたし」
「まあ!」
みとの発言にトッドさんはじめ、スタジオがさらにざわつく。
「ただ、少し独占欲がお強いので、
最近では時折、特製のギャザリングヘクスを混ぜた食事で精力をつけてもらい、
夜明けを一緒に迎えることもありますわ」
みとは、平然として言った。
ただ単にノロケているだけといった風情だった。

「そういえば一週間ほど前、
すごく眠そうなお二人を見かけましたが、夜の営みでしょうか?
まあ、私と洋様の関係はいわば武器の関係、
記憶を無くしている私を助ける代わりに
光条兵器と能力をもらうものですから……関係ありませんですね。以上」
ざわめきの中、観覧席で、エリスが誰にも聞こえない声でつぶやいた。

「まあ、非常に興味深いお話でしたね!」
トッドさんが笑顔で言った。

「これ、放送事故にならないのかよ」
洋孝がニヤニヤしながらその様子を見ていた。