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リアクション
4.ゆるスター喫茶
空京万博、ゆるスター喫茶。
主催者であるヴァーナー・ヴォネガット(う゛ぁーなー・う゛ぉねがっと)は朝から動き回っていた。
訪れてくれたお客様がのんびり仲良くお茶会できるように、紅茶の準備と紅茶に合うケーキの用意。
また、紅茶が苦手な人でも大丈夫なように、その他もろもろの飲み物も。
店内の掃除だってばっちりだ。
床も窓もぴかぴか。テーブルも綺麗に拭いて、清潔なテーブルクロスも掛けて。
あとは、イベントにみんなが来てくれて、楽しんで行ってもらえれば。
「それで何よりなのですよ〜♪」
いろんな人に、今日の誘いを出しておいた。
きっと、もうすぐ来てくれるだろう。
「どきどきしますね」
ウェイトレスとして手伝ってくれることになった泉 美緒(いずみ・みお)が、はにかんで言った。
「はいです。でも、ボクたちも楽しむですよ〜」
そう。
もてなす側の自分たちだって、精一杯楽しまなくっちゃ。
美緒と二人で意気込んでいると、
「ヴァーナーちゃんっ」
見知った顔が、前方で手を振っていた。クロエちゃん、と彼女の名を呼び手を振り返す。と、クロエ・レイス(くろえ・れいす)が駆け寄ってきた。まずはハグでご挨拶。
「えとえと、おまねきいただきありがとう、ございますっ」
「こちらこそ、おてつだいをうけてもらってありがとうですよ〜」
クロエには、ゆるスターのお世話を手伝ってもらうことになっていた。何せ空京万博はビッグイベント。たくさんの人が来るであろうから、自分ひとりではとてもじゃないけど回せないとの判断だ。
「ふたりとも、今日はよろしくお願いしますですよ〜」
改めて、美緒とクロエにぺこりと頭を下げて。
さあ、喫茶店を開こう。
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