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オークスバレーの戦い

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オークスバレーの戦い

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 その頃、本陣では……
 最初は、後背の森からだった。
「援護頼む、の信号弾が上がりましたね。
 では、ユウさん?」
 騎士、ユウ。
「はい。劣勢箇所への援軍の心積もりはできております。援軍、と言っても僕ら二人ですけど……」
 ルミナ・ヴァルキリーと共に、二人は後背の森へと向かっていった。
 しばらくすると、今度は丘陵の方から。
「援護頼む、の信号弾が上がりましたね。
 では、カイル?」
 あ、でもそれって、パートナーになっているのだから、ダブルアクションに引っかかるのでは、と思い、いや、さすがにだいじょうぶか。……と、戦部は思い直した。
「ガハハハハ!!」
 丘陵の方角へ、消えていくカイル。
 そして、本陣の人数は、どんどん減っていく、これも騎鈴の思惑通りなのか……そう、戦部は思った。
「小次郎さん。早く、落とし穴、掘りませんと」スコップ姿が可愛いリース。
「うっ、うん」





ぽかぽか温泉であったまろーね♪♪

 それで温泉。
 温泉には……キング にやられた傷を癒す、ネイト・フェザー(ねいと・ふぇざー)の姿があった。
 前回の森奥における戦いでは、オーク・キングの片腕を見事奪い取ったネイト。しかしそのときキングの槍に肩を刺され、彼の方も重症を負わされていたのだった。だが今日は、敵の姿もない。峡谷の心地好い風を受け、緑に溢れる景色を楽しみ、ゆったりと、傷の癒え具合を確認しながら、何より……盆に浮かべた日本酒を嗜む、ネイトであった。