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爆弾と危険なお空の旅!

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爆弾と危険なお空の旅!

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「どうにか、解放してもらえんですかね?」
 2階の21号室の前方。
 髭を蓄えた男、魯粛 子敬(ろしゅく・しけい)が一般人の代表として鏖殺寺院の一人と交渉していた。
 その会話を携帯電話を通じて、トマス・ファーニナル(とます・ふぁーになる)は離れた位置から聞いていた。
「ドール君のテレパシーによると、爆弾はこの部屋に2つ、25号室にひとつか」
 しかし、21号室に鏖殺寺院は10人以上は見張りについているために思うようには動けなかった。
「なにか、きっかけがあると助かるんだがなあ」
「お水でもどうです?」
「ん?」
 悩んでいたトマスの元に現れたのはメフィス・デーヴィー(めふぃす・でーびー)だった。
 なぜかスカートには切れ目が入っているので、隙間から太ももがたびたび目に入った。
 メフィスはトマスにとっては顔見知りだった。
「もうすぐ、応援がやってきますので。もうしばらくお待ちを」
 メフィスはそう言うと去っていった。
「ふむ……今のうちに情報を引き出してみるか。魯粛、敵の数を聞き出してくれ」
 その声は魯粛にしっかり届いたようだった。
「だめだだめだ! ほら座れ」
 鏖殺寺院は魯粛を無理にでも座らせようとした。
「あ、そそういえばあなたたちは何人でテロをおこしてるんです?」
「教えるか」
 きっぱりと鏖殺寺院に言い切られる。だが魯粛は食い下がらず持ち前の体格から近寄る。
 そのしっかり体格が迫ってくる様子は恐怖すら感じられるものだった。
「いえ、そのあなたたちのすばらしさを地上に伝えたい物でして」
「ふっ、ふん。聞いて驚くな? 100人あまりだ」
「えっ、意外に少な――」
「思わず魯粛は声を上げそうになるが黙った」
 その様子を聞いてトマスも一安心した。
 ひとまず今居るシャンバラ教導団全員でどうにか対処できそうだったからである。
 トマスはメフィスにもらった水を少し口に含むとあることに気がつく。
「……さっきまでいた鏖殺寺院が居ない」
 10人は居たはずが3人近くへと減っていたのだった。
「邪魔をするぞ!」
 突然21号室のドアは開かれ、魯粛と同じくらいの体格はある甲賀 三郎(こうが・さぶろう)が入ってくる。
 思わずその場に鏖殺寺院の1人は後ずさりしてしまうほどだった。
「なっなんだ、お前は!」
「准尉!」
 魯粛は声をあげた。
「こんなへんぴなテロなんて行うお前達、鏖殺寺院には存在価値がない。もはや万死に値するだろう」
 三郎はアボミネーションを使い残り3名の鏖殺寺院を一気に昏睡状態にしてしまう。
「半分以上は片付けました」
 三郎の元へとCA姿のメフィスが報告に駆け寄る。
「うむ」
 突然、1人の男が客席で立ち上がり銃口を三郎へと向けた。
「ここまで良く来たな。だがここまでだぜ? 俺はこいつらみたいにうまくはやられない」
「……」
 鏖殺寺院と思われる男の意気揚々とした発現に三郎はまったく動じなかった。
「発射してみたらどうだい〜」
 突然、男の後ろから声がする。
 サーベルタイガーの着ぐるみを来ているロザリオ・パーシー(ろざりお・ぱーしー)が立ち上がった。
「うわっ!?」
 男はおどろきロザリオに銃口を向ける。
「たぶん無駄だよ〜」
「良くやった、ロザリオ」
 三郎はやはり平然とロザリオを褒め称えた。
「舐めやがって!」
 男は銃口を再び三郎に向けてトリガーを引く。だが弾は発射されなかった。
 代わりに、銃口は無数のパーツとなってばらけてしまう。
 密かにロザリオが行った破壊工作による物だった。
「強い台詞はもうちょっと、強くなってから吐け」
 三郎は男に急接近し、一気に素手で倒した。
「ありがとうございます! 甲賀准尉!」
 トマスが慌てて三郎の前へと飛び出た。
「貴殿の交渉するという作戦、みごとであった。爆弾解除はもうすぐ李大尉がやってくるそれまでにここは守るぞ」
「了解です」
 トマスと三郎は再びやってくる鏖殺寺院達を押さえていった。